テレワークは会社に出勤する必要がないからこそ、服装や身だしなみに手を抜けるというメリットがあります。
しかし、1日中パジャマで過ごしたり、部屋着のまま仕事をするのはあまりおすすめできます。
では、テレワークをしている人はどんな服装で過ごすのが“ちょうど良い”のでしょうか?
今回はテレワーク歴3年の筆者がテレワークにぴったりな服装を男女別・季節別にご紹介しましょう。
テレワークの服装選びで考慮しておきたいこと
テレワークの服装って迷いやすいですよね。会社に行かないのにカッチリすぎるのもどうかと思いますし、家の中だからといってズボラな格好も考えもの。
実はテレワークの服装選びをする中で、考慮しておきたいことが4つあります。
服装は精神面に影響を及ぼす
あまりやる気が出ない日は、実は1日中パジャマや部屋着で過ごしていませんでしたか?逆に、会社に行くためにスーツに着替えたら気分までシャキッとした経験はありませんか?
このように、その日の服装はその日の精神面に影響を及ぼします。人間は見た目じゃないとは言うものの、「ステキな見た目の自分を鏡で見る」ことは、それだけでモチベーションを高めてくれるでしょう。
テレワーク中で誰にも会わないとしても、鏡に映る自分は見ますよね。服装は仕事のモチベーションや集中力を高めてくれるトリガーになることも多いのです。
リラックスしすぎも堅苦しすぎもNG
とはいえ、家の中でスーツを着ていたら苦しいですし、せっかくのテレワークだから多少は手を抜いた格好をしてもかまいません。ですが、手を抜きすぎてモチベーションが上がらないような服装もNGです。このさじ加減が難しいところですよね。
そこで提案したいのが『シーンレスウェア』と呼ばれる、場所・場面を問わない服装の考え方。
服装をTPOに合わせて変える人も多いですが、どの場所にも、どんな場面にも、そしてどんな相手にも対応できるマルチな服装を考えてみましょう。
『シーンレスウェア』は一見カジュアルに見えるものの、リラックスしすぎず、堅苦しすぎないため、まさに仕事とプライベートの境界線が曖昧なテレワークにピッタリです。
急なオンライン会議が入る
テレワーク中は急なオンライン会議が入ることもしばしば。事前にスケジュールが組まれていれば対応できますが「今からいいですか?」なんて連絡が来たら、慌てて身支度を整えなければいけませんよね。
そしてオンライン会議も仕事のうちですから、画面の向こう側にいる人に不快感を与えてはいけません。それが上司や取引先であればなおさらです。
急なオンライン会議が入っても1分で対応できるような服装を心がけましょう。
「ちょっと買い物や散歩」に行きたくなる
ずっと家にこもっていれば食材もなくなりますし、気分転換も必要です。そして突然「ちょっと買い物」「ちょっと散歩」に行きたくなる衝動に駆られます。
もし部屋着で過ごしていたら着替えるのが面倒で、結局行かないことも……。それでは食べるものがなくなりますし運動不足になってしまいますから、ちょっとした外出にも対応できる服装で過ごしたいですね。
先述した『シーンレスウェア』に加えて『ワンマイルウェア』と呼ばれる「家の中からちょっとそこまで」行けちゃう服装も、テレワークには適していますよ。
【男性編】テレワークにおすすめの服装
きれいめのシャツ
男性のテレワーク中の定番品にしてほしいのが、きれいめのシャツです。
襟のついたYシャツやポロシャツはもちろん、Tシャツやカットソーを選ぶ場合もいかにも“部屋着っぽい”ものは避けて、きれいめでシンプルなものを選びましょう。
対して、ボトムスはオンライン会議等の画面に映らないためスーツやスラックスでなくてかまいません。その代わり動きやすくてリラックスできるテーパードパンツやストレッチスキニーがおすすめです。
さっと羽織れるジャケット
たとえTシャツが部屋着だったとしても、軽いジャケットさっと羽織るだけで一気に「ビジネスモード」っぽく見せられます。
さっと羽織れるジャケットをデスクの近くに掛けておくだけで、急なオンライン会議が入っても即座に対応可能に。外出時も羽織って行けますし、気分をシャキッとさせたいときにも役立つでしょう。
重いもの、動きづらいものではなく、軽くて柔らかなジャケットがおすすめです。
服装だけでなく身だしなみも
