【2021最新】主要のビジネスチャットツールおすすめ7選とタスク管理ツール3選

働き方改革に加え、近年のコロナ禍による在宅勤務の増加。勤務時間や働く場所に柔軟性が求められるビジネスの現場では、スピーディーで密なコミュニケーションが重要視されています。そんな背景から、急速に利用者が増えているのがビジネスチャットです。

しかしながら、ビジネスチャットを導入したいけど「種類が多く、違いがよく分からない……」という方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、比較的シェア率の高い7つのビジネスチャットの特徴や違い、料金などを比較しながら丁寧にご紹介します。

特徴を比較しながら、自社に最適なビジネスチャットをぜひ検討してみてください。

目次

ビジネスチャットツールとは?

ビジネスチャットツールとは、従来のLINEやFacebook Messengerといったチャットツールをビジネス向けに機能強化したものです。

ただメッセージのやり取りができるだけでなく、スレッドの表示やファイルの添付・保存・共有、メッセージの検索などもできます。大事なビジネスのやり取りを行う場だからこそ、セキュリティが強化されていることも安心要素のひとつ。

ビジネス上でのやりとりにはメールが主要なツールでしたが、柔軟性やレスポンスの速度、コミュニケーションの取りやすさには課題が残ります。

ビジネスチャットツールでは、メールよりも素早く密に連絡を取り合うことができ、業務効率アップや社内コミュニケーションの活性化などにつながります。

ビジネスチャットを導入することで、次のようなメリットを得られるでしょう。

  • 迅速なコミュニケーションが取れる
  • 在宅勤務・サテライトオフィス勤務にも対応可能
  • ファイルやタスク管理、プロジェクト管理が捗る
  • 会議や打ち合わせの時間を削減

おすすめのビジネスチャットツール比較表

まずは本記事で取り上げる7つのビジネスチャットツールを比較してみましょう。

ビジネスチャット 機能・特徴 外部ツール連携 コスト シェア・導入事例
Slack チャンネル

スレッド

コネクト(招待)機能

音声通話

ビデオ通話

ファイル送受信/共有

社外との連携

Bot機能

2,200以上のアプリ

など

SmartHR

カレンダー

ジョブカン

Google Drive

Asana

Zoom

など、その他豊富なAPI連携

 

スタンダード:年払い850円/人/月、月払い960円/人

プラス:年払い1,600円/人/月、月払い1,800円/人

国内ユーザー数50万人強
導入企業75万社超え・DeNA
・IBM
・日本経済新聞社
など
ChatWork グループチャット

メッセージ検索

絵文字

ピン機能

タスク管理

ファイル管理

ファイルプレビュー

音声通話・ビデオ通話

画面共有

制限機能

通知(デスクトップ/メール/プッシュ通知)

プロフィールカバー画像

公開範囲設定

など

SmartHR

カレンダー

ジョブカン

Gmail

Twitter

など

 

フリー:月額0円/人

パーソナル:月額400円/人

ビジネス:月額500円/人、年間契約417円/人/月

エンタープライズ:月額800円/人

導入企業30万社弱

・GMO
・サイバーエージェント
・大日本印刷株式会社
など

LINE WORKS カレンダー

アドレス帳

アンケート

メール機能

Drive機能

タスク管理

メンバー管理

遠隔制御

暗号化

国際認証

Bot機能

など

Dropbox

ServiceNow

Q-GO!

クラウド勤怠システム

など

フリー:無料

ライト:年契約300円/人/月、月契約360円/人/月

ベーシック:年契約500円/人/月、月契約600円/人/月

プレミアム:年契約1,000円/人/月、月契約1,200円/人/月

導入企業20万社以上

・大阪ガス株式会社
・明治安田生命
・サッポロビール
など

Microsoft Teams チャット

グループチャット

GIF・ステッカー

テキストの書式設定

音声通話・ビデオ通話

通話転送

WordやExcelの共同編集

多言語(40カ国語)対応

翻訳機能

ビデオ会議

など

Word

Excel

PowerPoint

Skype

など

Microsoft Teams:無料

Office 365 Business Premium:1,360円/人/月

Office 365 E3:2,170円/人/月

デイリーアクティブユーザー数1億1,500万人

・IKEA
・Paypal
など

Workplace グループチャット

個別チャット

ニュースフィード

コメント・リアクション

ライブ配信

情報ライブラリ

アンケート

共同作業

ドキュメント検索・社外とのグループ機能

セーフティーセンター

など

Office365

G Suite

Dropbox

など

アドバンス:4ドル/人/月

エンタープライズ:8ドル/人/月

1万4000社の導入企業
約500万人のユーザー数・スターバックス
・株式会社土屋鞄製作所
など
Wow Talk トーク履歴検索

未読・既読

スタンプ

無料通話・複数通話・ビデオ通話

「あとで読む」機能

いいね・コメント

タスク作成・編集

タスク内チャット機能

日報

ファイル送受信(画像、動画、音声)

