結局アイデア出しってどれがいいの?5つのアイデア発想法を解説

仕事でアイデアが必要になる場面は少なくありません。ふと思い浮かんだアイデアが新商品や新企画のヒントになったり、アイデア次第で仕事が効率化したりすることもあります。

しかし、実際にはなかなかアイデアは浮かばないもの。そんなときにはアイデア出しのフレームワークを試してみましょう。

本記事ではアイデア出しに行き詰ったときに使える、5つのアイデアの出し方を紹介します。

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目的に合ったアイデア出しの方法を身につけよう!

アイデア出しのフレームワークはさまざまなものがあります。しかし一つひとつ試していては、いくら時間があっても足りませんよね。

ポイントとなるのは、目的やテーマに合ったアイデアの出し方を選ぶこと。どんな目的でアイデア出しをするのかを明確にすると、適切な方法を選択できます。

今回は代表的な5つのアイデアの出し方を紹介するので、それぞれの特徴を理解したうえで、最適な方法を選択する際の参考にしましょう。

ブレインストーミング | たくさんのアイデアが必要なとき

ブレインストーミングとは通称「ブレスト」とも呼ばれており、複数人でアイデアを出し合う会議法を指すため「集団発想法」とも言われます。

ブレインストーミングは参加者全員が自由に発言したり意見交換したりすることで、多角的な視点からの意見を集められるメリットがあります。そのため「とにかくたくさんのアイデアがほしい」「まずはいろいろなアイデアを聞きたい」といったときに使われる手法です。

大量の意見を集める手法のため複数名で行われるのが一般的ですが、一人で実行する場合もあります。ただし自分一人だけではアイデアの数も質も限りがあるので、良質なアイデアが大量に必要なときは複数名で行うようにしましょう。

用意するもの

ブレストを行う際には、以下のものを用意しておきましょう。

  • 筆記用具など書けるもの
  • ホワイトボード
  • 付箋

進行の仕方にもよりますが、出てきたアイデアをホワイトボードに直接書くよりも、付箋に書いてホワイトボードに貼り付けるほうがおすすめです。なぜならブレスト後にアイデアをまとめたり取捨選択をしたりする際に、付箋を動かすだけで進行できるため、書き直す必要がなく効率的だからです。

①テーマを決める

それでは、具体的なブレインストーミングの進め方について解説していきましょう。

まずはブレストを始める前にテーマを設定します。進むべき道が共有されていなければ参加者の足並みが揃わず、建設的なアイデアが出てこない可能性があるためです。

またテーマ設定が曖昧だと軸がブレてしまうため、できるだけ明確なテーマを設定しましょう。たとえば「新商品について」というテーマだと、新商品で使う素材なのか、新商品のターゲット層なのか、新商品の売り方なのか、議論の余地が多くなってしまいます。

そのため「新商品の○○について発売月の売上○万円を達成するためには、どのように売っていくか?」という明確なテーマにすることで、参加者の意識が統一されて具体的なアイデアが出てくるでしょう。

②そのテーマについていろいろなアイデアを出す

具体的なテーマが定まったら、そのテーマについて参加者全員でアイデアを出し合います。

なるべく多くのアイデアが出るほうが選択肢も増えるため、多くのアイデアが出るような環境を整えましょう。たとえば、進行役が参加者に発言を促したり、気軽に発言しやすいようにざっくばらんな雰囲気を作ったりするのがおすすめです。

③他の人のアイデアとできるだけ組み合わせてアイデアを出す

ある程度アイデアが揃ったら、出てきたアイデア同士を組み合わせたり、他の人のアイデアを参考にしてアイデアを練ったりしましょう。

他の人のアイデアで自分の思考も刺激され、思いがけないアイデアが浮かぶこともあります。他の人の意見を否定せず、柔軟に取り入れながら発想してください。

KJ法 | アイデアを整理して課題を抽出したいとき

ブレストではアイデアを出しっぱなしにせず、出てきたアイデアをまとめて分析するとより効果的です。多くのアイデアや意見をグルーピングして整理し、それぞれを分析する手法をKJ法と言います。

KJ法とは東京工業大学の名誉教授である川喜田二郎さんが発案した発想法で、川喜田氏のイニシャルからKJ法と名付けられました。

KJ法はブレストなどで出てきたアイデアを書き出して、類似性や同一カテゴリなどでグルーピングし、グループ同士の関係性やグループ内の法則性などを導き出す手法です。客観的に情報が整理されるため、課題を抽出したり新しい切り口が見つかったりします。

