流し読みさせない!文章を整える「見出し」の役割と作り方

あなたは文章を書くとき、なんとなくで見出しをつけてはいませんか?

「見出しがあると読みやすい」と知っていても、見出しの役割がわからないままでは、本当の意味で記事を読みやすくする見出しはつけられません。

今回は様々な役割を持つ小見出しについて取り上げました。大見出しとの違いや作り方などを解説します。

目次

「見出し」の意味とは

タイトルがあって、その下につらつらと1000文字以上の長文が書かれただけの記事をイメージしてみてください。

特に活字が苦手な人は、見ただけで読むのをやめたくなりませんか?

見出しは長文を1つ1つの段落に区切り、読みやすくしたものです。見出しによって文章のかたまりができるため、1000文字を超える文章のライティングでは見出しを付けることが大切です。

大見出しと小見出しとの違い

ライティングに携わる人なら「大見出し」「小見出し」と聞いたことがあるでしょう。大見出しも小見出しも同じ「見出し」のことですが、その違いは「段落のボリューム」にあります。

本記事も大見出しと小見出しを使って構成されています。

大見出し1:「見出し」の意味とは
小見出し1-1:大見出しとの違い
小見出し1-2:小見出しと目次の違い
小見出し1-3:小見出しの類語と英語

大見出し2:見出しの役割と効果
小見出し2-1:流し読み防止

大見出しは段落と段落のまとまりで、さらに大見出しの中に段落を作って別個に分けたものが小見出しです。

大見出しだけでは文章のボリュームが大きくなりすぎるとき、小見出しを追加して内容を細切れにすることで1つ1つのボリュームを抑えます

なお、小見出しの下にさらに下に見出しを設けるような場合は、大見出しと小見出しの間に中見出しが入ることもあります。

見出しと目次の違い

目次とは、記事の見出しを整理し、順番に書き並べたリストのことです。言い換えれば、目次は記事の中の大見出しや小見出しだけを抽出したものだと言えるでしょう。

書籍の最初のページやWeb記事の上の方に目次があることで、読者はページをめくったりスクロールしたりせずに、書かれている内容を把握することができます。

見出しの類語と英語

見出しには「副題」という類語があります。

また、見出しは英語で「ヘッド(head)」、小見出しなら「サブヘッド(sub head)」と言われています。

見出しの役割と効果

Webライティングにおいて見出しは重要とされています。それでは、見出しには実際にどんな役割や効果があるのでしょうか?

流し読み防止

第一に、見出しには読者の流し読みを防止し、しっかりと内容を把握させる効果があります。

Webサイトに訪れたほとんどのユーザーは、最初から最後まで文章を丁寧には読んでくれませんページをサッとスクロールして、自分が必要としている情報がどこに書かれているのかを瞬時に判断して、飛ばし読みしているのです。

見出しは通常の本文よりも大きめの文字でやや目立つため、読者は自然と見出しに視線を向けます。そこにキーとなる単語が書かれていれば、その下に続く文章もじっくり読んでくれるでしょう。

読者のサポート

見出しは読者の「読む行為」をサポートする役割もあります。見出しがないと読者は流し読みしてしまい、大切な箇所も見落としてしまいます。

一方、見出しが要所にあることで「あ、ここはしっかり読まなきゃ」という意識が働きます

たまに大見出しだけで構成されている文章もありますが、大見出しの中に情報を詰めすぎてもいけません。大見出しと小見出しを使い、読者にどこを読めば良いのかをわかりやすく指し示すのが有効です。

さらに見出しを使った「目次」を作り、記事の前部に入れておけば、もっと簡単に自分が読むべき箇所を見つけることができます。

執筆の効率化

大見出しに加えて小見出しを付けることは、書き手にとっても執筆を効率化するメリットがあります。

特に長文になると、書いている途中で「自分は何を言いたいのか」を見失いがち。伝えたいことを先に箇条書きにして並べ、そこに肉付けしていくように執筆を進めればスムーズです。

ライティングでは、いきなり本文を執筆するのではなく構成を考えてから執筆する方が効率よく、論理的な文章が出来上がります。その構成の時点で使うのが、まさに大見出しや小見出しなのです。

文章を整える見出しの作り方

では、小見出しはどうやって作れば文章を整えることができるのでしょうか?