男性の場合、ついつい手を抜いてしまうのが身だしなみです。たとえ服装に気を遣っていても、頭がボサボサ、無精髭が生えっぱなしという状態では、オンライン会議で相手に良い印象を与えられません。
きちんとした服装をするなら、髪も櫛を通すなどして整えましょう。伸びっぱなしの爪や無精髭も短くし、清潔感のある身だしなみを心がければ気分も爽快ですよ。
【女性編】テレワークにおすすめの服装
一着でOKなきれいめワンピース
女性は男性よりも服のコーディネートに気を遣う人が多いもの。組み合わせを考えるだけで時間を潰してしまうのはもったいないですよね。
そこで、きれいめワンピースのバリエーションを増やしてみましょう。きれいめワンピースはオンライン会議にも対応可能。ゆったりしているので家の中でリラックスして過ごせますし、そのまま外に買い物にも行けます。
ヘアセットやメイクに時間がかかる分、服はきれいめワンピースを着回して時間をセーブしましょう。
シンプルなニットトップス
Tシャツやトレーナーではカジュアルになりすぎるため、オンライン会議のある日には不向き。そこで、シンプルなニットトップスを定番品にしましょう。
ニットトップスの中でも、リブニットは大人っぽくてビジネスライクにも着れておすすめです。胸元がVラインになっているものは女性らしさを引き出してくれますよ。
また、無地でシルエットは細身のものを選びましょう。ボトムスをスカート、パンツと、その日の予定や気分に合わせて着回しやすいです。
ウエストを締め付けないボトムス
女性の場合、スタイルを良く見せるためにウエストをキュッと締めたボトムスも多いですが、テレワークには不向き。苦しくて仕事に集中できなかったら本末転倒ですよね。
家の中でリラックスする時間も多いからこそ、ウエストを締め付けないボトムスを選びましょう。ウエスト部分がゴムでできているものやボタンで調整できるものがおすすめです。
テレワーク中は運動不足によって太りやすい時期でもあるので、あえて太ることを想定した“苦しくならない服選び”も大切かもしれません。
【春夏秋冬】季節ごとにおすすめのテレワークアイテム
テレワークが新しい働き方として広がっている今、1年中テレワークになることも考えられます。
季節によって気温が変動するように、仕事のモチベーションが変動しやすい人は、季節それぞれに適した服装を取り入れてみましょう。
春/秋:気温が変わりやすい季節はカーディガンを
春先や秋の始め頃はコロコロと気温が変わりやすい季節です。朝夕は寒く、昼間は暑いなどその変動幅が大きいほど、人は体調を崩しやすくなるので注意!
そこで、どんな気温でも体温調整ができるようにカーディガンを1枚用意しておきましょう。厚すぎず薄すぎず、年中着回せるようなカーディガンがちょうど良いですね。
どんな服装にも合うように、シンプルなデザインを選ぶことがポイントです。
夏:仕事中の不快感を軽減するさらっとインナー
夏のテレワークを快適にしてくれるアイテムは、実はインナー!夏の不快感は「暑さ」というよりも、
- 汗で体がベトベトする
- 服の中に湿気がこもる
この2つが原因になることが多いのです。そこで、仕事中の不快感を軽減するためにさらっとした肌触り・機能性を持つドライインナーを取り入れましょう。
たとえばユニクロのエアリズムが有名です。無印良品やイオンの衣料品売り場でも「ドライタッチ」「接触冷感」といった名前で並んでいることもあるので、探してみてください。
冬:気分が暗くなりがちな日は明るいカラーのトップス
「冬季うつ」という言葉があるように、日照時間が減り気温がガクッと下がる冬は気分が暗くなりがち。夏よりも冬の方がモチベーションが落ちる人も大勢います。
そんな気分が暗くなりやすい季節だからこそ、あえて明るいカラーのトップスを選びましょう。
Yシャツやブラウス、Tシャツやカットソーなど、顔の近くにあるアイテムの色が明るいと顔色が良く見えますよ。
テレワーク中は「きちんと見える」と「楽ちん」のハイブリッドな服装を目指して
テレワーク中の服装は、確かに自由です。しかし、自由だからといってスーツや部屋着が“最適”なわけではありません。
リラックスモードからビジネスモードまで、どんな状況にも対応するために適しているのは「きちんと見える」と「楽ちん」のハイブリッドな服装でしょう。
今まさにテレワークで働いている人は、本記事も参考にしながら服装のローテーションを組んでみてくださいね。