就活生も集まる⁉︎ 人も仕事も惹きつけるオフィスの秘訣
毎日お洒落なオフィスで働きたい。就活時、そんな思いを抱いている方も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。そして、その思いが叶う会社に出会えたのです。奥渋谷の一角にある、来年から私が働く予定の株式会社『ロースター』。面接時に初めて訪れた時に、こんなお洒落なオフィスで働けるのかとワクワクしたことを今でも覚えています。
今回は、ロースターの代表取締役である大崎安芸路のオフィスに対するこだわりを通して、お洒落なオフィスの作り方を徹底解剖。ドラマやCMのロケ地として引っぱりだこなオフィスをどのように作ったのか、オススメのインテリアショップなどをご紹介していきます。
最近放映されたロースターがロケ地のテレビ・Web CM
ロッテ爽「新!コクうまバニラ」(出演:広瀬すずさん)
ジョージア「ラテニスタ」(出演:小松菜奈さん)
コミックシーモア ごほうびの連鎖編(出演:高橋一生さん)
バンダイナムコ 「アイドルマスター ポップリンクス」(出演:中村 繪里子さん)
Wantedly Pulse 「本音の扉〜調子どう?編・さすが!篇」
What is Roaster Co. Ltd?
(代々木公園のグリーンを一望できるカフェスペース。春は桜、秋には紅葉も)
株式会社ロースターは、雑誌作りからスタートしたメディア&コンテンツ制作会社。読者やクライアントの要望に応えるべく、様々な技術を持った社員が一団となってメディアやコンテンツを制作しています。
(自然光の入る撮影スタジオ)
また、撮影スタジオの貸出も行なっています。自然光の入るスタジオや、お洒落なオフィスを使用したいというクライアント様のご要望にもお答えします。
着想は、いつも映画のワンシーンから。
(映画「マイ・インターン」のオフィス)
ここからは、代表取締役社長である大崎に、お洒落なオフィスの秘訣や誕生から完成までのプロセスなどを細かく紹介してもらいます。
株式会社ロースター代表取締役社長 大崎安芸路
そもそも、なぜお洒落なオフィスにしようと思ったのですか?
仕事は、自分だけでなく社員のモチベーションがとても大切です。
お洒落なオフィスは、アイデアが生まれる場所だと思っています。環境って、とても大切なんですよね。僕自身出版社で働いていた頃は、メールやアポ入れの電話などの事務作業のとき以外は、会社のデスクではクリエイティブなアイデアは浮かびにくかった。出版社が変わる度に、必ず近くに他の社員の来ない穴場の純喫茶やカフェを見つけて、自分だけの仕事場にしていました。
純喫茶やカフェのように集中出来る環境にしたかったのですね!
参考にしたカフェなどはあったのでしょうか?
カフェではありませんが、いわゆる「会社」っぽい感じにはしたくなかったです。今回の富ヶ谷のオフィスは、映画『マイ・インターン』をテーマにしてみました。
オフィスのデザインを考え始めるとき、最初にすることは“テーマ決め”です。ロースターはこれまでに3回引っ越しをしているのですが、最初のオフィスは、映画『かもめ食堂』に出てくるフィンランドのカフェをモチーフに制作しました。
(映画「かもめ食堂」のカフェシーン)
最初のオフィスでこだわったポイントは、カフェカウンターや壁に腰板を作ってカフェ感を出したこと。PCや什器も「黒」を完全NGにしてオフィスが温かな雰囲気になるように意識したことです。
映画を参考にされたのですね!
お洒落なオフィスにしたことで、メリットはありましたか?
社員や制作スタッフのモチベーションアップに繋がると思います。アイデアも出しやすくなったと感じています。また、社外からのイメージアップの効果も。「お洒落でクリエイティブな作品を制作してくれそう」と思ってもらえることが増えた気がします。ロースターはファッションやビューティーなどセンスの良いライフスタイルを提案する制作会社なので、大きなメリットですね。
勝負の分かれ目は、ネットにない物件を足で探せるかどうか。
なるほど!
