テレワーク中のやる気低下を防ぐ!モチベーション管理で業務効率をアップさせる方法

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、テレワークという働き方が中小企業から大企業まで、幅広い業種で定着。これからも積極的に活用されていくでしょう。

通勤時間を他のことに充てられたり、子育てと仕事の両立を図りやすくなったりといったメリットがある一方で、長期にわたるテレワークはモチベーションが落ちやすく、逆に生産性を下げてしまうことも。

今は出勤とテレワークを選択できている人でも、今後はフルリモートで働かざるを得ない状況が今後出てくる可能性もあります。

そこで今回は、長期間のテレワークでもやる気低下を防ぎ、高い生産性を維持するモチベーション管理のやり方をご紹介します。

目次

テレワーク中のモチベーション低下の課題

ただ「家で仕事をすると、オフィスよりもやる気が出ないなぁ」と思っているだけでは、解決策は見つかりません。

そもそも、なぜテレワークになるとモチベーションが低下してしまうのか?その課題について改めて見てみましょう。

モチベーションファクターで自分の資質を知ろう

モチベーションが上がる要因・下がる要因は、その人の性格や生まれつき持っている資質によって異なります。

モチベーションについて研究しているモチベーションファクター株式会社代表取締役の山口博氏は、モチベーションファクター(意欲が高まる要素)を2つの志向と6つの要素に分類しました。

【牽引志向】

目標達成:チャレンジすることでモチベーションが上がる

自律裁量:自分の裁量で仕事をすることで意欲が向上する

地位権限:責任を果たし認知されることで気持ちが高まる

 

【調和志向】

他者強調:周囲と協力することがモチベーションが上がる

安定保証:リスクを回避し安定することで意欲が向上する

公私調和:公私や仕事のバランスをとれて気持ちが高まる

 

引用:https://hbol.jp/

あなたはどの志向・要素の傾向が強いのか、まずは上記のモチベーションファクターで確認してみてください。

モチベーションファクターで見るやる気低下の原因

テレワークが向いている人・向いていない人は確かにいます。

しかし、たとえ向いている人であってもモチベーションが低下することはよくあるのです。

モチベーションファクターで「どうやったらモチベーションが高まるのか」がわかれば、逆にテレワークにより「なぜモチベーションが低下するのか」の原因も見えてきます。

【牽引志向】

目標達成:業務縮小で、チャレンジできず意欲が下がる

自律裁量:在宅を強いられ、自由がきかず意欲が下がる

地位権限:統制がとれず、責任を果たせず意欲が下がる

 

【調和志向】

他者強調:在宅勤務で協力関係が築けず意欲が下がる

安定保証:健康や環境に関する不安があり意欲が下がる

公私調和:公私や仕事のバランスをとれず意欲が下がる

 

