社会人の基本は挨拶にあり!基本の挨拶と好印象を持ってもらう方法

人とのコミュニケーションの入り口となる挨拶。特にビジネスの場面では、好印象を持ってもらうために身につけておきたい基本のスキルです。

しかし、当たり前だからこそふとしたときに「この挨拶で合っているのかな?」と不安になることもあります。

今回は社会人のある基本の挨拶を改めて見直し、相手に好印象を持ってもらう方法を解説します。

目次

社会人の挨拶や立ち振る舞いが重要なワケ

「挨」「拶」という漢字には「互いに近づく」「迫る」という意味があります。「一挨一拶」という禅宗の問答が語源となっており、人と人が出会い、互いに心を開いて近づくことを意味しているのです。

では、なぜ社会人は挨拶や立ち振る舞いが重要なのか改めて考えてみましょう。

挨拶からコミュニケーションが始まる

ビジネスにおいて、挨拶をすることはすなわち相手との関係をこれから構築するということ。挨拶によって互いに近づいたからこそ、スムーズにコミュニケーションを始められます。

ビジネスの場面では、来店客やクライアント、外注先など、今までまったく関わりを持たなかった人と出会い、関わっていかなければいけません。

コミュニケーションの導入として挨拶をすれば、そのまま自己紹介につなげたり、仕事の話につなげたりなど、挨拶を皮切りにして次の話題に移行できます。まったく知らない相手には特に、挨拶することが重要なのです。

社会人じゃなくてもあいさつは基本的なこと

私たちは幼い頃から家庭や学校で「挨拶をしましょう」と教えられてきました。学校では朝礼や終礼には「おはようございます」「さようなら」と挨拶をし、廊下で教師とすれ違うときも「こんにちは」と挨拶をしていたのではないでしょうか?

学校教育に徹底して組み込まれていることからも、挨拶は社会人じゃなくても基本的なことです。

幼少期から挨拶を教えられてきのに社会人になっても身についていなければ、ビジネスで相手に悪い印象を与えてしまいかねません。

きちんと身につけよう!社会人の挨拶の仕方

挨拶の基本を押さえていても、ビジネスでは“適切な場面での適切な挨拶”があります。社会人になったらどうやって挨拶すれば良いのかを解説しましょう。

挨拶は自分から

人から挨拶されるのを待つのではなく、自分から挨拶をしましょう。特に新社会人であれば、周りは先輩や上司など目上の人ばかりです。そんな人に対して、相手から挨拶されなければ自分から挨拶しないというのは失礼にあたります。

名前がわからなかったり、相手が忙しそうだったりと挨拶のタイミングが掴めず挨拶しそびれることもあるかもしれません。しかし、挨拶はほんのひと言ふた言交わすだけですから、自分からどんどん挨拶をしにいきましょう。

おはようございます?こんにちは?挨拶の基本用語

基本の挨拶用語は私たちが幼少期から使っている「おはようございます」「こんにちは」に加え、社会人になると次のような挨拶も増えます。

  • お客様や取引先とコミュニケーションするとき:お世話になっております
  • 離席、外出するとき:少々席を外します、〇〇へ行って参ります
  • 来客があったとき:いらっしゃいませ
  • すれ違ったとき:お疲れ様です
  • 誰かが退社するとき:お疲れ様でした
    (「ご苦労様です」は目上から目下への挨拶なので注意しましょう)

挨拶の言葉が増えるものの、日常的に使えば自然と口から出てくるようになります。

また「おはようございます」は基本中の基本ですが「おはよう」と言っているから朝使うとは限りません。テレビや芸能、音楽などのエンタメ業界では、その日始めて会う人への挨拶として、夜や深夜でも「おはようございます」を使います。夜に営業開始の職種でも同様です。

好印象を狙うなら一言付け加えよう

基本の挨拶を自分からするだけでも、周りからの印象は変わります。そこでさらに好印象を狙うなら、一言付け加えるのがおすすめです。挨拶の後に好印象を持たれる一言をご紹介します。

「おはようございます」「お疲れ様です」の後に

  • 調子はいかがですか?
  • 今日もよろしくお願いします
  • 今日も一日お世話になりました
  • 寒く(暑く)なってきましたので体調にご注意ください

「〇〇へ行ってきます」「いってらっしゃい」の後に

  • がんばってきます
  • いない間ご迷惑をおかけするかもしれません
  • 気を付けてください
  • 後はしっかりやっておきます

「いらっしゃいませ」「お世話になっております」の後に

  • いつもありがとうございます
  • 本日もありがとうございます
  • その後はいかがでしたか?
  • お元気そうで何よりです

かしこまったシーンで使われる挨拶(書面など)

