SEO対策をした後は、きちんと効果測定をしていますか?中にはキーワードの順位だけを確認する…という人も多いのではないでしょうか。
SEO効果の指標は上位表示だけではありません!
今回はSEOの効果測定でどんなツールを使い、どんな数値を見ればいいのかを解説します。多角的な視点でデータを見て、SEOの改善に役立てていきましょう。
SEOの効果測定に必要なツール
SEO効果を調べるために必要なのはツール!ここでは、登録しておきたいツールを4つご紹介します。
Google アナリティクス
Google アナリティクスは今や必須のアクセス解析ツールです。このツールがないことには何も始まりません。
アナリティクスではサイトの訪問数(PV)や訪問者数(UU)直帰率、流入経路、使用デバイス、そしてリアルタイムで閲覧しているユーザー数まで細かなデータを確認できます。
Google サーチコンソール
アナリティクスに加え、Google サーチコンソールも必ず登録しておきましょう。特にキーワードの分析等には必須のツールです。
サーチコンソールでは、いつ何回クリックされたか、どんなキーワードで検索されたか、特定のURLの検索パフォーマンスなどをチェックできます。
GRC
GRCとは、検索順位を毎日リアルタイムでチェックできるツールです。
サーチコンソールでも掲載順位をチェックできるので必須ツールではありませんが、特定のキーワードの順位を毎日チェックするのであればGRCが便利です。
順位をひと目で確認でき、グラフ化もされるので、毎日の定点観測をしたい人におすすめします。
ヒートマップ
ヒートマップとは、ユーザーがWebサイトのどこを見ていて、どこをほとんど見ていなくて、どこをクリックしたのかをビジュアル分析できるツールです。
こちらも必須ツールではないものの、設定しておくとより細やかな効果測定ができ、改善にも役立てられます。
多数のヒートマップツールがあるので、使いやすいものや予算に合ったものを選びましょう。
SEOでの正しい指標(KPI)設定とは
最もクリック率が高いのは1位のWebサイトだということは誰もがご存知の通り。しかしそのクリック率はわずか21.1%で、2位は10.45%、3位以下は1桁台というデータも出ています3。
そのため「なるべく上位に表示されること」だけをSEOの指標(KPI)にしていると、想定していた数値と現実の数値とのギャップに驚くかもしれません。
もちろん順位も重要な指標ですが、他の指標もきちんと設定しておくことが大切です。
オーガニック検索の訪問数
アナリティクスでPV数を見る人も多いですが、実はPV数ではSNSからの訪問や他サイトの被リンク、ブックマークからの訪問なども含まれています。
純粋にSEOによる効果を調べたいなら、オーガニック検索からの訪問数をチェックしましょう。
例えば、全体で見るとPV数やUU数が増えていたとしても、オーガニック検索が減っていたらSEO効果が落ちてきているということになります。
キーワードの検索順位
サーチコンソールやGRCを使い、日頃からキーワードの検索順位もチェックしておきましょう。
検索順位は毎日変動しているので、理想は毎日チェックすること。例えばGoogleが大きなアップデートを行ったとしても、毎日チェックすることですぐに変動に気付けます。
何より検索順位は運営者にもユーザーにも「見てわかる」指標です。順位が上がればモチベーションが高まり、下がっても改善点をしっかり考える良い機会となります。
実際の検索キーワード
運営者側が狙ったキーワードと、実際にユーザーが検索したキーワードは必ずしもイコールにはなりません。
狙ったキーワードとユーザーが検索したキーワードにズレが生じた結果、ユーザーが検索したキーワードからの流入の方が多いこともあります。
サーチコンソールを使って実際の検索キーワードをチェックしておくというのは、コンテンツのブラッシュアップやユーザーニーズの把握に役立つのです。
SEOの効果測定時のポイント
それでは実際にツールと設定した指標を使って、SEOの効果測定をしていきましょう!
検索順位の変動で見るべきポイント
まずは誰もが気になる検索順位の変動で見るべきポイントです。
- そもそも、そのページがインデックスされているか
- 順位は上昇、下落、停滞のうちどれか
- Googleで大きなSEOアップデートがなかったか
検索順位を調べるには大前提としてインデックスされている必要があります。インデックスされていないと圏外になるので、インデックスされていないことに気付いたらすぐに対応しましょう。
順位が下落したり、なかなか上がらず停滞していたら対策を練る人は多いです。
順位が上昇した場合も上昇した理由を考えてみることで、他のページにも同じような対策を取れるでしょう。
順位が低いコンテンツがサイト内に大量にあると、サイト全体の評価が下がる可能性もあります。1つのページだけ上位表示させるのではなく、全体的に高い順位を狙っていくといいでしょう。
検索流入で見るべきポイント
Googleアナリティクスの参照元で「オーガニック(organic)」を見れば、検索流入の数がわかります。オーガニックの流入数でも上昇、下落、停滞を見るようにしましょう。
また、検索流入は検索順位とも強く関係しています。検索順位が上がれば流入も増え、その逆も然りです。検索順位を上げるための対策をしていくといいですね。
ただ、順位が上がっているにもかかわらず検索流入が増えていないのなら、タイトルなどにクリックされにくい要因が潜んでいる可能性があります。
実際の検索キーワードで見るべきポイント
サーチコンソールを見て、想定したキーワードではない別のキーワードで検索されているようであれば、それが実際の検索キーワードとなります。
想定したキーワードと検索されたキーワードで違いが生じる原因は主に2つ。
- 想定したキーワードで検索するユーザーが少ない(検索ボリュームが少ない)
- 想定したキーワードでSEO対策をしている競合の方が強い
そこで、実際の検索キーワードでリライトしたり、新たにコンテンツを作ったりすることで評価が上がりやすくなります。
エンゲージメントで見るべきポイント
エンゲージメントとはあなたの会社や商品に対するユーザーの愛着や共感」を意味します。
これを具体的な行動に例えるなら、ユーザーがボタンをクリックする、サイト内の別のコンテンツを見る、長い時間滞在するなどといったアクションのこと。
こうしたエンゲージメントもチェックしておきましょう。例えば、
- ヒートマップから読了率を読み取る
- アナリティクスから直帰率・回遊ページ数・滞在時間を読み取る
などです。
コンテンツが最後まで読まれており、滞在時間が長ければユーザーの役に立っているということになります。こうしたサイト内での行動もSEOで評価されます。
ただ注意したいのは、直帰率=悪ではないということ。ユーザーが必要とする情報を手に入れたらサイトを閉じるという行動は自然なことだからです。
ただ、回遊ページ数を増やすことはサイトの評価にも関連してくるため、回遊する仕組み(おすすめ記事・関連記事など)を作っておくといいでしょう。
効果測定は次のSEO対策に繋げるステップ
つい面倒になって後回しにしがちな効果測定ですが、きちんとチェックしないことには、サイトの改善はできないままです。改善ができなければ低品質のままで、SEOにも悪い影響を与えかねません。
効果測定は次のSEO対策に繋げるステップ。質が高く、Googleにもユーザーにも評価されるサイトになるように定期的に効果測定を行いましょう。