パソコンを使って仕事をしているなら、タイピングが早いに越したことはありませんよね。素早くタイピングできれば、ライティングやデータ入力などの処理速度が速くなります。
ここでは、初心者がタイピングスピードを上げる4つのコツと、中級〜上級者がもっと早くタイピングできるようになる5つの方法をご紹介しましょう。
タッチタイピング(ブラインドタッチ)を身に付けるメリット
タイピングスピードを上げるために一番重要なことは、タッチタイピングができるようになること。
タッチタイピングとは、キーボードを見ずにパソコンの画面だけを見ながらタイピングする方法です。
タッチタイピングを身に付けると、次のようなメリットがあります。
- 画面だけを見ながら入力できるため、入力速度が早くなる
- キーボードと画面の視点移動がなくなり、首や目の疲労が軽減する
- 仕事を早く終わらせられる
画面とキーボードの距離が近いパソコンであっても、視点を上下に大きく動かしているとどうしても入力速度が落ちますし、首や目が疲れやすくなります。タッチタイピングはその視点の移動を省略できるのです。
また、タイピングスピードが早くなれば仕事も早く終わりますよね。副業でライターや文字入力などをしている人であれば、時間あたりの単価が上がり、収入増加にもつながるかもしれませんね。
【初心者向け】タイピングが早くなるコツ
初心者がタイピングを早くするには、まずは上記で説明したタッチタイピングを身に付けることが重要です。
ここでは、タッチタイピングを習得し、タイピングスピードを上げるコツを4つご紹介しましょう。
キー配置・ホームポジション・指の動かし方を覚える
まずはキーボードのキー配置、ホームポジション、そして指の動かし方を覚えましょう。
ホームポジションとは、いわゆるキーボード上の指のポジションのこと。キーボード配置と指のポジションは次のようになっています。
画像引用:【パソコンのタッチタイピング】 ホームポジションの指の位置(図解) 無料ダウンロード・印刷
「A」に左小指、「S」に左薬指、「D」に左中指、「F」に左人差し指、スペースに両手親指……と乗せていきます。
キーボードは突起していますので、その突起の上に指を乗せるように配置しましょう。
もしこのホームポジションを間違えて覚えてしまうと、矯正には時間がかかります。正しい位置に指を乗せ、正しいホームポジションを覚えてくださいね。
さらに、それぞれ指と同じ色のキーに指を動かしながらタイピングします。タイピングが終わったらホームポジションに戻すようにしましょう。
まずはホームポジションのシートを印刷して、見ながら練習するのもいいかもしれません。
ローマ字入力で行う
キーボードの入力方法にはかな入力とローマ字入力があります。
かな入力:キーボードに書かれているかな文字を押して、ひらがなを入力する方法
ローマ字入力:キーボードに書かれている英字を押して入力する方法
どちらでも入力はできますが、ローマ字入力が基本。パソコンの初期設定もローマ字入力が設定されています。
その理由は、日本では日本語・ローマ字・英数字を使用するためです。かな入力ではローマ字や英数字を入力する際に、入力方法を切り替えなければいけません。
さらに、かな入力では47個のキーを覚えなければいけないのに対し、ローマ字入力なら最小23個で済みます。
最終的には数字や記号などのキーも覚えるのが理想的ですが、ひとまずはA〜Zまでのキーさえ覚えていればタイピングはできるのです。
キーボードは見ずに打ち、体に覚えさせる
タイピングの練習をする際、最初はキーボードを見ていてもかまいません。しかし、慣れてきたら次第に見ずに打つようにしましょう。
タイピングは運動性記憶といって、体が覚えることでできるようになる運動です。例えば自転車やピアノ、ダンスなど、一度やり方を覚えれば、体が自然に動きますよね。
そのためタイピングも体に覚えさせることが大切であり、見ずに打つ練習をすることがタッチタイピングへの第一歩なのです。
指の幅に合わせたキーボードを使用する
手が大きい人もいれば、小さい人もいますよね。実は、自分の手の大きさや指の幅に合わせたキーボードを使用することが、タイピングを早くするコツでもあるのです。
自転車のサドルが高くて足が届かないとバランスを崩すのと同じで、キーボードの大きさが合わないと、窮屈に感じたり、指を大きく広げないといけなかったりして、打ちにくいです。その分疲労も溜まりやすくなるでしょう。
今のキーボードが使いにくいと感じたら、家電量販店等で試し打ちをしながら、心地良く打てるキーボードを見つけてみてください。
【中級・上級者向け】タイピングをもっと早くする方法
中級〜上級者は、タッチタイピングをすでに習得できているでしょう。さらにタイピングを早くしたい人は、次に紹介する5つの方法も試してみてください。
苦手な指の動きを把握する
まず「このキーを打つのが苦手だな」「薬指を動かすのが苦手だな」など、自分が苦手とする指の動きを把握しましょう。
例えば小指のキー打ちが苦手なら、小指のキーを重点的に練習する。本来人差し指で打つべきところを中指で打っていたなら、意識して人差し指で打つようにするなど。
一度初心に戻って練習することで、だんだん苦手を克服していきましょう。