日常的に使う基本の挨拶のほか、季節ごとに使う時候の挨拶、お祝いやお詫びなど、かしこまった場面で使う挨拶があります。こうした挨拶は、対面よりもメールやハガキ、手紙などの文書で使うことが多いです。

ビジネスで使えるこれらの挨拶の種類も覚えておきましょう。

時候の挨拶

年末年始:明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

暑中見舞い:暑中お見舞い申し上げます。厳しい暑さの毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。

春の挨拶:桜の花が待ち遠しい季節です

夏の挨拶:梅雨明けの暑さひとしおでございます

秋の挨拶:日足がめっきり短くなりました

冬の挨拶:例年より寒さが身にこたえております

冠婚葬祭の挨拶

出産祝い:〇〇様、ご出産おめでとうございます。新しい家族が増え、ますます賑やかで楽しい日々を過ごされていることと思います。ご家族の幸せをお祈りしています。

結婚祝い:ご結婚 心より祝福申し上げます。お二人の末永い健康とご多幸をお祈りいたします。

お悔やみ:〇〇様逝去の報に接し、遅ればせながら衷心よりお悔やみ申し上げます。本来であれば直接お悔やみを申し上げるべきところ、メールとなり申し訳ありません。返信のお気遣いは不要でございます。お時間ができましてから改めてご連絡下さい。故人の冥福をお祈り申し上げます。

お詫びの挨拶

  1. このたび〇〇の件につきまして、〇〇様にはご迷惑をおかけしました。大変申し訳ありません。
  2. このたびはご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。今後ともご愛顧を賜りますようお願いいたします。
  3. お手数ですが、下記事項のお手続きをお願いいたします。(中略)ご面倒をおかけし、申し訳ございません。

メールでの挨拶と例文

対面の挨拶だけでなく、文面での挨拶もビジネスで良好な関係を築くために大切なことです。

書き出しの例文

ビジネスメールの書き出しには宛名、挨拶、名乗りの3点セットを入れましょう。このときの挨拶は「お世話になっております」が汎用性が高く使いやすいです。


〇〇株式会社 〇〇部
〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社〇〇営業部の〇〇です。


締めくくりの例文

メールの締めくくりにも挨拶は欠かせません。こちらもビジネス挨拶の基本となる「よろしくお願いいたします」をはじめとして、本文の内容に合わせて適切な締めくくりの挨拶を使いましょう。


  • それではご検討のほど、よろしくお願いいたします。
  • 〇〇につきましては別途ご連絡いたします。まずはお知らせまで。
  • とり急ぎメールにてご連絡いたします。
  • 今後ともご指導くださいますようお願い申し上げます。
  • 引き続きお引き立てを賜りますようよろしくお願いいたします。

挨拶しない・できない新社会人を教育するには?

こちらから挨拶をしないと返さない人や、挨拶をしても返さない新社会人も少なからずいます。そんな人には「人を選んで挨拶する人」「挨拶のタイミングが掴めないでいる人」「人見知りで挨拶できない人」など、それぞれの心理があるものです。

「挨拶しても返ってこないかも。冷たく対応されるかも」と不安になっている人に対しては、こちらから気持ちよく挨拶すればその不安を取り除くことができます。

しかし「挨拶なんて必要ない」と自ら関係を断ち切っている人や、人の好き嫌いで挨拶する相手を選ぶ人の場合、あれこれと挨拶の大切さを説いても聞く耳を持たないかもしれません。

挨拶を無視されるなら「〇〇さん、おはようございます」と相手の名前を入れるのが有効です。明確に自分に声をかけられていることがわかれば、面子を保つ意味でも挨拶を返さなければという気持ちになるからです。

また挨拶の基本は「自分からすること」でしたよね。挨拶されない・無視されるからといってあなたからも挨拶しないでいると、その人との間に関係は構築されません。割り切って毎日挨拶し続け、自分の姿を見せることが一番の教育になります。

社会人は挨拶で印象が変わる!挨拶から徹底してみよう

確かに挨拶は仕事のすべてではありませんが、社会人の基本です。社会人にとって挨拶は、良い人間関係を構築するための大切なもの。

まだ一人前の仕事ができない、いつも失敗するという人でも、挨拶に特別なスキルは何も必要ありません。挨拶の有無や仕方で自分の印象が左右され、周りからの評価も変わります。

まずは自分から気持ちの良い挨拶ができるように徹底してみてくださいね。

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