社長×副社長の対談企画 第2弾! 昔の編集者は、友達作りから? インターネットがなかった時代の大変さと、やりがいとは

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安田 天音

ロースターでのインターンを経て、2022年4月より正式に新卒として入社しました。広島県福山市出身。好きなことは、ファッション、グルメとお酒、音楽です。ワクワクするような面白い企画で発信力を高めることに注力していきたいと思います!よろしくお願いいたします。

こんにちは。本年度よりロースターに新卒として入社させていただいた安田天音です。

面白いことを考えること、自分らしく着飾ること、美味しいものを食べることが大好きです!
精一杯頑張っていきたいと思います。何卒よろしくお願い致します。

なんと! こちらの連載では僭越ながら、新米編集者の私がロースター社長の大崎さんと副社長の笹さんに、編集者として経験したあれこれを根掘り葉掘りNGなしで聞いていくというコーナーです。

新人だからこそ気になること、ベテラン編集者だからこそ分かること、また普段では聞くことのできない赤裸々トークまで。

今回のテーマは、「昔の編集、今の編集」。 

今や、様々なSNSが発達して誰でも簡単に発信、情報収集ができる時代。

しかし、インターネットが普及していない時代から仕事をされていたお二人はリサーチ、人探し、写真データの管理、どのようにやってたんですか? それは、私たちが想像し難いほど大変な作業ばかりだった……!

目次

面白い記事作りは、友達作りから始めなければならなかった

安田

入社2ヶ月ですが、編集者はPCや携帯に常に助けられていることを感じています。

長年編集者の仕事をするにあたって、インターネットに大きく助けられている今の時代と比較して大変だったことはありますか?

まず、人探しだね。今だったらインスタグラムで検索すれば連絡できるでしょ? でも当時はコネクションしかなかった。

大崎

友達多い編集者が勝ちだったね(笑)

そうそうそう。とりあえずショップのスタッフとか、おしゃれな美容師とかと知り合いになるしかなかった。

例えばお部屋特集だったら、取材した人々になんかおしゃれな部屋住んでる人知ってませんか? みたいに人伝で聞くしか方法がなかった(笑)

大崎

まさにこれとかそうだよね。

笹さんの友人のお部屋を特集した記事が載っている1997年4月10日発行「asayan」
アサヤン:ぶんか社が発行していた男性向けファッション・カルチャー雑誌。2003年9月号をもって休刊。
大崎

正直、どれだけ人脈があるかどうかで編集者の評価が決まったりしてた。

みんな人探しが大変だから、他の雑誌も大体トップに来る人が似てきちゃうんですよ。

大崎

当時は情報源が限られてるから、知ってるか知らないかの差が大きい。でも、誰でも簡単に情報が得られる今の時代に差が出るのは、探すセンスくらいじゃないかな。

安田

アイテムリサーチはどのようにしていましたでしょうか?

アイテムは、とにかくショップを回るか、街行く人に声かけてた。

渋谷原宿の交差点とかで、昼間歩いてる人の服装を見てイケてるスニーカー履いてる人がいたら、「◯◯の○月号のスニーカー特集に載せさせてください」ってその場で依頼して連絡先を聞く。

大崎

笹はそれが得意だったんだよね。それって簡単に出来そうで出来ない人が多いし、結構大事なスキルだった。

誰にでも声かけてたね(笑)

大崎

ネットサーフィンがないから、足を運んで探さなきゃいけない。

店探しも、食べログとかないから。とりあえず街を歩いてなんかおしゃれそうな外観の店とか美味しそうな匂いがする店を見つけて、簡単に写真とか撮れないから、メモするか、ポラロイド写真とかで撮って。

安田

ポラロイド写真はフィルム代が高いので、今のようにたくさん撮れないのでは?

大崎

まさにそうです。カメラマンだって一球入魂だよ。

あとで消せばいいって感覚がなかったよね。綺麗に映ってるかどうかその場で確認できないから、真剣勝負。たまに真っ暗なやつとかあって青ざめたね(笑)。

大崎

データの概念がなかったからね。

で、撮ったポラロイド写真のポジフィルムを必要なカットだけ切り取る作業があるんだけど、それは若手の編集者がやる作業。

たまーに間違えて写真のとこ切っちゃったりしてめちゃくちゃ怒られたりしてた(笑)。

大崎

怒られるだろうなあ(笑)

必要なカットのポジフィルムをルーペで確認して、写真をチェックしてたよね。

大崎

そのフィルムを埃とか付かないように即封筒とかに入れて保管してね。

安田

今と全く違いますね。やることも断然多い。

大崎

でもカメラマンは今の方が大変なんじゃない?

