文章にストーリー性を持たせる起承転結の書き方|論文やプレゼン資料にも活用可能

2019 10/30
文章にストーリー性を持たせる起承転結の書き方|論文やプレゼン資料にも活用可能

自分で作文や論文を書き上げたときには、なかなか良い出来栄えだと思っていたのに、後から読み返すとめちゃくちゃな文章だった…という経験はありませんか?

乱雑な文章を整えるだけでなく、ストーリー性を持たせて読者を引き込むための手法が「起承転結」です。

今回は起承転結の書き方やポイントを解説します。

 

目次

小学生で習う「起承転結」の意味とは?

「起承転結」は実は誰でも小学生時代の国語の時間に習っているはず。教科書に載っている物語を「起」「承」「転」「結」の4つに分割する授業があったのではないでしょうか?

起承転結とは、文章や物語を構成する以下の4つの要素のことです。

  • 起:物語の始まり。世界観や主題(テーマ)を示す。
  • 承:物語の続き。主題を展開し、詳しい状況を示す。
  • 転:急展開や逆転が起こる。クライマックス。
  • 結:エンディング。全体をまとめる。

例えば、有名なむかし話「桃太郎」の起承転結は次のようになります。

  • 起:桃から桃太郎が生まれる
  • 承:鬼が暴れているため、仲間を集める
  • 転:鬼ヶ島に乗り込んで退治する
  • 結:お宝を持って村へ帰る

 

中学生や高校生は作文で書き方を学ぶ

小学生では起承転結の構成を意識しながら読むことが中心でしたが、中学生や高校生になると、作文の中で起承転結の書き方を学ぶようになります。そうすることにより、起承転結の感覚を身に付けていくのです。

しかし作文が苦手な人や、あまり文章を書いたり読んだりする習慣が無いために、起承転結の意味はわかっても、自分で起承転結を考えて文章を書くのは難しい人も多いでしょう。

特に現代ではメールやSNSでの短い文章のやり取りが主流ですから、そんな中で起承転結を使う場面はほとんどありません。

これから文章を書けるようになりたいなら、ぜひ起承転結の書き方を覚えていきたいところです。

 

文章をわかりやすくする起承転結の書き方

起承転結の書き方を解説します。

まず起承転結の4つの要素は1つの小説や論文の中で均等に割り振られているわけではありません。特に割合が多いのは物語の中枢となる「承」と「転」の部分です。

起:10%
承:40%
転:40%
結:10%

イメージとしてこれくらいの割合になります。設定を詳しく説明しようと「起」を長くしてしまうと文章が冗長になり、まとめとなる「結」を長くしても本題は終わっているのですから、最後まで読まれずに離脱されてしまうのです。

起承転結それぞれに当てはめながら文章を書いていくのですが、ここは自分で書きながらでないと技術が身に付かない部分でもあります。起承転結を意識しながら、たくさん文章を書いてみましょう。

 

ストーリーをイメージすれば簡単

実は多くの人が「承」の早い段階で筆が止まってしまいます。その理由は「承」の意味がはっきりわからないからかもしれません。

そこで、起承転結を改めて次のように考えてみましょう。

起:設定の説明
承:始まりの部分、何かが起こる
転:起こった事件を解決する
結:その結果、その後

映画などのストーリーでも、一番最初に設定を説明する要素があります。異世界なのか、現代なのか、江戸時代なのか…観ている人は登場人物の身なりや建物、会話の流れなどから推測していくのです。

そして「承」が本当の物語の始まりになります。何か事件が起こってはじめて話が進んでいくのです。そしてその事件が「転」への伏線となります。

このように、ストーリーをイメージすれば起承転結で書きやすくなりますよ。

 

起承転結の例

ここでいくつか起承転結の例をご紹介します。

 

ドラゴンボール

起:悟空がブルマと出会う
承:ドラゴンボールを探す旅に出る
転:ドラゴンボールをピラフ一味に奪われる
結:別の願い事をしてピラフ一味が世界征服するのを防ぐ

 

アンパンマン

起:ジャムおじさんが子供達に美味しいパンを配っている
承:そこにバイキンマンが登場し、パンを横取り
転:アンパンマンがバイキンマンを倒す
結:みんなで美味しくパンを食べる

 

今話題の美容液Aの紹介

起:乾燥や紫外線による肌荒れに悩んでいませんか?
承:肌荒れを放置すると取り返しのつかないことに!?
転:そこでおすすめするのが、美容液Aです!
結:美容液Aで肌荒れ知らず!