階層型リスト

パーティション機能

アクセス制限

など

各API連携

ディープリンク(外部から直接アプリを起動)

など

シンプル 300円

スタンダード 500円

プロフェッショナル 800円

10000社を超える導入企業

・清水建設
・東京レストランツファクトリー
・NTTデータ
など

Talknote タイムライン

メッセージ

既読・未読

タスク管理

プッシュ通知

Taskbot

スタンプ

投稿テンプレート

予約投稿

メール連携

動画投稿・再生

アクションリズム連携

オーバーワーク検知

組織活性スコア機能

サンクス機能

未処理機能

など

各API連携

メール連携

など

要お問い合わせ(企業に合わせた最適なプランを提案) 約1000社の導入実績

・キレイモ
・株式会社アドトップ
など

7つのビジネスチャットを徹底解説

Slack

参考:https://slack.com/

世界150ヵ国以上、累計75万社以上の企業で導入され、シェア数No.1を誇るSlack。2013年にアメリカでリリースされ、2017年に日本でサービス開始されてから、国内の導入企業数は10万社以上にのぼります。

Slackには「チャンネル」と呼ばれる機能があり、部署ごと・プロジェクトごとのチャンネルを作ることで、より円滑な報連相を行えるようになります。またチャンネル内の話題ごとにスレッドも立てられるため、やり取りの多い企業でも話題を整理することが可能です。

もちろんチャンネルに参加できるのは組織やプロジェクトの許可されたメンバーだけなので、セキュリティも高いです。

必要な資料はドラッグ&ドロップで簡単にアップロードでき、デザインもシンプルなためビジネスチャット初心者でも直感的に操作しやすいツールだと言えます。

Googleの各種機能やTwitter、Skypeといった外部ツールとの連携やアプリも利用でき、拡張性が高いです。社内で使いやすいようにカスタマイズするのも良いでしょう。

【費用】

  • スタンダード:年払い850円/人/月、月払い960円/人
  • プラス:年払い1,600円/人/月、月払い1,800円/人
  • Enterprise Grid:お問い合わせ

ただし費用はやや高め。フリープランもありますが機能や人数の制限があるため、まずは中小企業向けの「スタンダートプラン」から利用してみてください。

世界シェアNo.1と拡張性の高さを誇るビジネスチャットツール。費用は高めですが、それに見合う価値を提供してくれます。

ChatWork

参考:https://go.chatwork.com/

ChatWorkは30万社弱と国内No.1の導入数を誇る、国産ビジネスチャットツールです。日本語・英語・台湾・ベトナム語・タイ語・スペイン語の6ヶ国語にも対応しており、外国人社員や海外勤務などがあっても安心して利用できます。

ChatWorkでは自分が1つのアカウントを持ち、自分のスペースに部署やプロジェクトなどのグループを追加していく仕組みです。1対1の会話やグループチャットはもちろん、社外のグループ作成も簡単。社外への営業ツールとしての活用も可能です。

グループ内で交わされた会話からタスク一覧を作成したり、ピンを設定して固定表示させたりと、国産だからこその使い勝手の良さもポイント。タスクでは担当者や期限、完了・未完了などを設定でき、タスクの編集や完了をすればメンバーに通知が行くため、互いに進捗状況を把握できます。

API連携ではメールやカレンダー、Twitterと連携できるだけでなく、人事労務システムなどの社内システムとも連携が可能。各外部サービスの情報をChatWorkに集約することで情報を一元管理でき、業務効率化につながります。

【費用】

  • フリー:月額0円/人
  • パーソナル:月額400円/人
  • ビジネス:月額500円/人、年間契約417円/人/月
  • エンタープライズ:月額800円/人

無料版はグループチャットが累計14グループまで、通話が1対1のみ、ストレージは5GBまでと制限があります。最初は無料版から始めて、容量が増えてきたらパーソナルやビジネスへの移行がおすすめです。