タイプミスを減らす
いつも同じタイプミスを繰り返すことはありませんか?タイピングにもクセが出やすく、自分がよくやるタイプミスを減らすことが上達のコツです。
よくあるタイプミスには次のようなものがあります。
かすり:隣接したキーを誤って打鍵してしまうこと
未習熟:キーの配置が曖昧なまま打っている、キーの位置を把握していない
過不足:打たなくていいキーを打っている、または必要なキーを打っていない
超過:ミスに気付いてから打鍵を止めるまで、キーを打ち続けてしまう
誤変換:漢字変換等の間違い
タイプミスの原因が分かれば、それぞれの対策もできますよね。苦手な動きを克服するのと同様に、指の動きを意識しながら練習して、タイプミスを減らしましょう。
ショートカットキーを覚える
ショートカットキーを覚えていると、パソコンでの作業がグッとラクになります。
ライティングならタイプミスを瞬時に消したり、選択した項目をコピー&ペーストして貼り付けたり。それ以外の作業なら、デスクトップを表示させたり、新規ウィンドウを開いたりなど。
便利なショートカットキーをご紹介します。ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
Windows | Mac | |
操作を元に戻す | Ctrl+Z | command+Z |
元に戻した操作をやり直す | Ctrl+Y | command+Y |
選択した項目をコピー | Ctrl+C | command+C |
コピーした項目をペースト | Ctrl+V | command+V |
デスクトップを表示する | Windows+Z | command+F3 |
新規ウィンドウを開く | Ctrl+N | command+N |
ファイルを開く | Ctrl+O | Command+O |
ファイルを保存する | Ctrl+S | Command+S |
高性能な変換機能や辞書登録を使う
パソコンに高性能な変換機能が付いているとタイピングがラクになります。例えば「いっしょうけんめい」と打ったとき、変換キーを押さなくても「一生懸命」と変換されると便利ですよね。
高性能な変換機能がない場合には、代わりに辞書登録をするのがおすすめです。ビジネスシーンでよく使う「お世話になります」や「日頃のご愛顧、感謝いたします」などのフレーズを辞書登録しておくと、数文字打っただけですぐに全文変換できるのです。
筆者の場合、登録などの際によく使うメールアドレスを辞書登録しています。「めあ」と二文字打てばメールアドレスに変換できるため、かなり便利です。
ロジカルシンキング(論理的思考力)を鍛える
せっかく早いタイピング技術を持っていても、自分ですぐに文章を考えられなければ、そのスピードは発揮できません。特にライティングをしている人は、文章を考え、組み立てる技術も必要です。
そこで、文章を考えるスピードを高めるためには、ロジカルシンキング(論理的思考力)を鍛えましょう。
論理的思考とはすなわち、筋道が通った考え方のこと。ロジカルシンキングを鍛えることで論理的に文章を組み立てていき、早いタイピングスピードで打てるようになるのです。
ロジカルシンキングの鍛え方についてはこちらの記事で解説しています。併せて読んでみてください!
タイピングが早くなるゲームで楽しみながら練習!
タイピングの練習をするなら、何か題材が必要ですよね。せっかくなら、ゲーム感覚で楽しみながら練習してみませんか?
実はタイピングはゲーム感覚で行う方が早く上達します。
ここでは、タイピングゲームができるWebサービスを3つご紹介しましょう。
マイタイピング
タイピングを早くしたい初心者はもちろん、学校の授業から上級者まで利用されているタイピング練習サービスです。
- 五十音タイピング
- 歌詞タイピング
- ビジネスメールタイピング
- 英文タイピング
など、タイピングのテーマもたくさん用意されています。自分の興味にあったテーマで練習するのはもちろん、苦手を克服できるテーマを選ぶことも可能です。
イータイピング
ローマ字タイピング・かなタイピング・英語タイピングの3つに対応していて、自分の入力スタイルに合わせられるのがポイント。
練習のテーマもバラエティ豊富です。
- ビジネス
- スタディ
- 百人一首
- 長文
- しりとり
など、自分の興味のある分野を選べるのはもちろん、しりとりや百人一首などもあるため飽きることなく練習できます。
寿司打
ローマ字入力専用のタイピング練習サービスです。画面上に回転寿司が流れてきて、タイピングをしてどれだけたくさん食べられるのかを競います。
寿司が流れてくる様子はエフェクトや音がついていて、ゲームさながらの楽しさです。ランキング機能もあるため、他のユーザーと競っているうちに上達してくるかもしれません。
参考:http://typingx0.net/sushida/
タイピングは運動性記憶。繰り返しの練習で必ず上達する
タイピングはピアノや自転車と同じ運動性記憶。ということは、最初は苦手だと感じていても、繰り返し練習することで必ず上達するスキルです。
初心者はタッチタイピングをマスターして、中級〜上級者はさらにスピードアップして、あなたのライティングや作業処理能力を格段に向上させましょう!