用意するもの

KJ法を実施する際には、以下のものを用意しましょう。

  • アイデアを書いた付箋
  • ホワイトボード
  • 筆記用具

基本的にはブレストの延長線上で行うため、ブレストで使用したものをそのまま利用すれば問題ありません。

①アイデアの分類

KJ法の具体的な進め方について紹介します。

KJ法では、まずは出てきたアイデアの分類から始めます。アイデアが書かれた付箋を移動し、似通ったアイデアをまとめていきましょう。

グループ化できないアイデアは無理に仲間に入れる必要はありません。離れた場所に置いておきましょう。

②「表札」をつける

いくつかのグループができたら、それぞれのグループにカテゴリ名を付けます。ここでは、わかりやすいよう「表札」と呼ぶことにしましょう。

表札はカテゴリの特徴が直感的にわかりやすいような名称にすると、この後のプロセスがスムーズになります。

③各グループの関連性を明確にする

グループ名となる表札が付いたら、それぞれのグループの関連性を分析します。

類似性の高いグループ同士は、隣に配置したり線で囲んだりするとわかりやすいです。また対立するグループ同士は線でつなぐと良いでしょう。

ほかにも因果関係や相互関係など、それぞれのグループ同士の関係に注目して分析して図解化してください。

④アイデアをまとめて文章化する

最後に文章化するのがKJ法の特徴です。

まずはグループごとに文章化し、カードに書かれた内容を使って文章を作っていきます。

また関連性のあるグループごとに文章化するのも忘れないようにしましょう。大きなテーマから小さなテーマに流れるよう意識して文章を作ると、関連性が明確に見えてきます。

そして最後にどのグループが最も重要なのかを参加者全員で議論し、全員の意識を統一しましょう。

マンダラート

次に紹介するアイデアの出し方はマンダラートです。

マンダラートとは、仏教の曼陀羅模様のような枠にアイデアを書き込んでいくフレームワーク。ただしマンダラートで使用する枠は、曼陀羅模様のような中央から放射状に広がるのではなく、3×3のシンプルなマス目です。そのため書くものさえあれば気軽に実施できるのがメリットとなります。

マンダラートは合計9マスの真ん中にメインとなるトピックを配置し、関連するトピックスを周辺の8マスに書き出していくことでアイデアを広げていく手法です。8マスに書かれたトピックスを中心に、さらにマンダラートを展開します。

つまり最終的にはメイントピックスを中心に9×9の合計81マスが作られ、さまざまな視点から多角的なアイデアが発生するという仕組みです。

マンダラートはアイデアを出すときだけでなく、思考の整理や目標の設定などにも応用できます。多様に活用できるので、これを機に覚えておきましょう。

①マンダラートの作り方

マンダラートの枠の作り方はいたってシンプルです。紙やホワイトボードなどに3×3のマス目を作るだけです。

マス目ができたら、真ん中のマスにメインとなるトピックを書き出しましょう。枠のサイズが限られているので、直感的にわかるような単語や短文で構いません。

メイントピックスを書き出したら、残りの8マスに関連するトピックスを書き出していきます。メイントピックを見て直感的に頭に思い浮かんだアイデアを次々と埋めていきましょう。

②マンダラートの展開の仕方

主軸となるマンダラートが埋まったら、今度は8つのトピックスに関してさらに展開して深掘りしていきます。

8つのトピックスそれぞれを中心とするマンダラートの枠を作成します。そしてそれぞれの枠にある8つの空欄を埋めていきます。

これで、メインのマンダラートを含む合計9つのマンダラートが展開できるのです。

③多方面に展開する

それぞれのマンダラートに書かれたトピックスのなかから、さらに展開できそうな内容を中央に配置してマンダラートを作成していきます。

多方面にマンダラートを展開していくことでアイデアを増やしていき、アイデアを具体化していくのです。

④遡って考える

マンダラートは、遡って考えるときにも活用できます。今まで紹介したマンダラートはトピックスの先にあるものを考えて展開していく手法ですが、遡りマンダラートはトピックスの根幹となるものに戻っていく考え方です。

最初に作成したマンダラートで中央に配置したトピックを、遡りマンダラートでは中央ではない場所に配置します。そして中央以外の7つのマスに、類似しているトピックスを書き込んでいきます。

8マスを埋めたらすべての共通点や根幹となるトピックを導き、中央に書き込みます。

こうして遡って導き出したトピックが、本当に考えなければいけない問題である可能性もあるのです。遡って考えることにより、今まで見えてこなかった根幹や原因などを見つけられるかもしれません。

なぜなぜ分析 | 課題の解決策を考えたいとき

なぜなぜ分析とは、トヨタ自動車の生産方式から生み出された手法で、主に問題解決のシーンで活用されます。問題や課題に対して「なぜ?」と問い、その答えに対して再度「なぜ?」と問うプロセスを繰り返すことで、問題の原因と追究して解決へと導きます。

なぜなぜ分析のプロセスの例を紹介します。

【課題】数量を間違って納品してしまった
↓なぜ?
数量を確認せずに荷物を積んだから
↓なぜ?
「大丈夫だろう」と思って数量確認が漏れてしまったから
↓なぜ?
いつも数量確認を厳密にしていないから
↓なぜ?
納品担当者本人が数量確認するため、人によって確認方法がバラバラだから
↓なぜ?
第三者によるチェック体制が整っていないから

数量を間違えて納品してしまったのは納品担当者のミスなので、納品担当者がしっかりと確認してから作業をするよう指摘されて終わります。しかしこれでは、再度同じようなミスが発生しかねません。

そのため、上記のように「なぜ?」を繰り返して考えると、問題の根本的な原因が見えてきます。この場合は「チェック体制が整っていない」ことが原因となっているため、第三者による数量確認の体制を構築することで同じようなミスを防げるのです。

