どんな音楽で撮影現場の空気づくりをしていますか？　あなたのプレイリスト、覗かせてください。

2022年7月26日

編集者やカメラマンに、撮影現場で流しているプレイリストの中身を教えてもらいながら、音楽を選ぶ基準・理由をもとに大切にしている考え方を紐解くこの企画。

今回覗くのはフード系の紹介企画を担当することの多い編集者・宮垣さんのプレイリスト。やっぱり集中力が必要な物撮りでは、自分の「好き」を取り入れることが欠かせないようです。

覗かせてくれた人は、編集者・宮垣さん

今回覗かせてもらったのは、１年先輩の編集者である宮垣さんのプレイリスト。

いつも穏やかでおっとりお話ししてくれる宮垣さんですが、実は大のK-POPとアイドルオーディション番組好き。まったりとした癒し系の空気感をまといながらも、心の中で彼ら・彼女らへ熱い想いを燃やし続けているギャップが宮垣さんの魅力のひとつです。

そんな彼女は、フード系の物撮りをする企画を多く担当している様子。

物撮りと一口に言っても、「スタイリングから行い、カメラマンと編集者で集中して撮る」ものと「監修者さんやクライアントさんなどのゲストと一緒に試食しながら撮る」ものの２パターンがあるのだとか。

２パターンのフード撮影のプレイリストと合わせて、モデル撮影をする際の選曲も伺ったので、セレクトする際のポイントも要チェックです。

「カメラマンさんとの物撮りで目指したいのは、時間内で素早く、よりクオリティの高い作品を撮ること。そのため、スタッフのやる気が出る曲を選びます。

私はアイドルのオーディション番組が好きなのでそのテーマソングや、オーディションを経てデビューしたグループの曲を選びがち。ただ好き、というだけでなく、前向きな歌詞やアップテンポな曲が多いので物撮りにぴったりだな、と思っています」

select point

●気分が上がる音楽
●前向きな歌詞や、アップテンポな音楽

「監修者さんやクライアントさんもいらっしゃる試食ありの撮影で意識しているのは『緊張せずに食事を楽しめること』。

スタッフさん同士が初対面のことも多いので、穏やかな時間が過ごせるように、歌詞がないほっこり系のサウンドトラックを選びます。

中でも鉄板なのがこの、魔女の宅急便のサントラ音楽集。この作品はやはり馴染みのある方が多いようで、みなさんクスっと笑みがこぼれて空気がゆるむきっかけになるんです」

select point

●歌詞のないサウンドトラック
●話の話題になりそうなほっこり系の有名な作品

モデルさんのイメージに合わせてプレリストを使い分けているという宮垣さん。今回はその中の3つを教えていただきました。

「日頃から新しい音楽を聞いたら、その曲のイメージに合わせて『さわやか』『かわいい』などジャンル分けをしていて。

モデル撮影の時は、その日のモデルさんの雰囲気や撮りたいイメージに合わせてプレイリストを使い分けています」

select point

●日常的に、曲をイメージごとに仕分けたプレイリストを作成
●モデルさんの雰囲気や撮りたいイメージに合ったプレイリストを選ぶ

やはりどのプレイリストにも共通するのは、スタッフがより良いパフォーマンスを発揮できるように、という心遣い。でもそのためにはまず、編集であり現場のディレクションをする自分自身の気分も上げる必要があります。

宮垣さんのプレイリストを覗くと、周りのことはもちろん、自分の気持ちも大切にしてあげる姿勢が垣間見えるよう。

いつも穏やかで一緒にいると癒される宮垣さんですが、彼女のプレイリストには癒し系だけでない気遣いと思慮深さが散りばめられていました。

今回ご紹介した３つのプレイリストの中に、気になる曲はありましたか？　気分の上がる一曲に出会えますように。

編集・文・デザイン／本間綾乃（Roaster）

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