オウンドメディアは従来のホームページと異なり、コンテンツを増やしていく必要があります。
SEOで検索結果上位を獲得するために特に重要となるのが記事コンテンツです。
そこで今回は、オウンドメディアでの記事コンテンツの書き方や、記事作成・運営で注意したいポイントを解説します。
オウンドメディアにおける記事コンテンツの重要性
オウンドメディアの「コンテンツ」とは、記事・画像・動画・図など、オウンドメディアの中身全般のことを指します。
その中でもとりわけ重要とされているのが、記事コンテンツです。
記事は文章で構成されていること、そしてSEO対策はキーワードが鍵となることが、記事コンテンツが重要な理由です。
その他にも、他のコンテンツと比べると制作コストが低く、文章でユーザーに情報を届けやすいことも記事コンテンツのメリット。
オウンドメディアの中心は記事コンテンツであることを覚えておきましょう。
オウンドメディアの記事の書き方5ステップ
効率的に良質な記事を作っていくためには、記事作成フローを決めるのがおすすめです。
まずは次に紹介する「記事の書き方5ステップ」に沿って、記事を書いてみましょう。
1.ネタ・テーマ決め
オウンドメディアでは1記事1テーマが基本です。まずは記事のネタやテーマを決めましょう。
そのとき「誰に」「何を」伝えるかを明確にします。
「誰に」とはペルソナのこと、そして「何を」とは記事の目的やゴールを指します。
記事を読んでほしい相手と、記事を読んだ後のゴールが明確になれば、この後のステップも進めやすくなりますよ。
2.SEOキーワードとタイトル決め
次にテーマに合ったSEOキーワードを選定し、記事のタイトルを決めます。
タイトルについてはまだ仮決定とし、記事の執筆が終わった時点で、内容に合うように微調整するといいでしょう。
重要なのはSEOキーワードです。
オウンドメディアのメインとなる集客チャネルは検索エンジンですから、検索結果の上位を狙った記事を作ることがポイント。
そのためには最適なSEOキーワードを選ぶことが重要です。
検索ボリュームが大きくても競合が多いキーワードだと上位表示は狙いにくいので、検索ボリュームを抑えつつ、競合が少ないお宝キーワードやロングテールキーワードを狙いましょう。
SEOキーワードを選んだら、タイトルにそのキーワードを盛り込むことも忘れずに!
3.SEOの設定と構成
文章を書き始める前に構成を作成していきます。
構成がそのまま見出し(h1/h2/h3)となるため、各見出しにSEOキーワードを盛り込みましょう。
キーワードを入れすぎて不自然にな文章になる場合、無理して入れる必要はありません。
読みやすさが最優先です。
メタキーワードやメタディスクリプションなども必要に応じて設定しましょう。
またSEOではコピーコンテンツは悪い評価を受けます。
次のステップで執筆するときには、他の文章をコピペせず、自分の言葉で書くようにしましょう。
4.文章を執筆
テーマ・SEOキーワード、タイトル、構成ができたらいよいよ本文の執筆です。
ライティングのときは常にペルソナを意識して、その人の悩みや課題を解決するような気持ちで書き進めていきましょう。
ここで読みやすい文章にするには無駄を削ぎ落とすことが鉄則です。
- ややこしい表現や難しい言い回しを避ける
- 長すぎる一文は短く整える
- 「これ」「それ」などを多用しない
- 難しい専門用語は使わない
- 漢字はひらく(読みやすくなるようにひらがなにする)
- 必要であれば箇条書きにする
上記の6点を意識するだけでも、読みやすく理解しやすい文章に改善できるでしょう。
5.校閲・添削などのチェック
最後に記事を見直して校閲・添削を行います。
できれば書いた本人ではなく、ペルソナに近い立場の第三者に読んでもらう方が改善点を見つけやすいです。
最後の校閲・添削でチェックしたい点をまとめました。
- タイトルと内容、見出しと本文が合っているか
- 読みにくい箇所、意味が理解できない箇所はないか
- 画像、文章などが著作権を侵害していないか、コピーではないか
- 参考記事や他ページへのリンクは適切か
- すぐに問い合わせ方法がわかるようになっているか
- その他誤字、脱字等はないか
原稿をしっかりチェックしてからオウンドメディアに掲載しましょう。
オウンドメディアの記事制作や運営で注意すべきポイント
オウンドメディアの記事の書き方を5ステップで説明しましたが、もっと内容を深掘りすると意識したいことがたくさん出てきます。
その中でも、記事制作やオウンドメディア運営で特に注意すべきポイントを解説します。
オウンドメディアの目的に合った記事かどうか