お洒落なオフィスが誕生するまでのプロセスを教えてください。
これは結構大事だと思います。
①エリアを決めてから、物件を探します。
②デザイナーの「佐々木 玲(リ・ハイフン)」さんに相談します。
(デザイナーの佐々木 玲さん。)
③テーマを決めて正式に発注。
(今回の場合は、「撮影スタジオは必須。ロフトを作りたい。高い壁を活かして全面本棚にしたい。」と要望を伝えました。)それを具現化するのはデザイナーです。
④デザイナーの設計図を見せてもらい相談しながら修正します。いつも二人三脚で制作します。
(こうした設計図を元になんどもデザイナーと打ち合わせをしてから着工してもらいます。)
佐々木さんと協力した結果、お洒落なオフィスが実現したのですね。
佐々木さんとの出会いは何だったのでしょうか?
出版社時代、僕がアキラの本を制作した時から仲良くさせてもらっています。かれこれ20年近いのかな?ロースター立ち上げの時からずっとオフィスをデザインしてくれています。これまで北参道、神宮前(原宿)、富ヶ谷(奥渋)の3つのオフィスを手掛けてくれました。
(神宮前(原宿)のオフィス)
みんなが遊びに来たくなる「風通しの良いオフィス」。
素敵なご関係ですね!
お洒落オフィスを作り上げるまでの手順の中で、大崎さんがこだわったポイントは何でしたか?
まず大切なのは、「物件探し」です。
みんなが良いと思う物件を、誰よりも早く見つけることが大切です。なので、“物件選び”ではなく、“物件探し”って感じです。
僕は世に出る前の物件をいかに早く見つけられるかが勝負だと思っています。
当初、今回の物件は、映像スタジオとして使われていた物件をそのまま居抜きで出していたので誰も見向きもしていませんでした。そんな時に、「全部スケルトンに戻す」というウワサを聞きつけて、その工事開始と同時に現場にかけつけて、その場で即決して申し込みました(笑)。
他にも、改築工事中の物件を見つけて、不動産会社に調査してもらい物件情報として出る前に申し込んだ。ネットでみんなが同時に同じ情報を見ることができる時代だからこそ、自分の足で探したり、自分の目で確かめることが大切かと。そうすれば、自分だけの新しい出会いがあるかもしれません。
(解体中の様子)
現在のオフィス作りはどのような事を意識しましたか?
「風通しの良いオフィス」を意識して作りました。というのも、いろんな人が遊びに来てくれるような会社にしたかったんです。
私たちの仕事は、面白い情報をインプットして、料理としてアウトプットすること。誰かが持ってきてくれる新鮮な情報や刺激が命。情報感度の高いスタイリストやライターさんが、用事がなくても訪れたくなる風通しが大事なんです。
ガラス張りで丸見えの社長室にしたのもその理由のひとつです。
(富ヶ谷(奥渋)オフィスのインテリア無しの様子。右側のガラス張りが社長室。)
自社でイベントができるのもお洒落オフィスの魅力。
以前のオフィスに無く、今のオフィスにあるインテリアや什器はありますか?
コの字のカウンターテーブルですね。社員とだけでなく、様々なお客様とも一つのテーブルを囲めるのがイイ。このカウンターテーブルを活かして「Roaster Table(ロースター テーブル)」というイベントも開催しています。一つのテーブルを囲んで、体験しながら学ぶことができる、豊かな時間を過ごすイベントです。
自社でイベントを開催出来るのは、今どきのお洒落なオフィスの共通点かもしれないですね。
(ロースター テーブル 第1回イベント「every1food(エブリ・ワン・フード)」の様子)
ロースターでは、忘年会や会社説明会もオフィスで開催しています。
2019年の忘年会は、種類豊富なハイボールとクラフトジンと、奥渋ならではのおつまみを用意し、これまでお世話になったクライアントやスタッフ、関係者と一緒に楽しみました。アットホームなイベントになったと思います。
(2020年度新卒向け会社説明会の様子)
お洒落オフィスのマストアイテムは何でしょうか?
テーマやコンセプトにもよりますが、観葉植物などの「グリーン」だと思います。
(オフィス内の植物)
代々木公園のグリーンを「借景」にした全面窓ガラス
オフィスで特にこだわるべき場所はどこでしょうか?