国内企業向けに開発された“使い勝手の良さ”が魅力。円滑なコミュニケーションからスムーズなタスク管理まで、ビジネスに必要な機能が凝縮されています。

LINE WORKS

参考:https://line.worksmobile.com/jp/

LINEが提供するビジネス向けチャットツール、LINE WORKS。普段のLINEを使う感覚で利用できることから、2018年11月のリリース後は3ヶ月で27,000社、2020年1月には10万社を超える企業が導入しました。

導入にあたって面倒なセットアップや研修は不要。さらに他社のLINE WORKSアカウントやプライベートLINEアカウントとのやり取りもできます。

自分のタスク管理やメンバーのスケジュールも把握できるカレンダー機能、情報共有に使えるノート機能など、ビジネス向けツールだからこその便利な機能も充実しています。

また通常のLINEと同様にスタンプを使うことができ、既読表示機能もあります。既読表示は「相手の発言に何かしら反応しなければならない」という圧力がかかるため、返信を促進可能。結果として多くのメッセージやスタンプが送られることになりますが、これを蜜なコミュニケーションと取るか、不要な時間と取るかは、LINE WORK導入の分かれ目になるかもしれません。

【費用】

  • フリー:無料
  • ライト:年契約300円/人/月、月契約360円/人/月
  • ベーシック:年契約500円/人/月、月契約600円/人/月
  • プレミアム:年契約1,000円/人/月、月契約1,200円/人/月

有料版の「ライト」でも機能が充実しており、1名あたり月額300円という料金も良心的です。メールやタスク管理機能を利用するなら「ベーシック」以上が必要になります。

LINEを使う感覚でビジネス上のやり取りができるビジネスチャットツール。カジュアルに利用できるからこそ、コミュニケーションが活性化しやすいです。

Microsoft Teams

参考:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software

Microsoft社が2017年3月に提供を開始したビジネスチャットツール。Office 365のライセンスに含まれているため、既に契約しているのであれば追加コストがかかりません

チャットやビデオ通話といった基本的な機能をはじめ、WordやExcelの同時編集・共同作業ができることが特徴。またOneDriveやSharePointなど他のOffice 365とスムーズに連携できるため、うまく活用すれば一気に業務を効率化できるかもしれません。

「チーム」と呼ばれるグループを作成し、その中で「チャンネル」と呼ばれるスレッドを作成し、メンバー間のやり取りを行えます。終了したプロジェクトがあれば、利用しないチームをアーカイブ保存しておくことも可能です。

オンライン会議では最大1000人まで参加できます。また40ヵ国語に対応し、翻訳機能もあるため海外展開をしている、あるいは社内に外国人が多い大企業などの導入が進んでいます。

【費用】

  • Microsoft Teams:無料
  • Office 365 Business Premium:1,360円/人/月
  • Office 365 E3:2,170円/人/月

機能が限定されている無料版と、Office 365 の1つとして提供している有償版の2種類があります。無料版でもチームやチャンネルの作成、ファイル共有などが可能です。

Office 365のあらゆるツールと連携でき、さらに多国語対応・翻訳機能付きのビジネスツールです。グローバルな環境の企業におすすめ。

Workplace for Facebook

参考:https://ja-jp.workplace.com

Workplaceはひとことで言えば、Facebookのビジネス版。本家のFacebookは個人としてのつながりを拡大するのに対し、Warkplaceは社員同士のつながりを広げたり深めたりするツールだと言えます。

Facebookのようにニュースフィードがあり、誰かの投稿に対して「いいね!」やコメント、シェアなどのリアクションが可能。チャット機能やビデオ通話、WEB会議、タスク管理など、ビジネス上のやりとりに欠かせない機能もしっかりと付いています。

Workplaceでは自分が参加していないグループでの投稿や活動もニュースフィード上に流れてくるため、他部署間・プロジェクト間の様子を透明化。そのため部署やチームの垣根を超えたコミュニケーションが生まれ、新たなアイディアや議論が展開していきます

その一方で実際の利用者からは「雑談やサークルの話ばかりが盛り上がり、良くも悪くもビジネスライクではない」という声もあるため、導入の際にはレギュレーション作成が必要かもしれません、

【費用】

  • アドバンス:4ドル/人/月
  • エンタープライズ:8ドル/人/月

会社単位で導入するならアドバンス、大企業や複雑な組織体系の企業にはエンタープライズがおすすめ。エンタープライズでは多人数のライブ配信参加でも快適な高画質や24時間対応のサポートなどがあります。