見出しを考えるときのポイント

見出しで何よりも重要なのは、その下に続く文章の内容を的確に示したものであるかどうかです。例えば、見出しが「置き換えダイエットのやり方」なのに、本文で筋トレダイエットについて書かれていたら読者は困惑します。

ポイントは、読者が小見出しだけを見て「この文章には〇〇について書かれてる!」と本文を読まずとも確信を得られるような小見出しです。

読者に内容を想像させ、本文でその内容についてどんどん掘り下げていくというイメージですね。

また「大見出しの中に小見出し」というルールは必ず守りましょう。見出しは基本的に入れ子式ですから、小見出しの内容は、大見出しの内容を引き継いでいる必要があります。

ワードなら段落スタイルを活用

ワード(Word)ファイルを使って執筆するとき、見出し1つ1つを選択し、文字の大きさを変える…という作業をしていませんか?そんな面倒な作業を効率化してくれるのが、段落スタイル機能です。

段落スタイルの設定のやり方

①[書式]→[スタイルと書式]の順でウィンドウを開く
②小見出し(または大見出し)の段落にカーソルを合わせる
③[スタイルと書式]のウィンドウから「見出し3」など適切な見出しの大きさを選択する

自動的に見出しに設定されて見やすくなり、レイアウトも崩れないので、段落スタイルをどんどん活用してみましょう。

HTMLには見出しタグを活用

直接WebサイトにHTMLで文章を書くなら、必ず見出しタグを使いましょう。大見出しならh2タグ、小見出しならh3やh4タグを使って、入れ子式に構成するととても読みやすくなります。

また見出しタグはSEOにおいてもとても重要。Googleのクローラーは見出しタグを読み込んでその記事に書かれてある内容を判断するため、SEO上位を狙うなら見出しタグは欠かせません。

デザインは重要なのか

結論から言うと、見出しのデザインはそこまで重要ではありません。ただ文字を大きくするだけでも読み手の目を引くからです。

ただ気をつけたいのは、見出しの文字数。サイトのレイアウトにもよりますが、長すぎる見出しはレイアウトを崩すこともあります。また、文字数が多いと小見出しだけで1つの文章になってしまい、本文に打ち勝ってしまうこともあります。

読み手は見出し→本文の順に読むため、見出しは短く端的に、詳しい内容は本文で解説するという形を取る方が自然です。

見出しの例

続いて大見出しや小見出しの例をご紹介します。

大見出し1:ラテン語やフランス語の「ペルソナ」の意味とは
小見出し1-1:心理学では「表面的な人格」のこと
小見出し1-2:ビジネスでは「架空の人物像」のこと
小見出し1-3:アニメ・ゲームでは「もう1人の自分」のこと
大見出し2:マーケティングにはペルソナが必要!その理由は…
小見出し2-1:マーケティングにはペルソナ手法がある
小見出し2-2:顧客の見える化が重要
大見出し3:顧客分析を通したペルソナの決め方
小見出し3-1:まずは分析!ペルソナに関する情報収集
小見出し3-2:ペルソナ情報を分類してまとめる
小見出し3-3:あらすじを入れてストーリー形式に仕上げる
大見出し4:マーケティングの本質を理解し、ペルソナを活かそう

マーケティングで重要なペルソナとは?顧客分析を通したペルソナの決め方より

どんな小見出しを作れば良いのか迷ったときには、様々な記事を読んで参考にしてみると良いでしょう。

読み手も書き手も助かる!見出しを意識してみよう

見出しがあることで書き手は執筆がスムーズに捗り、読み手は文章を読みやすく、必要な情報を効率的に手に入れられます。

今では当たり前のように付けられている見出しですが、改めて役割や効果を確認すると、大きなメリットがあることがわかりますね。

1000文字を超えるような文章では大見出しに加えて、小見出しも意識して入れるようにしてみましょう。

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