印象が大きく変わるのは壁や窓ですね。今回のオフィスは日本庭園における「借景」を意識して東側を全面窓ガラスにしました。一年を通して代々木公園の木々を一望できるので、グリーンや四季を感じることができます。もちろん、たっぷり自然光が入るのでとても気持ちが良いですね。
また、天井、照明もこだわりたいポイントですね。できるだけ天高にして、開放感を出すのもポイント高いと思います。
(全面窓ガラスから代々木公園の木々が見える様子)
そして、一番最後に整えていくのがインテリアなどの「什器」です。
ロースターのオフィスの什器は、毎回僕自身が購入しています。また、オリジナルの家具を作るのもオススメです。内装工事のタイミングで作ってもらえれば、かなり安く、しかも、オフィスのデザインに合わせることが出来ます。
大工さんに作ってもらった順番としては、
①窓ガラス・カフェスペース
②本棚
③社長室
④キッチンカウンター
⑤オフィスのテーブル
ですね。大きなものから作っていくのもポイントです。
(イベントにも適応するオフィスのテーブル)
ロケーションコーディネーターに聞いた!ロースターのグッドポイント!
実際にロースターで撮影を行った際のロケーションコーディネーターに、ロースターのグッドポイントを聞きました!
(※ロケーションコーディネーター…映画やテレビ、雑誌、プロモーションビデオなどのロケーション撮影を行うための準備や段取りを行う。 ロケ地に関する最新の情報を常に収集し、更新するのも業務の一つ。)
①電源盤(150A)があること
撮影時、普通は照明部が発電機や発電車を持って来る場合が多いけど、ロースターは水道の脇の電源盤で全ての電力がまかなえます。
②待機場所が確保できる
オフィススペースの他にも、クライアントの控室として利用できるミーティングルームや白壁のスタジオがあるのが大変便利です。
③天井が高い為、撮り口が多くなる
全体的に天井が高かったり、窓際のカフェスペースに中段があったりするので、俯瞰など色々な高さから撮影ができるのはありがたいそうです。
④抜けが良い
窓外がビルだと、CMでクライアントが嫌がることが多いそうです。しかし、ロースターは窓から見えるのは緑の自然なのでイメージが良いそうです。
⑤プロップが揃っている
座席の数、植木、棚などがちょうど良く、美術さんが入る手間が省けるそうです。ありのままの環境が活かせます。
⑥機材の逃し場所がある
映像撮影は機材が大きく、置く場所に困ることも多々あります。ロースターは、トイレ前の階段や白壁スタジオなどに機材を置ける場所があります。
ロースター御用達インテリアショップ5選
最後に、ここで購入すれば間違いなし!な インテリアショップを教えてください。
以下の5つのインテリアショップがオススメですね。
テレンス・コンランが家具やインテリアを世界中から厳選したショップブランド。少々高値ではありますが、長い間愛用したくなるアイテムが揃います。オフィスのお洒落度もUPするはず。
出典:CIBONE
「未来のアンティーク、これからのクラシック」をイメージさせる洗練された家具が揃うショップです。CIBONEの家具を一つ置くだけで、ハイセンスな雰囲気のオフィスになること間違いありません。
出典:D&DEPARTMENT
47都道府県に店舗を持つショップ。47個のそれぞれの個性も要チェック。全店共通で扱う定番の「日本と世界のロングライフデザイン商品」と、それぞれの地域が、独自に発掘する「地域のロングライフデザイン商品」で構成されています。
④journal standard Furniture(ジャーナル スタンダード ファーニチャー)
アパレルブランド「journal standard」から家具・インテリアショップが展開されています。ファッションの様にインテリアも楽しむ事が出來ます。カフェと間違える程のオフィスも夢じゃないかもしれませんね。
「食と暮らしの商店」をコンセプトにしいるショップで、暮らしを豊かにするアイテムが勢揃いしています。センスの良い観葉植物や鉢が多いので、グリーン選びならココがオススメ。
お洒落なオフィスには理由がある。
(ロースターのキャッチコピーである「WE MAKE YOUR LIFE TASTY」。)
CMやドラマのロケ地にもなる株式会社ロースターのオフィス。このお洒落なオフィスが完成するまで、想像以上の労力と時間がかかっていました。様々な想いがこもっているからこそ、お洒落なオフィスは完成するんですね。オフィスをこだわると、外部からは会社の印象がアップし、内部は、社員達のモチベーションが上がるなど様々なメリットが出てきます。毎日出勤したくなるオフィスを作ってみて下さいね!
【株式会社Roaster】
設立 :平成20年4月16日所在地
東京都渋谷区富ヶ谷1丁目15番2号 Barbizon55 4階
最寄駅 :東京メトロ 千代田線「代々木公園駅」1・2番出口より徒歩4分
連絡先:TEL 03-5738-7390
FAX :03-5738-7391
MAIL :info@roaster.co.jp
従業員数 :20人(2020年1月現在)
代表取締役:大崎安芸路