Facebookのビジネス版。「社内のSNS」のような感覚で、部署やチームの垣根を超えたコミュニケーション が可能です。

Wow Talk

参考:https://www.wowtalk.jp

重要な機密情報を扱う業種や情報の統制が必要な大企業を中心に、Wow Talkを導入する企業が増えています。必要に応じて各機能の有効範囲を個人単位で指定できるため、アクセス・閲覧制限を設けてセキュリティを高められるビジネスチャットツールです。

通常の機能としてはトークやタスク管理から、無料通話、掲示板などもあります。ビデオ通話機能では最大5名まで参加が可能で、トーク内のキーワードを検索できる機能もあります。外部からアプリを直接起動するディープリンク機能も搭載されました。

さらに有事災害時には従業員の様子や周りの状況を確認する「安否確認機能」「状況確認機能」や「災害対策」など、他のビジネスチャットにはない機能もあります。

【費用】

  • シンプル 300円/月/ID
  • スタンダード 500円/月/ID
  • プロフェッショナル 800円/月/ID

費用も他のビジネスチャットと比較すると低価格。シンプルプランは制限がありつつも基本的な機能は利用可能。外部連携をしたい場合にはスタンダード以上が必要になります。

コスパが良く、無駄なコストを削減できます。効率アップだけでなく、安全性が高く、情報漏洩防止や災害時の統制も取りやすいです。

Talknote

参考:https://talknote.com

Talknoteはコミュニケーションの最適化だけでなく、組織文化の醸成や浸透を行うことのできる“カルチャーマネジメントツール”です。

グループチャット機能でメンバー同士のやり取りやプロジェクト進行を行えるだけでなく、情報は資産として蓄積されていきます。メッセージ機能にはスタンプも用意され、文字だけでは伝わらないニュアンスを伝えることも可能。

その他タスク管理やプッシュ通知機能、メール連携など、ビジネスチャットツールの「あったら嬉しい」機能が充実。

その中でも特筆すべきは、メンバーのオーバーワークを検知してメンタルヘルスケアを行う「オーバーワーク検知」や組織間のコミュニケーション度合いを図る「組織活性スコア機能」、さらに人を褒める・お礼を伝える文化を育てる「サンクス」機能といったユニークな機能の数々。

ただの交流や業務効率アップではなく、従業員1人1人に寄り添えるビジネスチャットツールだと言えます。

【費用】

要お問い合わせ

※適切な初期費用、基本プラン、オプションをその企業に合わせて提案。

社内のコミュニケーション活性化や情報の資産化に加え、従業員の働き方改革から満足度アップにも幅広く活用できるツールです。

タスク管理を徹底したい時におすすめのツール

ここまででご紹介したチャットツールの中には、タスク管理機能がついているものも多くあります。

しかしながら、プロジェクトが大きくなり管理したいメンバーが3桁を超えるものや、抱えている事業が増えたりすると、チャットツールのタスク機能を使うよりも、別でタスク管理ツールを活用する方が効率よく仕事ができます。

そこで、チャットツールと併せて使うべきおすすめのタスク管理ツールを3つご紹介します。

Notion

参考:https://www.notion.so/product

Notionは海外製のツールで、タスク管理はもちろんのこと、チャットコミュニケーションにも対応しているオールマイティなツールです。

メモ、タスク管理、ガントチャート、社内報、カレンダー、スプレッドシートなどを作成することができ、複数のアプリで管理していた情報を一つにまとめることができます。

Trello

参考:https://trello.com/

Trelloとは、カードをドラック&ドロップで動かすことでタスクを視覚的に管理できるツールです。

クラウド型のプラットフォームでいつでもどんな場所にいてもアクセスできるので、遠くにいるメンバーでもいつでもタスクの進行状況をすぐに確認することができます。また、Slack、Github、Salesforceなどと連携しています。

Backlog

参考:https://backlog.com/

Backlogも同じく、タスク管理に特化したサービスです。プロジェクト管理、課題管理、バグ管理システム、バージョン管理などビジネスに合った様々な機能があり、担当者別や優先順位に沿って管理することができます。

プロジェクトが大きく、フローがたくさん分岐する場合は、こちらのツールがおすすめです。

まとめ

ビジネスチャットは種類が多いものの、それぞれ違った特色を持っており、合う企業・合わない企業があります。

まずは自社がどんな目的で、どのようにビジネスチャットツールを活用したいのかを明確にし、選ぶための指標を定めましょう。

たとえば参加するメンバーの数やチャット機能の充実度、外部連携のしやすさなど。社外とのやりとりにも活用したい人は、ビジネスチャットの市場シェアも重要な指標でしょう。

そうした指標に沿って比較検討し、自社に最適なビジネスチャットツールを選んでみてください。

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