「てにをは」とは?助詞・助動詞の使い方をマスターしてわかりやすい文章を書こう

ライティングの勉強をしている社会人や、レポート文・論文・感想文などを執筆中の学生は、「“てにをは”がおかしい」と指摘された経験がある人も多いのではないでしょうか?

日本語として当たり前に使われている「てにをは」ですが、実は自分で気付かぬうちに間違った使い方をしていたり、相手に悪い印象を与えたりしている可能性があります。

今回は「てにをは」の使い方について、例文を挙げながら詳しく解説します!

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「てにをは」とは助詞・助動詞の総称

「てにをは」とは、助詞・助動詞の総称です。

どちらも付属語(それだけでは意味が成立しない単語)ですが、活用するか・しないかで分類されます。

助詞:活用しない付属語

(例)「私『は』ライターです」「彼『が』食べました」など

主な助詞には「は・が・の・を・に・へ・で・から・より・ので・が・て・も・こそ」などがあります。

助動詞:活用する付属語

(例)「私はライター『です』」「彼が食べたの『だろう』」など

「です」は「でした」に、「だろう」は「だ」「だった」などに活用されます。

主な助動詞には「れる・られる・せる・させる・たい・ます・よう・らしい・ようだ」などがあります。

日本語のようにハッキリと助詞・助動詞を持っている外国語は少なく、「てにをは」は日本語特有のものとも言えるでしょう。

たった1文字で意味やニュアンスが変わる

「てにをは」がここまで重要視され、ライディングでもビジネスでも細かく指摘される理由は、たった1文字でも意味やニュアンスが変わるからです。

例えば、

彼が描いた作品です。

彼を描いた作品です。

たった1文字の違いなのに、作者は誰で、モチーフは誰で…と意味が違いますよね。

また、

私はカレーでいいです。

私はカレーがいいです。

この文章は後者の方が前向きなニュアンスになっていて、受け手に良い印象を与えます。逆に前者は投げやりな言い方なので、受け手をムッとさせるかもしれません。

「てにをは」が原因でトラブルになることも

「てにをは」ひとつで意味もニュアンスも変わるため、時と場合によってはトラブルに発展することも。

よくわかる例が夫婦のやりとりです。奥さんが「何食べたい?」と聞いたときに「カレー『で』いいよ」と答えてしまうと「じゃあ他の『で』もいいのね?」と詰め寄られるかもしれません。

もっと言えば、「彼『が』描いた作品です」と「彼『を』描いた作品です」とでは、「著作権(または肖像権)は誰が持っているのか?」なんてトラブルになりかねません。

だからこそ、「てにをは」には十分注意を払わないといけないのです。

文章をエモくできるのも「てにをは」

また、文章をエモくできるのも「てにをは」です。次の例文を見てみましょう。

この地平線を遥かに超える。

この地平線を遥かに超えて。

後者の方が、地平線がどこまでも続く情景が浮かび上がってきそうですよね。

「てにをは」には話者の言葉に表しにくい細かな気持ちを表す役割もあります。詩やポエム、エッセイなどを書くときには、「てにをは」を少し変えてみると一気に深みのある文章になるでしょう。

「てにをは」の正しい使い方

「てにをは」の使い方をマスターすれば、文章がわかりやすく整ううえに、文章に細かなニュアンスを含ませることができるようになります。

ここでは「てにをは」の正しい使い方を解説しましょう!

参考記事:https://記事作成代行.jp/

主語の使い分け方

主語を表す助詞は、主に「が」と「は」です。まずは、この2つの違いを例文で見てみましょう。

母さんのカレーが美味しい。

母さんのカレーは美味しい。

どちらを使っても、ほとんどの人は違和感を感じないでしょう。しかし「が」の方が“強い感情”を表すことができ、「は」は“客観的な意見”という印象があります。

「が」

読書が好きです/私がリーダーの田中です(格助詞)

「は」…係助詞

一応、数学はできます/彼女は妻の紀子です(係助詞)

「が」よりも「は」の方が柔らかい文章になるのもポイントですね。

それでは、上記をふまえたうえで次の例文もみて見ましょう。

アクション映画が好きです。

アクション映画は好きです。

「が」はアクション映画をピンポイントで好んでいることが伝わりますが、「は」を使った場合は「本当はホラー映画の方が好きなんだけど、まぁアクション映画も好きだよ」というニュアンスが読み取れますね。

主語の助詞は書き手の意志の強さや客観性、文章の雰囲気(柔らかいか堅いか)を左右する要素でもあります。書きたい文章、伝えたいニュアンスによって、うまく使い分けられるといいですね。

目的格の使い分け方

目的格の「てにをは」には、次のようなものがあります。

「が」

  • ケーキが食べたい/新作ゲームソフトが欲しい(意志・願望)
  • 運転ができる/英語が得意(可能・能力)
  • 彼女が好きだ/数学が苦手だ(感情)

「を」

猫を飼いたいと思う/新作ゲームソフトを欲しいと思う(意志・願望)

彼女を好きだ/彼女を好きだと思う(感情)