最初に決めたネタやテーマに沿って記事を作りますが、そもそも最初に選んだテーマがオウンドメディアの目的や属性に合っていなければ意味がありません。
女性向けのオウンドメディアで男性用ひげ剃りを紹介してもほとんど需要がありませんよね。
記事ごとのテーマを考えるときは、オウンドメディアに合っているか?オウンドメディアの読者が読みたいかどうか?も合わせて考えてみましょう。
ユーザー目線でライティングする
オウンドメディア運営でしばしば忘れてしまいがちなのがユーザー目線です。
運営側はあくまで“運営側”の目線でいる必要もあるため、ユーザー目線を忘れることは仕方ないことだと言えるでしょう。
しかし「忘れてしまう」ことと「まったく意識しない」ことは違います。
ユーザー目線になっていないことに気付いたら、改めてユーザー目線になってライティングしたり、原稿チェックではユーザー目線になって読み返せばいいのです。
ペルソナから離れている人ほどペルソナになり切るのは難しいですから、ペルソナに近い属性の人に読んでもらって意見をもらうのも良いでしょう。
記事の中に入れる広告について
オウンドメディアに広告を貼り付けることで、主要なビジネスとは別に広告収入を得ることもできます。
それがオウンドメディアの強みでもあるのですが、広告の貼りすぎには注意。
ユーザーにはセールス色の強い広告はあまり好まれません。
広告を貼るならオウンドメディアや自社と相性の良い種類を選ぶことで全体に統一感が出ますし、実際にオウンドメディアを訪れるユーザーの興味を引きやすいです。(例:マーケティング関連のオウンドメディアなら、MAツールやマーケティング資料のダウンロードを促す広告など)
普通のコンテンツ記事のような形を取った「記事広告」という手法もありますが、記事広告はあくまで「広告」であることを忘れてはいけません。
あまりセールス色を前面に出さないように注意しましょう。
「おすすめ記事」としてサイト内のコンテンツと合わせて表示されるレコメンドウィジェットは、ページの回遊性を上げる効果もあるので、あまり広告を貼りたくないけれどマネタイズの手段として活用したい場合にはおすすめです。
適切な文字数は?
記事制作のときに文字数を気にする人も多いのではないでしょうか?
SEOでは「文字数が評価に影響する」とは明確に示されていませんが、実際に上位表示されているサイトの記事を見ると、それなりに文字数があります。
ただし「文字数が多いからSEOに強い」のではありません。
SEOで重要とされている“網羅性”を満たした結果、文字数が多くなりSEOにも強くなるという図式です。
よって「適切な文字数は〇〇文字」という指標はなく、記事の中で必要な情報が網羅されているか?記事の質が高いか?逆に無駄な表現や言い回しがないか?といった点がSEOの評価を左右します。
もしどうしても具体的な指標が欲しい場合には、だいたい2000文字以上を目安にするといいでしょう。
オウンドメディア全体で必要な記事数は?
オウンドメディアの記事数は多ければ多いほど、集客の入り口が増えます。
ではどれくらいの記事があればいいのかというと、最低でも100記事は欲しいところです。
IT関連の情報を発信している「サイボウズ式」は有名なオウンドメディアですが、500もの記事数があります。
Web制作会社「LIG」では3000記事です。
記事数がすべてではありませんが、ある程度成功を収めているオウンドメディアにはそこそこ記事数があるということですね。
アクセスを増やす、必要な情報量を揃えるという意味でも、100記事は揃えるようにしましょう。
記事のリライトの必要性
記事はアップしたら終わりではなく、定期的に読み返してリライトを行います。
リライトよりも目先の記事数を増やすことに集中したいところですが、質の悪い記事はオウンドメディア全体の質を下げてしまうのです。
リライトすべき記事の優先順位と改善点は次の通り。
- 内容が間違っている、または情報が古い記事→内容を正し、最新情報に更新
- 自然検索からの流入が少ない記事→競合サイトの記事を参考にブラッシュアップ
- 検索順位が下がった記事→そのキーワードの上位記事を参考にブラッシュアップ
- 滞在時間が短く直帰率が高い記事→記事内の情報量が足りているかを確認
リライトすることで記事の質が上がり、SEO効果を高められるでしょう。
オウンドメディアは記事コンテンツが最も重要である
オウンドメディアは「コンテンツ・イズ・キング」と言われるほど、コンテンツが重要です。
特に記事コンテンツはキーワードを使ってSEO対策をしやすく、オウンドメディア成功の鍵を握っています。
Googleはもちろん、ユーザーからも評価される記事コンテンツを作っていきましょう。