自社が保有し、運営・管理するオウンドメディア。ビジネスに活かすなら、常に新しい情報を発信し続ける必要があります。
そこで役に立つのが、オウンドメディア構築や分析、SEO対策などができる様々なツールです。今回はオウンドメディアをより効率的・効果的に運営するためのツールをご紹介します。
オウンドメディア運営はツールがあると便利!
実際のところ、オウンドメディア運営はCMSだけでは運営が成り立ちません。
SEO対策を行い、分析や効果検証をし、より改善していくという工程があり、そのためにはツールが必須なのです。
また運営に必須なツールだけでなく、業務の効率を高められる便利なツールもあります。
人の頭で考えたり、1つ1つ手作業で確認を行うより、便利ツールを導入した方が効率的になることは誰しも簡単に想像できるでしょう。
必須ツールと便利ツールの両方を、種類や目的ごとにご紹介します。
オウンドメディア構築ツール(CMS)
オウンドメディアを構築するためにCMSを利用する人が大半でしょう。
CMSはたくさんありますが、ここでは代表的なCMSを2つご紹介します。
なお、他のCMSについては以下の記事も参考にしてみてください。
WordPress
世界的に有名なCMSといえば無料のWordPress。
個人ブログから大手企業のオウンドメディアまで幅広く活用されており、ユーザー数も世界トップを誇ります。
使用するテーマ(デザインや仕様などのテンプレート)によっても差はありますが、SEO対策においても優秀で、操作しやすいのがポイントです。
はてなブログメディア
はてなブログの長年培ってきた知識と経験を集約し、オウンドメディア構築に特化したCMSです。
有料ではありますが、かなりSEO対策に強いと言えます。
使いやすさ、セキュリティ対策の強さ、豊富なデザインテンプレート、さらにコンテンツ制作支援といったサービスも充実しています。
料金:要お問い合わせ(2週間の無料トライアルあり)
オウンドメディアの分析・解析ツール
オウンドメディアを作ったら、1日のユーザー数やPV数などのアクセス解析を行ったり、どの記事が人気か、どんなキーワードから来たかといった分析を行ったりしてPDCAを回す必要があります。
これら分析・解析をしないで更新だけ続けていても、思うような効果を得られないでしょう。
Googleアナリティクス
オウンドメディアに必須のアクセス解析ツールがGoogleアナリティクスです。
Googleが提供しているため、オウンドメディアのPDCAを回すために必要な機能がすべて備わっています。
ただし、設定や解析データの読み解きにはある程度の専門知識が求められるため、実際に触りながら勉強する必要があるでしょう。
マスターするには多少の手間はかかりますが、ユーザーの年齢、地域、ブラウザ、興味関連のある事柄などを解析できる点が強みです。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールもアナリティクス同様に必須のツールです。
このツールではユーザーの検索キーワードや表示数・クリック数、サイトに来る前に開いたページ、検索エンジンでの平均掲載順位などがわかります。
アナリティクスではサイト流入後のデータを解析するのに対し、サーチコンソールは流入前のデータを解析。
そのためユーザーが求めているものや動向をチェックでき、SEO対策に欠かせません。
GRC
https://seopro.jp/grc/GRCは簡単に言えば検索順位チェックツールです。
検索順位は日々変動しており、GRCでは1日1回、複数キーワードの検索順位をボタン1つで調べてくれます。
また検索順位をグラフ表示する機能もあるため、定点観測も可能。
有料ではあるものの月換算すると375円程度と安く、他の似たようなツールと比べてもかなりおすすめできます。
料金:
ベーシック…4500円/年(375円/月)
スタンダード…9000円/年(750円/月)
その他プラン有り
Similar Web
自社分析に加え、競合分析も行いたいならSimilar Webが役に立つでしょう。
競合他社とサイト比較ができ、その差を埋めていくことで競合に負けないオウンドメディアを作れます。
無料プランでは「データ取得約1ヶ月分まで」「上位5位まで」といった制限がついているものの、それでも十分な分析を行えるでしょう。
有料プランではさらに業界分析からアプリ分析まで、分析対象の幅を広められますよ。
料金:要お問い合わせ(無料プランあり)
オウンドメディアのSEO対策ツール
分析・解析ツールで紹介した4つのツールはあくまで“分析・解析”のためのツールです。
より具体的なSEO対策を行うなら、合わせて次の4つのSEO対策ツールも活用しましょう。