意志や願望を表すときの助詞は「が」ですが、後ろに「〜と思う」と続く場合には「を」が適切です。

感情を表現するときには、ストレートに表すなら「が」、柔らかく表すなら「を」を使うことで、言葉のニュアンスや雰囲気を変えられます。

また「で」と「を」の使い分けにも注意しましょう。

コーヒーでお願いします/じゃあ、コーヒーで

コーヒーをお願いします/じゃあ、コーヒーを

「で」は飲食店で注文するときに使われる助詞ですが、自分の意志の弱さを表しています。

例えば「本当はカプチーノが良かったけど売ってないからコーヒーで」と選択肢の少なさに不満を感じていたり「紅茶かコーヒーなら、コーヒーを選ぶ」と比較した結果「で」になるのです。

一方で「を」を使った場合、一見不自然に見えるかもしれませんが、文章に自分の意志の強さが表れます。自ら進んで選んだものということが伝わるのです。

場所・行き先の使い分け方

場所を表す助詞には、次のようなものがあります。

「で」

レストランでランチを食べる/シェアオフィスで仕事をする(動作性の強い文章)

「に」

レストランにトイレがある/シェアオフィスに資料がある(状態性の強い文章)

「で」と「に」の使い分けは、動作性が強いか、状態性が強いかで判断します。ここで「レストレンにランチを食べる」とか「シェアオフィスで資料がある」と書いてしまうと、わかりにくい文章になりますよね。

また、「に」は行き先を表す助詞でもあります。

レストランに食べに行く/シェアオフィスに仕事をしに行く

こうして目的地点として書く場合は「で」よりも「に」が適切です。

他に、行き先を表す助詞には「へ」「まで」もあります。

「へ」

山の中腹へ行く/アメリカへ渡る/彼の元へ行く(移動する方向)

「まで」

山の中腹まで登る/アメリカまで送る/彼の元まで行く(移動する過程)

「へ」は移動の方向を示す助詞であるため、これから向かう・今から出発する、というニュアンスが強いです。

一方、「まで」は移動する過程を示しており、今まさに動いているニュアンス。そして先述した「に」は、まさに目的地に到着したニュアンスがあります。

それぞれのニュアンスの違いをしっかり理解しておくと、エモい文章にしたいときや細かな状況を伝えたいときなどに役立ちますよ。

ビジネスシーンで好印象な使い方

ビジネスシーンでは「てにをは」を正しく使えるようにしましょう。さらにワンランク上の活用をすると、相手に好印象を持ってもらえます。

ここではビジネスシーン向けの、好印象を残す「てにをは」の使い方をご紹介しましょう。

△ 心からお礼申し上げます。

○ 心よりお礼申し上げます。

どちらも間違いではありませんが、「から」と「より」を比べてみると、「より」の方が改まっていて丁寧な印象がありますよね。

×こちらでいかがでしょうか?

○こちらはいかがでしょうか?

「で」を使うと投げやりな印象です。「AもBもあるけど、Cでいいよね?」とやや横暴なニュアンスを含んでしまうため「は」を用いて柔らかく表現しましょう。

△間違っていたので、修正しております。

○間違っていたため、修正しております。

「ので」も「ため」も理由・根拠を表す助詞ですが、「ため」の方が柔らかい表現です。ビジネスシーンにおいては、柔らかくて丁寧な言い回しを意識しましょう。

「てにをは」のトレーニング方法

私たちは「てにをは」を当たり前のように使ってきましたが、文章のニュアンスを自在に変えたい、相手に印象良く思われたい場合には、改めて勉強し直す必要があるかもしれません。

そこで、最後に「てにをは」のトレーニング方法をご紹介しましょう。

正しい日本語の文章をたくさん読む

「てにをは」を含め、文章力を鍛えるなら正しい日本語の文章をたくさん読むことが大切です。

Web上にある個人ブログの文章は校閲がされていないものがほとんどであるため、間違えた活用法を覚えるおそれがあります。できれば第三者(編集者など)の手によって、二重・三重にチェックされている本やメディアの文章がいいですね。

文章を書いて添削してもらう

インプットをしたらアウトプットもセットで行いましょう。自分の文章のクセや「てにをは」の活用ミスを見つけるには、文章を書いて誰かに添削してもらうのがおすすめです。

家族や友人など身近な人に頼むなら、普段からよく本を読む人、文章を書く人にお願いしてみてください。ライティングスクールの講師にチェックしてもらったり、ライターのコミュニティに参加してみんなで添削し合ったりと、自分の文章を読んでもらう機会はいくらでも作れます。

学習ドリルを使って練習する

小中学生用の学習ドリルも意外と勉強に役立つツールです。書店の参考書コーナーを覗いてみると「てにをは」に特化したドリルから基本の文章力を鍛えられるドリルまであります。ぜひ活用してみてください。

また、Web上にも「無料で使える学習ドリル」のように「てにをは」のトレーニングができるWebツールがありますよ。

「てにをは」を意識して文章を書こう!

「てにをは」はたったの1文字ですが、意味やニュアンスが大きく変わる大切な助詞・助動詞です。

「てにをは」意識して文章を書いたり話したりすることで、細かなニュアンスを文章に込められたり、相手に好印象を持ってもらえたりします。

普段から「てにをは」を意識しながら文章を書いてみてください!

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