この「なぜなぜ分析」は問題解決のための手法として使われることが多く、問題を解決するためのアイデアを出したいときにおすすめの方法です。

①事象を設定する

なぜなぜ分析の第一ステップは、解決したい事象の設定です。

解決したい課題が思考や推論などの曖昧なものであると、その次のステップも曖昧なものとなってしまい根本的な解決につながりません。そのため、事実である事象のみで設定するようにしましょう。

たとえば解決したい課題が「仕事に対するやる気が出ない」という内容だと、思考に偏ってしまっています。この場合は、そもそもなぜやる気が出ないのかを分析し「職場の人間関係が悪い」「体調が優れない」などの事象を設定するようにしましょう。

②改善可能な根本的原因をあげる

解決したい事象に対し「なぜ?」の問いかけを行います。その際、答えには改善可能なものを挙げましょう。たとえば「地球温暖化が進んでいるから」などの答えでは、自分一人では解決できません。

改善可能であり、根本的な原因となっている事象を挙げていくことで「なぜなぜ分析」の精度を高められます。

③解決策を設定する

根本的な原因が見えたら、それをヒントにして解決策を設定しましょう。

最初に挙げた例でいうと、根本的な原因として「第三者によるチェック体制が整っていないから」にたどりつきました。それをもとにした解決策は「チェック担当者を配置する」「出発前に二人一組でお互いの数量を確認する」などの体制構築が考えられます。

オズボーンのチェックリスト | アイデアをブラッシュアップしたいとき

「オズボーンのチェックリスト」とは、メインのテーマやトピックを決めたら9つのチェック項目に沿ってアイデアを出していく発想法です。すでに存在するものに対して考えていくため、応用や改善などのアイデアを出すのに向いています。

オズボーンのチェックリストはブレインストーミングを発案したアレックス・F・オズボーンが作ったフレームワークなので、ブレストと併用するとさらに効果的です。ブレストで出たアイデアをさらに深掘りしてブラッシュアップしたいときに使いましょう。

チェックリストにある9項目すべてを使うのではなく、トピックや目的に合わせて必要な項目だけを活用しても構いません。また「1項目につき1アイデア」という決まりもないので、1つの項目に対してさまざまなアイデアを広げて発想しましょう。

用意するもの

オズボーンのチェックリストを実行する際には、以下のものを用意しましょう。

  • ブレストで出したアイデア付箋
  • ホワイトボード
  • 筆記用具

既存の製品やサービスなどを対象とする場合は、アイデア付箋は不要です。

①転用

オズボーンのチェックリストの1項目は「転用」です。

  • 他の活用方法はないか?
  • 他の分野で使えないか?
  • ターゲットを変えたらどうか?

このような視点から、メイントピックを転用できないかどうかを検討します。

②応用

チェックリストの2項目は「応用」です。

  • 他社の製品にヒントが隠れていないか?
  • 類似サービスからアイデアをもらえないか?
  • 過去の事例を参考にできないか?

「応用」では既存のものを参考にアイデアを広げます。

③変更

チェックリスト3つめは「変更」です。

形や色を変えるとどうか?
機能を変えるとどうか?
製造条件を変えるとどうか?

メイントピックに変更を加えることでどうなるかアイデアを出しましょう。

④拡大

4項目めのチェックリストは「拡大」です。

  • 大きくできないか?
  • 長くできないか?
  • 機能を追加できないか?
  • エリアを広げられないか?

拡大するのはサイズだけでなく、さまざまな視点で考えましょう。

⑤縮小

「拡大」を考えたら「縮小」も考えます。

  • 小さくできないか?
  • 短くできないか?
  • 軽くできるか?
  • 省略できるか?

広げるだけでなく縮小してみることで、新しく見えてくることもあるはずです。

⑥代用

チェックリストの6項目めは「代用」です。

  • 他の材料にできないか?
  • 他の製造方法ではできないか?
  • 他のもので代用できないか?

「代用」を考えてみると、効率化や商品改良などのアイデアが見つかる場合もあります。

⑦置換

チェックリスト7つめは「置換」です。

  • 他の材料に置き換えられないか?
  • 順番を入れ替えられないか?
  • 配置を置き換えられないか?

「変更」や「代用」と似ているかもしれませんが、置き換えられないかという視点で見ることがポイントです。

⑧逆転

8つめは「逆転」です。

  • 逆にできないか?
  • 反対方向からできないか?
  • 裏返すとどうか?

位置・順番・役割などの視点から考えると、逆転できる事象が見つかります。

⑨結合

最後のチェックリストが「結合」です。

  • 組み合わせられないか?
  • セットで販売できないか?
  • まとめられないか?

結合すると、よりシンプルになったり機能性が高まったりすることも考えられます。

まとめ

アイデアの出し方には多様な方法があります。

ただし、どの手法を選ぶかに正解はありません。目的やシーンに合わせた方法や自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。

まずは今回紹介した内容を参考にし、さまざまな方法を試してみてください。発想法を活用して脳を活性化し、多くのアイデアを出しましょう。

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