インタビュー・取材の準備とコツ、記事の書き方までを徹底解説

インタビューの経験がないと、実際にどんな流れで進むのかイメージができないですよね。

インタビューが無事に終わったとしても、その後の記事をどう書くかで悩むかもしれません。

今回はインタビュー・取材の進め方やコツ、そして記事の書き方まで、インタビュー取材記事ができるまでの一連の流れを解説します。

目次

「インタビュー」と「取材」の違いとは?

「インタビュー」も「取材」も同じ意味で使われることが多いですが、実は微妙に意味が異なります。

インタビューとは、特定の個人に質疑応答形式でその人の意見や活動について尋ねること

そして取材はもう少し幅が広く、制作等の材料になるものを人の話や物事から集めることです。

そのため、インタビューは取材の方法の1つに含まれます。

インタビュー・取材の進め方【準備編】

インタビュー・取材を行うなら事前準備が重要です。

まずは準備しておくべきことを見ていきましょう。

インタビュイーについてのインプット

インタビューは自分が相手の話をただ一方的に聞くのではなく、こちらから質問を投げかけることでより深い情報を引き出します。

正しい質問をするには、インタビュイーについての情報をインプットする必要があるのです。

  • 肩書きや活動内容
  • バックグラウンド
  • 理念、目指したいもの

など事前に集められるだけ情報を集め、インタビュイーがどんな人物なのかを把握しておきましょう。

取材企画書を準備する

何を目的として、そのインタビューによって何を得たいのかを明確にするために、取材企画書も準備しましょう。

  • 取材する目的
  • 掲載する媒体
  • 取材する場所や時間

などをわかりやすいように企画書にまとめます。

この企画書は関係者各位への提出資料となるだけでなく、インタビュイーに情報を共有する際にも重要なメモとなります。

また、過去に同系統の取材実績やイメージしている記事があれば、それを掲示すると話がスムーズに進みます。

企画・連載が続いているような場合は積極的に利用すると良いでしょう。

取材依頼書の書き方

次に取材依頼書を準備し、インタビュイーに提出しましょう。

取材依頼書は取材企画書の情報を元に、インタビュイー向けの書類として作成します。

特に重要な項目は次の3つ。

  • インタビュアー側の活動について
  • その人にインタビューをしようと思った理由
  • 何を目的として取材するのか?
  • どの媒体に、どのような趣旨で掲載するのか?
  • 謝礼について

取材依頼書はインタビュイーに取材を受けてもらうための交渉材料にもなります。

気持ちよく取材を受けてもらうには、依頼書の内容にお互い納得していなければいけません。

インタビュイー側から要求があれば、可能なかぎり対応するといいでしょう。

取材シートに取材内容をまとめて共有

当日使用する取材シートには取材の内容、つまりどんな質問をするのかをまとめておきます。

最初にインプットしたインタビュイーの情報から、より深い内容を引き出せそうな質問をいくつか挙げておきましょう。

その取材シートは事前にインタビュイーにも共有します。

前もって何を訊かれるか把握しておくことでインタビュイーも回答の用意ができ、取材がスムーズに進むのです。

必要なスタッフを用意する

記事で、写真も合わせて掲載される場合は、写真を撮影してくれるカメラマンがが必要です。

また、インタビュイーがタレントさんや芸能人の場合は、スタイリストさんやヘアメイクさんも必要になります。

さらに、専門性が高いインタビュー・取材になる場合(例:車の取材、ビジネスの取材、音楽の取材など)では、専門のライターさんに代わりに原稿執筆を依頼する場合もあります。※自分が編集スタッフの場合

インタビュー内容に沿って、適切なスタッフを手配し、準備を万全に整えましょう!

インタビュー・取材のやり方【当日編】

準備ができたら、実際にインタビュー・取材を行います。当日の進め方やコツを解説します。

インタビュー時間の目安

当日はどれだけインタビューの時間があるかをチェックしましょう。

とても忙しい相手だと取材に10分程度しか時間が取れない場合も多く、その短い間に効率よく情報を引き出す必要があるのです。

それほど忙しい相手でなくても、取材中はインタビュイーの時間をもらっていることも忘れずに

おおよそ30分、長くても1時間以内でインタビューを済ませるようにしましょう。

アイスブレイクと媒体の説明

取材はインタビュアーも緊張しますが、インタビュイーの方が緊張しているものです。

そのため、いきなり質問をするのではなく、緊張をほぐしてリラックスするためのアイスブレイクの時間を設けましょう

何気ない話題や季節のネタ、また面白い小ネタを持っている人はそれを披露するのもいいですね。

お互いにリラックスできたら、改めて媒体の説明を行います。

媒体の情報を頭に入れてもらうだけでなく、リラックスした状態で「これからインタビューを始めます」という雰囲気づくりにも最適です。

インタビュー時のコツ

それでは、インタビュー中のコツも見ていきましょう。

まずは取材シート通りに進める

基本的にインタビューは事前に共有した取材シート通りに進めます。

インタビュアーはその都度質問を考えなくていいですし、インタビュイーも回答を用意してきているのでスムーズに進むでしょう。

ただし、途中で「これはもっと掘り下げたい」「こっちの疑問も聞きたい」と思ったことがあれば、追加で質問しましょう。

それは記事の読者も知りたいと思っていることだからです。

相手の話に集中してアクティブリスニング

インタビュー中はメモを取るべきか?という話題もたびたび上がりますが、メモよりも相手の話に集中し、頷いたり、「そうなんですね」「本当ですか?」などあいづちを打つなどのアクティブリスニングを心がけましょう。

