雑誌ラフの書き方【EDiT編集塾】

2019 12/09
雑誌ラフの書き方【EDiT編集塾】

新米EDiT.編集部員が、雑誌の作り方について学び紹介していく、EDiT.編集塾。今回は、「雑誌ラフの書き方」について。
雑誌をつくる工程でラフ作成は極めて重要な作業。最近ではスマホを中心としたWEBメディアも業界でも注目されています。
建築で言うところの設計図であり、ラフがしっかり出来ていないと良い雑誌は出来ません。
しかし、初めてラフを書くときは何から手をつけていいのか分からない……なんて人も多いのではないでしょうか。私も新人編集者としてその一人です。
今回は雑誌のラフ作成について、弊社代表でもあるEdit編集長の大崎に教えてもらいながらまとめてみました。雑誌ラフを書いてみたい!という方、必見です。

 

目次

ラフはページの設計図!

ラフとは、簡単に言うと誌面の構成を簡単に書いた設計図のようなものです。

ラフには、手書きのものから、アプリで作成したもの(illustratiorやExcel)まで様々です。

上司の編集者やクライアントに企画内や誌面構成を説明するのに使用します。特にクライアントに提出する場合は、より丁寧にわかりやすく書く必要があります。

ラフがより具体的で上手くかけていると企画自体が良いものになります。

 

ラフには2種類ある

大きく分けて、ラフの種類は企画構成ラフデザイン入れラフの2種類があります。

それぞれ用途が違うので、これからその特徴と役割を紹介します。

企画構成ラフ

企画構成ラフは、概ね企画内容が決定したあとに着手します。

編集長やクライアントなど、誰に見せるかを意識して書くことが重要です。

編集者の上司など、同業者やある程度内容を把握している人に向けての場合、簡略化したものでも伝わりますが、クライアントなど、初見の方に向けての場合は、誰が見てもわかるような丁寧に書いたものを提案するようにしましょう。

 

デザイン入れラフ

デザイン入れラフは、その名の通り紙面のデザインをデザイナーに提案する際に制作します。

撮影の撮れ高が良かったり、より良いアイデアが浮かんだ場合には、デザイン入れラフを書く時点で変更することもあります。

 

 

ラフの書き方講座(企画構成ラフ)

ちなみにラフは企画が決まった段階で選別前により具体的にかけていると良いです。

知りたいけど意外と誰も教えてくれなかった企画構成ラフの手順を教えてもらいました。

①企画を考える

企画を具体的に考える。それと同時にタイトルも自分でもう一度考える。

②ページ内容を整理する

ページに対して入れる要素を概ね整理する。点数や文字やスペックなどを確認。

③メインビジュアルを決める

写真なのか、イラストなのか…具体的なメインビジュアルを決める。

④実寸のラフ用の用紙に書いてみる。

手書きでも、パワポやイラレを使ってもOK。実寸サイズのラフ用の用紙に書いてみる。

写真の配置や大きさを決めたら、その中にデッサンを入れてみる

下手でもOK、どんな写真を撮りたいのかを想像する。写真と文字の関係位置も大切。ページの中に情報の量やレイアウト(※1)的にもバランスよく配置されているか写真の配置や大きさを決めたら、その中にデッサンを入れてみる

⑥キャッチを入れる

タイトルだけでなく、大事なところはキャッチも入れてみる。

⑦リードや本文やキャプションの文字数も書きこむ。

リードや本文やキャプションの文字数も書きこむ。写真と文字が入ってないから分かりにくいと思いがちですが、入っていないラフの時点で完成度が高い方が、成功する可能性は高くなる。

⑧分かりやすいページになっているかの確認。

ここまできたら最終確認。このページを初めて見た人でも、このラフの時点でどんなページなのかわかるものになっているかどうかを検証する。

自分以外の人に客観的な目線で見てもらうといいかも。

若いうちは難しいことかもしれませんが自分の役割を理解するということも大切。

 

 

 

「ラフ作成」の極意

①別ジャンルからインスパイアを大切のするべし

特集や企画を考える際に、競合雑誌よりも違う雑誌からインスパイアを受けることも

例えばファッション雑誌だけどグルメ雑誌からインスピレーションを受けたり、ミュージカルや映画からヒントを得たり。

②常に新しいケミストリーを探すべし

斬新なアイデアを思いついてもそれだけではいけません。大切なのはただ新しいことをやるだけでなく、奇をてらったものをどう着地させるか

常に新しいケミストリーを探すことが編集者の大切な仕事。

③タイトルやキャッチをしっかり具体的に書くべし

まだラフの段階だからといって簡易的に済ませるのではなく、早い段階でタイトルやキャッチをしっかり具体的に書くことが大切です。

必要なものを見失ってしまうし撮影している時にもタイトルが見えればうまくいきます。

出来るだけ精度の高いラフを作って考えをまとめておかないとイレギュラーなことがあっても不安で良い方にも転べないと思います。

 

あとはラフの中の絵もちゃんと書くこと。例えば人を書いた場合に表情まで描いてあると良い。あとはサムネイル(※2)も重要。全体の流れを確認するものなので。

あとはページの統一感誰に向けて書くのかも意識すること。

 

④原寸と同じ比率の用紙を使うべし

主にAB版、A4版、トラベルサイズ(B5変形)など雑誌のサイズ合わせて選びます。ラフの用紙は、できるだけ原寸と同じ比率のものを用意します。

大きいページでは、文字の大きさやバランスが崩れてしまうことがあるので、慣れないうちはラフは原寸で書くのが1番理想的です。(最低でも見開きでA4サイズはほしいです)

 

文・柳瀬礼(roaster)


注釈

1.レイアウト・・雑誌・広告などで、所定の面に文字・図版・写真などを効果的に配列すること。また、その技術。割り付け。

2.サムネイル・・・広告・書籍・雑誌などの原稿制作において,その発想をスケッチしたもの。アイデアレベルの段階で、情報や素材を整理し、デザインの方向性を明らかにすることが目的。小さなスペースに,本文やネーム、見出しの行数,写真や図の位置などが書き込まれ,制作内容を説明したり,スケジュールを立てる際に用いられる。

 

 

 

 

 

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