何か調べたいことがあったときGoogleを開き、キーワードを入力して検索をかける。今ではごく当たり前の行動となりましたが、そこで使われているのが「検索エンジン」です。
「検索エンジン」という名前を聞いたことがある人も多いでしょう。しかし、それがどんなものなのか、どんな仕組みになっているのか、あなたは説明できるでしょうか?
今回はSEOの基礎となる検索エンジンの仕組みについて解説します。
検索エンジンとは何か?わかりやすく解説
「検索エンジン」とは、簡単に言えば私たちが普段ネットでの調べ物で使うGoogleやYahooなどのことです。
GoogleやYahooはニュースや天気予報などあらゆるサービスを提供する「ポータルサイト」ですが、その中でも「検索エンジン」はインターネット上に存在するWebサイトやWebページ、画像や動画までを検索する機能またはプログラムのことを指します。
SEOにおける検索エンジンの意味合い
検索エンジンを使って調べ物をすると、1ページ目には広告を除いて10個ほどのWebページしか表示されません。しかし、実際には何万ものWebページがインターネット上に存在しています。
ほとんどのユーザーは1ページ目のコンテンツにしか目を通さないため、2ページ目、3ページ目にいくほど読まれにくくなります。そこでWebページをより多くの人に見てもらうために行うのがSEO対策(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)です。
検索エンジンのアルゴリズムを利用し「検索」ボタンを押したときの1ページ目に自分のコンテンツが出てくるようにすることで、より多くのアクセス数を集めます。そのためには検索エンジンの仕組みを理解する必要があるのです。
初心者は理解しておきたい!検索エンジンの仕組み
SEO初心者はもちろん、ホームページの運営担当者からマーケターまで、ネットに携わる人であれば検索エンジンの仕組みを理解しておくことが重要です。そこで、検索エンジンの仕組みをわかりやすく解説しましょう。
クローラーが情報を収集
検索エンジンには「クローラー」と呼ばれるロボットが存在しており、クローラーがあらゆるリンクを辿ってネットを巡回しながらWebサイトやWebページの情報を収集していきます。集めた情報を元にして、検索エンジンへの索引が作られていくのです。
しかし、新設したばかりのWebサイトだとどこからもリンクが貼られておらず、孤立した状態です。それではクローラーがWebサイトにたどり着くまでに時間がかかってしまいます。
Webサイトを検索エンジンに登録
検索エンジンに自分のWebサイトやWebページが反映されるためには、まずクローラーに情報を読み取らせて検索エンジンのデータベースに登録される必要があります。これを「インデックス」と言います。
しかし前述した通り作ったばかりのWebサイトだと、インデックスされるのに時間がかかります。より早くSEO対策の効果を出すなら、クローラーに自分のWebサイトの存在を知らせると良いでしょう。
Search ConsoleというWebサイト管理ツールにXMLサイトマップ(Webサイトの全ページの存在を伝えるファイル)を登録することで、継続的にサイトの状態をクローラーに伝えることが可能です。
検索結果の上位に表示されるには?
クローラーが集めた情報を元に検索エンジンにWebサイトやWebページがインデックスされていきますが、このとき1000項目以上ある「ランキングシグナル」と呼ばれる要素によって順位が決まります。
様々な要素が複雑に作用し合っているため、人(正確には使用しているデバイス)によって検索結果の順位が異なることも。検索結果の上位に表示されるには、どんなランキングシグナルがあるかを把握してコンテンツを作る必要があるのです。
【ランキングシグナルの例】
- titleやhタグにどんなキーワードが含まれているか
- モバイル端末にも対応しているか
- 表示速度が遅すぎないか
- 他のコンテンツをコピーしたものではないか
Googleの公式ガイドラインに記載されているものもありますが、ほとんどのランキングシグナルは公表されていません。しかし公式ガイドラインに記載されているアルゴリズムをしっかり理解し、コンテンツ作りに取り入れるだけでも、SEO対策に大きな効果があります。
Yahoo!やBingも!検索エンジンの種類
検索エンジンで世界的に有名なのはGoogleでしょう。英語で「Google it」や日本語で「ググる」と動詞化するほど、Googleの検索エンジンは私たちの生活に根付いているのです。
しかし、検索エンジンは他にも存在します。どんな検索エンジンがあるのかをご紹介しましょう。
人気の検索エンジンランキングTOP3
パソコン・スマートフォン別に世界的シェアを誇る人気の検索エンジンTOP3はこちらです。
【パソコン】
第1位:Google(88.6%)
第2位:bing(5.06%)
第3位:Yahoo!(2.75%)
【スマートフォン】
第1位:Google(94.72%)
第2位:Baidu(1.39%)
第3位:Yahoo!(1.17%)
参考:【2019年版】日本・世界の検索エンジンシェアと種類一覧|SEM JOURNAL
パソコンとスマートフォンでは使い勝手が異なりますが、検索エンジンの利用にも影響があるようです。どちらにせよ、Googleが圧倒的なシェア率を誇っていますね。中国人が主に利用するBaidu(百度)が1パーセント程度とは2位なのは驚く方もいるかもしれません。
日本のユーザーが多いYahooもGoogleの検索エンジンアルゴリズムを利用しているため、SEO対策はGoogleのガイドラインに沿っていけばまず間違いないと言えます。
検索エンジンの仕組みを理解してSEO対策をしよう
SEO対策をするには、検索エンジンの仕組みをしっかりと理解しておくことが必要不可欠。
しっかり理解した状態で検索エンジンを使えば、今まで表面的にしか見ていなかった検索結果も、また違った視点から新たなものが見えてくるのではないでしょうか?
普段使っているけど、仕組みを知らなかった…という人は、ぜひこの機会に覚えていってくださいね。