「プラグイン」とは?言葉の意味やWebでの利用方法を解説

「プラグインを入れると便利」
「こんな機能のプラグインがあります」

ITやWebに携わっているとこんな会話を耳にすることがあります。しかし、あなたは「プラグイン」が何のことかご存知でしょうか?

今回はIT用語の「プラグイン」の意味や、プラグインでできることについて詳しく解説します。ぜひ覚えておきたい用語なので、今まで意味を知らなかったという人は要チェックです!

目次

プラグインとは?

英語表記と元の意味

プラグインは英語で「plug-in」と書きます。元々の意味は、「(コンセントなどの)差込口」のことです。

コンセントがついていても、差し込まないとその機械は作動しません。同様に、差込口単体だけでは何の意味も成しません。コンセントを差込口に差すことで、両者が本来の機能を発揮します。

このことから、IT用語の「プラグイン」は「合体させることで別の機能を付与するソフトウェア」を指します。

プラグイン=ソフトウェア

私たちがインターネットを利用するには、パソコンとネット環境があれば十分ですよね。そこでもっと便利に使いたいと思ったらパソコンに新たなソフトウェアを追加する必要があります。

プラグインはまさに拡張機能を追加するためのソフトウェアのことで「プラグインソフト」とも呼ばれます。

標準機能にはついていないけれど、後からくっつけることで、できることを増やせるのです。

プラグインとアドオンの違い

プラグインとよく似た意味を持つ言葉に「アドイン(add-in)」や「アドオン(add-on)」があります。

外から付けるものが「アドオン」、中にあるものが「アドイン」という違いはありますが、どちらも同義で使われています。

「アドイン」と「アドオン」は拡張機能のことを指し、「プラグイン」はその中でも「機能追加ソフト」を指して使われることが多いです。

しかしどれもよく似た言葉ですから、明確に使い分けられることはほとんどありません。周りとの会話や資料に合わせて使い分けるといいでしょう。

プラグインとAPIの違い

「API」は正式には「アプリケーションプログラミングインターフェース」のこと。わかりやすく言うと、自分のソフトウェアの一部を公開して、機能を共有できるようにしたものです。

「機能を追加するソフトウェア」を意味するプラグインとはまた違ったものなので、APIの言葉の意味もぜひ覚えておきましょう。

様々なプラグインの意味

「プラグイン」という言葉はだいたい同じ意味で使われますが、場面によって指すものが微妙に異なったりします。もう少し詳しく、様々なプラグインの意味も見ていきましょう。

ワードプレスのプラグイン

簡単に自分のブログやWebサイトが作れるワードプレスには、あらかじめいくつかのテンプレートが用意されています。そしてテンプレートだけではカバーしきれない拡張機能は、プラグインという形で別に用意されているのが特徴です。

Webサイトを作るためのツールだけあって、ワードプレスに用意されているプラグインはブログを書きやすくするものやSEOを手助けするもの、SNSアカウントと連携するものなど、Webサイトに便利な種類が多いです。

DTM(音楽ツール)でのプラグイン

「DTM」とは「デスクトップミュージック」のことで、パソコンで音楽を作成・編集できるソフトのことです。DTMソフトには基本的な機能が搭載されていますが、プラグインも別に販売されています。

DTMソフト用のプラグインには音を繰り返す「ディレイ」やハーモニーを生み出す「コーラス」などがあり、もっと自由に音楽の作成や編集ができるようになるでしょう。

Javaのプラグインとは

Javaとはプログラミング言語の1つ。Javaのプラグインとは、パソコンのブラウザで利用できるアプリケーション(Javaアプレット)を実行する技術のことです。

例えばオンラインゲームやチャット、業務システムなどがあり、私たちがブラウザを使ってできることを増やしてくれます。

Javaプラグインがコンセントの差込口だとすると、Javaアプレットが機械で、カチッと差し込むことで使えるようにする、というイメージですね。

プラグインでできること

人がコンピュータに求める機能は多種多様ですから、そのニーズに応えるために世の中にはさまざまなプラグインがあります。それでは、プラグインでできることをご紹介しましょう。

拡張機能を付けられる

プラグインを使う最大の目的は、そのプラグインが持つ拡張機能です。

例えばブラウザでネットサーフィンをしながら音楽を流したり、ブラウザでは再生できないInstagramのライブ配信を再生できるようにしたりなど、標準機能だけではできなかったことをプラグインが実現してくれます。

プラグインの種類だけ見ても数百種類あるため、あなたに必要な拡張機能もきっと見つかるでしょう。

XMLサイトマップの作成

Webサイトやオウンドメディアを運営している人は、XMLサイトマップがあると SEO対策にも便利です。しかし自分でXMLサイトマップを作成するのは時間がかかり、大変です。

そこでプラグインを利用することで、簡単にXMLサイトマップを作ることが可能。コンテンツを増やせば自動的に追加してくれるため、サイト運営やSEO対策に集中できるようになります。

Webサイトのパフォーマンス向上

Webサイトの表示速度が遅いと、ユーザーが途中で離脱してしまいかねません。そこでWebサイトのパフォーマンスを向上させるためのプラグインもあります。

このプラグインを導入することで、キャッシュ機能を使ってページの表示を高速化したり、パフォーマンスを下げる原因の元を排除したりでき、ユーザビリティ向上に貢献するでしょう。

パソコンやブラウザに付けるプラグイン

あまり意識していない人も多いですが、私たちが普通にパソコンを開き、ブラウザでネットサーフィンしている間にも様々なプラグインを使っています。

例えば快適にブラウザでサイトを見るには「Adobe Flash Player」が必要ですし、PDFの表示には「Adobe Acrobat Reader」、動画の再生には「Media Player」が欠かせません。

普段どんなプラグインを使っているのか意識しながらインターネットを利用してみると、プラグインについての勉強にもなりますよ。

プラグインを使って理想のWebサイトに!

プラグインを使えば快適にインターネットが利用できるようになるだけでなく、専門的な知識がなくてもあなたのWebサイトを理想の形に仕上げることができます。

実際にCMSの標準機能だけで運営されているWebサイトは個人ブログくらいで、大きく有名なWebサイトほどプラグインを活用しているのです。

プラグインでできることを理解し、ぜひ役立ててみてください!

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