引用:https://hbol.jp/

つまり、どんな人にとってもテレワークにはモチベーションが低下する要因があるということです。

加えて、2020年は社会情勢が大きく変動する時期ですから、将来への不安もあってさらにやる気が下がる人が増えていることも考えられます。

仕事前にモチベーションアップさせる方法

自分のモチベーションが低下するといっても、実はちょっとした行動でモチベーションを上げることができます。

仕事に取りかかる前にモチベーションをアップさせ、前向きな気持ちで仕事を始める方法をご紹介しましょう。

仕事環境を整える

今までオフィス勤務だったのが、急に在宅勤務になった。

それなら、オフィス勤務と同じような環境を整えることで、オフィス勤務と同様、またはそれ以上にモチベーションを高められます。

人間は環境によって心理状態が変動しやすい性質を持っています。

そのため仕事環境には妥協せず、お金をかけてでも改善する価値があるのです。

以下の記事では仕事環境の整え方を解説しているので、合わせてご覧ください。

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10分だけビジネス書を読む

たった10分の読書でもモチベーションを高められます。小説やエッセイより、実際の業務に活かせるビジネス書を読むのがおすすめです。

普段から読書習慣のない人は「そもそもビジネス書を読むことですらモチベーションが必要だ」と思っているかもしれません。

しかしタイマーをかけ、渋々でもいいから読み始めると、いつの間にか集中しているものです。

集中力が上がるのと同時にモチベーションも向上。いわば、仕事に取り掛かる前の準備運動ですね。

30分の運動をする

時間がある人は30分間の運動の時間を組み込みましょう。

運動は体を鍛えるだけのものではありません。

全身に血流が行き渡ることで体が「活動モード」に入り、脳にも酸素が渡るので頭がスッキリします。

ストレス発散にもなり、気持ちが前向きになったり、意欲が出てきたりと嬉しい効果がたくさんです。

日頃から運動の習慣を持つといいですね。

テレワーク中のモチベーションを維持する方法

仕事をしていると、朝から夜にかけて意志力が弱まっていきます。

さらに長期間家にこもることで、孤独を感じやすく、これもモチベーション低下につながります。

そこでテレワークの最中でも、自分のモチベーションを維持する方法を実践していきましょう。

業務ルーティーンを決めて取り組む

朝の仕事、昼の仕事、夕方の仕事を決め、スケジュール通りに取り掛かるようにしましょう。

その日の気分によって業務を変えてしまうと、気分じゃないときのやる気が著しく落ちてしまうためです。

毎日の業務ルーティーンを決めてしまえば、そのルーティーンしか選択肢はありません。

つまり、あなたのモチベーションが高かろうが低かろうが関係なしに「その業務をする」という選択肢しかないのです。

実は業務ルーティーンを体が覚えると、自分のやる気に左右されずに淡々と業務をこなせるようになります。

気分が落ち込む日も少なくなるため、メンタルの安定にもぴったりです。

期日を宣言する

上司や同僚など、周りの目がないことは自由に感じるかもしれませんが、言い換えればプレッシャーがないということになります。

そしてプレッシャーがないと、人はダラダラしてしまうのです。

そこで自分にプレッシャーをかけるため、自ら期日を宣言しましょう。

実際の締め切りが金曜日だったとしても「木曜日までに提出します」と宣言すれば後戻りできません。

大きなプロジェクトを進める場合には、業務を分割してそれぞれの期日を定めるのもいいですね。

自分で自分にプレッシャーをかけ、ダラダラ防止策を取りましょう。

チャットツールで小まめなコミュニケーション

テレワークを取り入れている企業なら、連絡はチャットツールを利用しているはず。

しかし、必要最低限の連絡しか取っていない人がほとんどではないでしょうか?

テレワーク中は人と会話する頻度が少なくなるため、チャットツールを使って小まめにコミュニケーションを取るのがおすすめ。

「お客様からお褒めの言葉をいただきました」「Slackで使えるスタンプ作ったよ」「今日アップしたコンテンツ面白かった」など、たとえ業務に関係ないことでも、人との繋がりを感じられる会話がモチベーションを上げてくれるのです。

ビデオ会議はマイク・カメラをON

ビデオ会議中、マイクやカメラはきちんとONにしていますか?

OFFにしていると「発言しなくていい」「着替えやメイクをしなくていい」と自分に言い訳をしてしまうので、意欲的になれません。

ビデオ会議はモチベーションを上げる絶好の機会です。

それなのにマイク・カメラを切っていては、その機会を逃していることになります。

相手もあなたの顔が見えないことで、聞いているのか聞いていないのか判断しにくいでしょう。

積極的に会議に参加しモチベーションを高めるために、そして双方向でしっかり議論をするために、ビデオ会議中のマイク・カメラは必ずONにしておきましょう。

出勤する曜日を決める

アドビシステムズ株式会社によるテレワークに関する調査によると、生産性が最も上がるテレワークの頻度について、以下のような結果が得られました。

週にどれくらいの頻度でテレワークを実施すると地震の生産性が最も上がると思いますか?(n=352)

  • 週3〜4回:42.9%
  • 週2回:29.8%
  • 週5〜6回(勤務日は毎日):20.2%
  • 週1回:5.1%
  • 月に数回:1.7%
  • その他:0.3%

引用:https://dime.jp/

約半数の人が「週3〜4回のテレワークが、最も生産性が上がる」と感じているのです。

この結果から、週5日間毎日テレワークするのではなく、週に2回程度の出勤日を設ける方が生産性が高まることがわかります。

会社で出勤日が決められていない場合には、自分で出勤日を決めるといいでしょう。

会社が遠方だったり、近いけど出勤を控えるように言われているなら、コワーキングスペースやホテルのテレワークプランなどを活用するのも有効です。

モチベーションを低下させないプライベート時間の過ごし方

実は仕事以外のプライベート時間をどう過ごすかでも、テレワークに対する向き合い方が変わります。

最後にテレワークのモチベーションを低下させない、プライベート時間の過ごし方をご紹介しましょう。

プライベート時間は一切仕事をしない

テレワークは公私混同しがち。仕事の時間にプライベートのことをしたり、逆にプライベートの時間にまで仕事を引き伸ばしたりしていては、どっちつかずで最大の力を発揮できません。

仕事中は業務だけに集中する代わりに、プライベート時間は仕事のことを気にしない、オンオフの切り替えを大事にしましょう。

「あの業務をやらなきゃ」「まだこれが終わってない」…そう考え始めると止まりません。

プライベート時間まで仕事のことを考えずに済むようにするには、やはり仕事中の集中力が重要です。

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健康管理に時間とお金をかける

テレワーク期間中、健康管理には特に注意しましょう。

体を動かす機会が減ったり、仕事に向かないテーブルやイスに長時間座りっぱなしになったりすると、体調を崩しやすくなるためです。

健康管理には意識的に時間をかけ、必要経費としてある程度のお金をかけることをおすすめします。

家で30分の筋トレやランニングをしたり、整体で体の歪みを整えたり、ジムのプログラムに参加して楽しく汗を流すのもいいですね。

何か新しいことを始める

通勤時間がなくなったことで、自分だけの時間が増えた人も多いのではないでしょうか?

この機会に、今まで挑戦してみたかったことに取り組んでみましょう。

新しい何かを始めることは、仕事だけでなく生活全般のモチベーションを上げる効果があります。

スキル習得や挑戦の過程の中でも、自然にモチベーションが高まるのを実感できるでしょう。

テレワーク中のモチベーション管理は徹底しよう!

一度落ちたモチベーションは高めるのに苦労します。

だからこそ、普段からしっかりモチベーション管理を徹底し、あまり落とさないようにすることが大切。

ここで紹介したモチベーションアップや維持の方法を取り入れ、いつでも前向きな気持ちでテレワークに取り組みましょう。

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