確かに、昔はレタッチとかないから、撮ってチェックして出したら終わりだね。

大崎

カメラマンも、今ほど多くないと思います。

安田

なるほど。ほんとうに全てが今と全然違っていて、驚きます!

大崎

あと海外の情報とかは行った人に聞くしかなかったね。普通の生活してたら海外の情報なんて入ってこないし。

そうだね。これは僕がLA特集で現地に行って取ってきたリサーチメモです。

笹さんがライター時代に使用していた全て手書きで記されたリサーチメモ。

日本で未発売のブランドを一人で3つリサーチしてこいって言われて読者プレゼント用でスニーカー100足買ってこなきゃいけなくて、その構成も考えたり。

責任重大だったのを覚えてる。

まだライター1年もやってない時だからね〜。ショップカードとか全部貼り付けて、現地の人に電話番号書いてもらったりしてた。

大崎

よくそのメモが今でもあるね!

安田

LAに行く前、事前リサーチはどのようにしていましたか?

渋谷原宿にあるセレクトショップのバイヤーとかに聞いてました。

安田

誰もが情報を得ることが出来ない時代は、事前リサーチさえも大変ですね。

大崎

情報の価値と鮮度が今と全然違ったね。

誰がいち早く最新の情報を得られるかの椅子取りゲームみたいだったね。

大崎

出版だけに関わらず、インターネットによるこの20年での変化ってものすごいよね。

そうだね〜。

リサーチ=とにかく自分の足で街を歩くことだった

安田

逆に、大変だった昔だからこそ、今と比べて良かったことはありますか?

さっき言った通り自分で足を運んでリサーチしなければならなかったことによって面白い記事が生まれていたことだと思う。

今は、何かをリサーチするときにネットで調べて終わりの人が多い。リサーチした店がネット上でトップに上がってきたお店ばっかりなんてこともしばしば。

それって薄っぺらいコンテンツになりがちなんだよね。僕もネットはもちろん見るけど、実際にお店に行くとか、口コミを見るとかで複合的に自分なりの評価があった上で決めるべきだと思う。

大崎

僕が昔、大変だったけど良かったなと思うことは、新しい情報をリアルに発信してる感覚があったことかな。

読者としても、今月の雑誌は何を教えてくれるんだろうって読むのが楽しみだったし。俺からしたらバイブルみたいなポパイが何を特集するのか楽しみで仕方なかったね。

「そっか、今年のダウンはショート丈着なきゃ!」「ポパイが言うなら間違いない」みたいな(笑)。

でも今は情報がすぐに得られるから、みんなが知らないことを発信することが難しいよね。

確かにそんな感覚でしたね。

あと、当時は今みたいにコンプライアンスが厳しくないから、結構衝撃的な特集とかもあったよね。

今じゃ考えられないけど、街角スナップも個人情報開示の許可とかほとんどなしで本当にいろんな人に声かけて載せてたよね。それが結構楽しかった。

大崎

その分街にもいろんな人がいたよね。僕たちみたいな編集者とか、スカウトマンや美容師が109の前とかいっぱいいた。今は全部インスタで探すみたいだけど。

足で探すのはとにかく楽しかったよね。

やりがいを感じたね〜。

自分らしく考え抜いた企画立てができる編集者が求められる時代

安田

では、お二人が思う今の時代だからこそ求められる編集者とはどのような人材でしょうか?

今も昔も変わらないのは、好奇心がある子。

そして、今の時代は特に情報がありふれているので自分なりの視点を持つこと。なぜ今回これを特集するのか、理由が自分なりの物差しであること。

その方がこっちも判断しやすい。

大崎

やっぱ企画力って大事で、その人らしさがないと企画力は生まれてこないかも。

しかも今は、雑誌でも自分が本当にいいと思ったものを紹介しないと勝てないと思うんだよね。

なぜなら、当時の出版社は店などに足を運んでリサーチしないといけないから、例えその店が期待外れだったとしても足を運んだなら必ず紹介しないといけなかった。

でも今って個人のSNSで評価される人たちが出てきて、いいと思ったもの以外紹介しないってスタンスがあるから。

あと、今後は特に、作って終わりにしないことも大事だね。

そうそう。

大崎

基本今の子たちは容量が良いから物事の効率を考えて最短距離を取ることが得意な傾向にあると思う。

でもそればかりじゃなくて、作っていく過程でしっかり考えることも大事にすると良いと思う。

安田

なるほど。便利になった今の文明に感謝していますが、昔の話を聞いて少し羨ましい気持ちにもなりました。

日頃、自分が見るものや感じることにもっとアンテナを張って生活して見ようと思いました。

それが価値のある面白い企画につながるかもしれないですね。

編集・文/安田天音(Roaster)撮影/田邉なつほ(Roaster)


前回の記事はこちら▼

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