そして取材の様子を後から振り返るため、メモの代わりに録音しておきましょう。

録音はその場の空気感も伝わるためおすすめです。

オープンクエスチョン・クローズドクエスチョン

質問する側は「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の2つの質問方式があります。

  • オープンクエスチョン:「〇〇はどう思いますか?「どうでしたか?」」など、特に制約を設けず相手に自由に答えてもらう質問
  • クローズドクエスチョン:「AとBどちらですか?」「これは〇〇ですか?」など、YES/NO、A/Bに限定し端的に答えてもらう質問

オープンクエスチョンに偏りがちですが、YES/NOで答えられるクローズドクエスチョンを入れると事実を明確にでき、そこから内容をさらに深めることも可能です。

答えにくそうな話題は切り替える

インタビューの途中で相手が口ごもる瞬間もあります。

今まで軽快に話していたのに言葉に詰まり始めたら、それは答えにくい質問・話題であるということ。

ニュース記者ならはそんな質問こそ根掘り葉掘り聞くチャンスですが、そうでないなら話題を切り替えることが、インタビュイーに対しての敬意です。

ただし、自分の気持ちを表現するために言葉選びをしている様子であれば別です。

少し時間をあげて待つか、「〇〇という感じですか?」と助け舟を出しましょう。

【番外編】インタビューを受けるコツとは

インタビュアー側は予習し、質問を用意して準備万端ですが、インタビュイーは終わるまで緊張しっぱなし。

そんな緊張をほぐすため、インタビューを受けるコツとして「記者と会話をしている」ことを意識するといいでしょう。

“自分の会話が記録される”ということに緊張しているので、ただの日常会話だと思えばリラックスして質問に答えられるようになります。

インタビュイーが緊張しているようだったら、インタビュアー側からコツを教えてあげるといいですね。

インタビュー・取材記事の書き方

インタビューが終わったらいよいよ記事作成に入ります。

インタビュー・取材記事の書き方を見ていきましょう。

記事の形式と例文

インタビュー・取材記事には3つの形式があります。

例を挙げながらそれぞれの形式を解説します。

一人称形式

インタビュアーがインタビュイーになりきって、インタビュイーの意見を代筆する形です。

読者に人柄がよく伝わりやすいというメリットがあります。

【例文】
僕は25歳という若さで独立し、株式会社〇〇を設立しました。あれから10年間無事にやってこれたのは、妻、そして子供のおかげだと確信しています。これからは仕事にばかり費やした10年を取り戻せるよう、妻と子供を優先する生活を送る予定です。

対談形式

インタビュアーとインタビュイーの会話の様子をそのまま記事に起こし、会話をしているようにする形式です。

読者は面白おかしく読めて、空気感も伝わりやすいのがポイント。

【例文】
インタビュアー『それでは、自分が強くなれたのは孫悟空がいたからだと?』ベジータ『そうですね。自分が最強だと自負していた俺を、カカロットが超えていきました。このままでは負けられません』インタビュアー『今後のプランとしては?』ベジータ『もちろん修行を積む。これに限ります。宇宙最強になれるまで!』

三人称形式

インタビュアーが第三者の立場に立ち、インタビュイーの言葉を客観的に書く形式。

硬派な雰囲気に仕上がるため、ビジネス向けの記事などに最適です。

【例文】
田中太郎さんは飲食店でのアルバイト経験を元に「もっと楽に仕事がしたい」という思いから、配膳ロボットを発明したといいます。配膳ロボットを導入した飲食店は人件費の50%削減に成功しましたが、逆に「雇い止めされた」とクレームが入ったそうです。

面白い記事に仕上げるには?

インタビュー・取材記事を面白く仕上げるには、聞いた内容をただまとめるだけでは意味がありません。

インタビュー・取材が終わったら、高ぶった気持ちが下がってしまう前、その場の雰囲気を忘れる前に記事作成に取り組みましょう

インタビューの魅力を引き出しつつも、インタビュアーのコメントを入れてみるのもいいでしょう。

ブログやメディアに掲載したら報告を

記事が完成し、ブログやメディアなどの媒体に掲載したらインタビュイーへ必ず報告しましょう。

「いつの間にか改ざんされて載せられてた」なんてことがあればクレーム対象になるため、掲載後すみやかに報告するか、掲載前に一度記事を確認してもらうのもいいでしょう。

しっかり準備してインタビュー・取材に挑戦しよう!

最後に今回のまとめとして、ポイントをおさらいしましょう。

事前準備では、
①インタビュイーについてのインプット
②取材企画書を準備
③取材シートに取材内容をまとめて共有

取材当日は、
④インタビュー時間の目安は30〜40分
⑤取材シート通りに進める
⑥メモの代わりに録音をし、アクティブリスニングを

取材記事作成時では、
⑦記事の形式を決める(一人称、対談形式、三人称)
⑧インタビューが終わったら、その場の雰囲気を忘れる前に記事作成に取り組む

インタビュー・取材をするまでは緊張するものですが、しっかりと準備をして臨めば何も心配することはありません。

ここで解説したインタビューの流れやコツ、記事作成のポイントなどを活かし、インタビュー・取材に挑戦してみてください!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次