Google キーワードプランナー
SEO対策のキーワード選びに欠かせない必須ツールが、Google広告内のツール、キーワードプランナーです。
キーワードを入力すると、そのキーワードの検索ボリュームや競合性、さらに関連のあるサジェストキーワードまでが表示されます。
キーワードプランナーで次に対策を行うキーワードを選出し、SEOに強い記事を作るというのがオウンドメディア運営に基本的な流れになります。
なお、現在はGoogle広告で広告出稿をしていない場合、検索ボリュームが100〜1,000件などアバウトなレンジで表示されてしまいます。
月間数百円でも広告を出稿すれば1ヶ月間は実数での確認が可能ですので、対策キーワードをチェックする場合のみ広告を出稿するという方法がオススメです。
Googleトレンド
Googleトレンドはその名の通り、世界中のトレンドキーワードをピックアップする便利ツールです。
そのキーワードがトレンドになっている間は検索数が爆発的に増えるので、トレンド記事を書いているならぜひチェックしたいツールです。
さらに、国・県・市と地域を狭めていくことができるので、地域密着型のオウンドメディアであれば必須ツールとなるかもしれません。
Ubersuggest
UbersuggestもGoogleキーワードプランナーと同様の検索キーワードのボリューム数等を調べるツールですが、SEO難易度、クリック単価、上位10サイトなどの詳細データも一緒にわかります。
しかしそのデータはやや古く、リアルタイムとは言い難いのが問題点。
トレンドキーワードには向きませんが、トレンドに左右されないキーワードであれば有効に活用できるのではないでしょうか。
なお、現在は月間$10のプランに加入しなければ機能が一部制限されてしまいます。
SEOTOOLS
SEOTOOLSはサイトの解析からキーワードプランナー、SEOキーワードの難易度、順位チェックや被リンクチェックなど、SEO対策全般で活躍してくれる便利ツールです。
無料でツールを利用できるほか、SEO対策のノウハウや豆知識もまとめられており、ツールを使いながら勉強するという使い方も可能です。
オウンドメディアの運営・改善ツール
最後に、コンテンツを作ったり、課題を見つけて改善したりといったオウンドメディア運営・改善ツールも4つご紹介します。
Copy Content Datector
Copy Content Datectorは無料のコピペチェックツールです。
文章を貼り付けてボタンを押すと、数秒〜1分後にコピペチェックが完了します。
「良好」「要注意」「コピーの疑い」の3段階で評価でき、さらに類似したサイトや似通った部分も調べられるため、記事の投稿前にチェックすると便利。外部ライターを雇った場合も安心できます。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsはサイトの表示速度を調べ、モバイルとパソコンそれぞれ100点満点で評価するツールです。
各項目の実際に表示するまでに時間から、改善できる項目までを取り上げてくれるので、どこをどう改善したらいいのかが一目瞭然です。
90点〜100点のスコアを目指して1つずつ改善していくことで、ユーザーがどのデバイスからもストレスなく利用できるサイトにしましょう。
User Insight
ユーザーがオウンドメディアのどこを見ているのか、どのように行動しているのかをヒートマップ形式で調べられるのがUser Insightです。
ヒートマップにより視線の動きやクリックしている場所など、Googleアナリティクスではわからないユーザーの動きを可視化できるため、UIやUXの改善に役立ちます。
料金:要お問い合わせ
MIERUCA(ミエルカ)
MIERUCAではGoogleアナリティクスやサーチコンソールと連携することができ、集めた解析データをAIが分析して学習します。
コンバージョンしやすい対策やキーワード、さらにヒートマップ形式でユーザーの動向が“見える化”され、さらにコンサルタントによる支援も受けられます。
オウンドメディアの運営・改善全般に活用できるでしょう。
料金:要お問い合わせ(無料お試しあり)
ツールは補助に!オウンドメディアの“中身”があることが大前提
ここで紹介したツールがあると便利ですし、中には必須のツールもあります。
しかし、これらツールはあくまで補助的なものだという認識でいることが大切です。
オウンドメディアで重要なのは中身があること、そして質の高いコンテンツがあることです。
便利ツールや必須ツールを活用しながら、質の高いコンテンツ作りと運営に注力していきましょう。