企業のオウンドメディアをチェックしていると、動画を積極的に取り入れたコンテンツが増えています。
これはライブ配信アプリや動画ストリーミングなど、現代の動画ブームが大きく影響しているためです。
そこで今回は、オウンドメディアでの動画コンテンツの重要性や動画マーケティングのポイントなどを解説します。
オウンドメディアに動画コンテンツを取り入れる企業が増加中
文字と画像だけだったオウンドメディアに動画コンテンツを加えるようにしたり、動画そのものをメインコンテンツにしたりなど、オウンドメディアに動画を取り入れる企業が増えてきました。
例えばホームセンターのカインズでは「CAINZ DIY STYLE」でDIY動画を取り入れています。
統一された世界観の動画をトップページやコンテンツページに載せ、ブランディングにも役立っています。
さらに「DELISH KITCHEN」は動画を使ったレシピ紹介をしており、動画そのものがメインコンテンツです。
動画に加え従来のテキスト×画像のコンテンツも載っているため、動画を見ないユーザーにもリーチできています。
今後5Gが普及すればインターネットがさらに高速化する時代になります。
そうなれば動画の需要が高まっていくと考えられ、動画を取り入れるオウンドメディアは今後ますます増えていくでしょう。
コンテンツマーケティングにおける動画の重要性
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供するコンテンツマーケティングは、今までテキストと画像が中心でした。
特にテキストはSEOに大きな影響をもたらすため、オウンドメディアに絶対に欠かせない要素の1つです。
そんなコンテンツの中でも動画はどれくらい重要な役割を持っているのでしょうか?
メリット・デメリット比較
動画のメリット
- テキストや画像よりも伝えらえる情報が圧倒的に多い
- 動画はテキストよりも記憶に残りやすい
- ソーシャルでシェアされやすい
- ユーザーの平均滞在時間が伸びる
動画のデメリット
- 撮影機材や編集ソフトから外注などの制作コスト、費用が高い
- 撮影→編集→アップロードと制作に時間がかかる
- 再生数やクリック数、視聴完了率など評価方法が難しい
魅力的なメリットがある一方で、デメリットの制作コストや制作に時間がかかることはどうしても中小企業にとってはネックになります。
ただ、デメリットがあったとしても動画による効果は確かに大きく、動画を取り入れて成功している企業が実際に多いのも事実です。
動画はSEOに影響する?
オウンドメディア運営に欠かせないSEO対策ですが、動画はSEOに影響するかどうかも気になるところですよね。
現在はグーグルで何か検索をすると、キーワードによってはYouTubeの動画が表示されることがあります。
YouTubeで良質な動画コンテンツを配信している場合は、通常のキーワード検索から集客することも可能なのです。
また、コンテンツページに動画を埋め込んだ場合、キーワードとの関連性や信頼性のあるコンテンツとして評価されます。
他には、サイトへの滞在時間の長さもSEOに多少の影響があると言われています。
動画コンテンツで滞在時間を伸ばすことで、SEO効果を高められると考えられるでしょう。
「動画でSEO対策をする」というよりは「動画を使ってコンテンツの質を上げる」といった使い方が一番SEOに効果があるのです。
時代は動画ブームへ
現代はTikTokやライブ配信が流行していますし、画像中心だったInstagramも動画コンテンツを強化、さらにYouTubeユーザーの増加など、時代は確実に動画ブームへと突入しています。
スマホやインターネットにより生活は便利になりましたが、便利になったからこそはメールチェック、SNSチェック、ニュースチェック、ブログ更新など、現代人“やる事が多い”状態になってしまいました。
「便利なのに忙しい」という矛盾した時代だからこそ、時間短縮できて、サクサク見れる動画が選ばれようになったのです。
コンテンツマーケティングの効果を高めるなら、テキストや画像に加え、現代に合わせて動画も取り入れていく必要があるでしょう。
オウンドメディアを使った動画マーケティングのポイント
オウンドメディアで動画コンテンツを取り入れたり、動画マーケティングを行ったりするときのポイントを解説します。
課題解決のための動画を作る
テキストなら目次で大まかな内容を把握できますが、動画は実際に再生しないと中身がわかりません。
再生してみたものの、内容の薄い動画だと視聴者をがっかりさせてしまいます。
動画マーケティングで最も重要なのは、視聴者の課題を解決する内容であること。
企業としてビジネスに活かすなら、きちんと需要を把握し、ニーズに応えた動画コンテンツが必要なのです。
SEO対策でキーワードからニーズを読み取るように、動画もペルソナのニーズを読み取ってコンテンツに落とし込んでいきましょう。
オウンドメディアと動画プラットフォームの連携
オウンドメディアに動画を載せるなら、YouTubeなどの動画プラットフォームと連携し、YouTubeの動画を埋め込んでいく方法がおすすめです。
コンテンツにそのまま動画をアップロードすると、検索エンジンのクローラーが動画の内容を理解できず、評価しにくくなることも。
動画プラットフォームの力を借りて、きちんと評価されるように工夫しましょう。
これを機会にYouTubeチャンネルを作ってオウンドメディアと一緒に運営していくのもいいですね。
動画でもSEOは意識する
YouTubeに動画を投稿するにせよ、オウンドメディアにそのままアップロードするにせよ、動画コンテンツでもSEOを意識するのが理想的です。
テーマに沿った動画を作成したら、YouTubeに投稿する場合にはタイトルや説明欄にキーワードを盛り込んだり、オウンドメディアにアップロードする場合にも動画の説明を記載します。
SEO対策をするにはテキストが欠かせないので、動画の説明はきちんとテキストで記入するようにしましょう。
バズを狙うならインフルエンサー起用
動画を作ってみたものの、再生数は想定よりも少ないことがほとんどです。
もし動画マーケティングでバズを狙うなら、再生しないと中身がわからない動画より、インフルエンサーを起用した動画の方が有効だといえます。
タイトルや説明欄にインフルエンサーの名前が載っていたり、動画のサムネイルにインフルエンサーが登場しているだけで興味を持つ視聴者が多いです。
起用したインフルエンサーにもシェアをお願いすれば、再生数は何倍にもなるでしょう。
もちろん、オウンドメディアとの親和性の高いインフルエンサーを選ぶことが重要であることも忘れてはいけません。
オウンドメディアのスマホ対応は必須
今や動画はスマホで見る人がほとんど。逆にいえば、動画視聴でわざわざパソコンを開く人は減っているのです。
オウンドメディアもスマホ対応に迫られる時代になっていますが、動画コンテンツを埋め込むならなおさらスマホ対応は必須事項。
Googleのモバイルファーストインデックスにより、スマホ対応しているサイトの方が、スマホで検索したときに上位に表示されやすいようになっているためです。
まだスマホ対応ができていなければ、早急にスマホ対応させておくようにしましょう。
動画マーケティングでオウンドメディアは加速できる
動画コンテンツを取り入れることで、テキストや画像だけでは伝えきれなかった情報をきちんと伝えられるようになります。
とはいえ、SEOや伝えやすさの観点からすると従来のテキストや画像もまだまだ必須。
そこに動画を加えて情報伝達方法を増やせば、オウンドメディアの成長や集客を加速していけるでしょう。