 

若者のSNS利用と安全性

起:小学生や中学生でもSNSを使うのが当たり前
承:学校や実名公開などでネット被害に遭う
転:ネット被害を防ぐネットリテラシー教育をする
結:若者が安全にSNSを使える社会に

起承転結は小説などの物語以外にも、論文やWebでの記事執筆にも役立ちます

 

作文での起承転結の使い方とコツ

続いて、小説やレポートといったいろいろな作文で、どうやって起承転結を活用すればいいのか?その使い方とコツを解説します。

 

小説・アニメシナリオでの書き方

起承転結を最も活用しやすのは、小説やアニメシナリオなど、その文章自体が物語となる場合です。

起:舞台の状況(場所や時間、主人公は誰かなど)を説明する
承:その舞台でどんな事件が起こるのか
転:事件の急展開や主人公の逆転が起こる、クライマックスに向けて盛り上がっていく
結:転が起こった結果、どうなったのか?エンディングを書く

小説やアニメでは「起」の部分が多くなりがちですが、自分で書く際はあまり説明しすぎず、一部を「承」の中に盛り込むことを意識すると良いでしょう。

また「転」は意外性が強いほど話が面白くなります。ただの村人だと思っていた主人公が伝説の勇者だったり、身近なあの人が助っ人だったりなど。面白い展開を考えてみましょう。

 

小論文・レポートでの書き方

小論文やレポートに起承転結を用いることで、スーッとスムーズに流れるような文章になります。小説に続いて書きやすい分野とも言えるでしょう。

小論文やレポートを起承転結で書く場合、最初に考えるべきは「転」の部分です。なぜなら「転」が一番伝えたいことが伝わりやすいパートになるから。

伝えたい内容をまとめたら「転」の部分に持っていきます。そして「起」や「承」でその結論に到るまでの過程を辿っていく形です。

小論文やレポートでは「結」を結論だと思いがちですが、結論は「承」に入ります。そして「結」には、結論を受けて自分の考えや今後の対策、目標などを入れると良いでしょう。

 

プレゼン資料での書き方

仕事などでプレゼン資料を作るときも、自分の伝えたいことを起承転結を用いて伝えると見た人を惹きつけやすくなるでしょう。その時のポイントは、小説と同じくストーリー性を意識することです。

例えば、美容液Aを売りたいとき、成分や効果効能を詳しく書くよりも

思春期時代から肌荒れに悩んでいる→アラサーまで放置してたら大変なことに!→美容液Aの登場→美容液Aを使って1年後…

という起承転結を意識した流れの方が人の心に響きやすいです。

パワーポイントでは、四コマ漫画のように1枚のスライドごとに「起」「承」…とつけてもいいですし、1枚目が「起承」2枚目が「転」3枚目が「結」と分けてもいいですね。

 

スピーチ・就活面接での活用法

作文ではありませんが、人前でのスピーチや就活での口頭面接などでも起承転結が使えます。しかし面接では質問に合わせてその場で答えなければいけないため、じっくり構成を組み立てる暇はないでしょう。

ただ、起承転結の基本を押さえていれば、自分が知っている物語を語るように話せるので、慌てる必要はありません。

例えば「なぜ弊社(スターバックス)に志望したのですか?」という質問には次のように答えてみます。

起:私は幼い頃、それほど裕福ではありませんでした
承:しかし母親は月に1度だけ僕をスターバックスに連れてきてくれたのです
転:ある日、店員が月に1度だけ来る私と母のことを覚えてくれていて、新作スイーツの試食を進めてくれました
結:そのホスピタリティに感銘したのです

誰でも自分の中のストーリーを持っています。そしてそのストーリーには必ず起承転結があるはずなのです。自分の中の起承転結を掘り起こし、スピーチや面接でも活かしてみてください。

 

文章にストーリー性を持たせるなら「起承転結」を意識

あくまで「起承転結」は作文の手法の1つであり、中には起承転結だけでは伝わらないこともあるでしょう。

しかし文章にストーリーを性を持たせるには最適の手法だと言えます。ストーリー性があることで、長い文章でも読み手を引き込むことができるのです。

ストーリー性のある文章を書きたいなら、ぜひ起承転結を意識してみてください。

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