ニュースサイトやまとめサイトに取り上げられたり、SNSで数万回シェアされたりすると、そのコンテンツのアクセス数がものすごい勢いで増えます。
これが「バズ」の力です。
ではコンテンツをバズらせるにはどうすればいいのでしょうか?
今回は他メディアやSNSに取り上げられ、バズらせるための面白いコンテンツの作り方を解説します。
面白いコンテンツの特徴
「バズる」とはSNSなどで人々の注目を集めて、短期間で一気に話題になり、拡散されることです。
ただしバズは偶発的に起こるもので、狙ってバズらせることはほとんど不可能です。
それでも面白いコンテンツを作ることで、ある程度“注目される”ことは可能。
うまく注目度が高まっていけば、もしかしたらバズを起こすことはできるかもしれません。
まずは面白いコンテンツとは何か?その特徴を見ていきましょう。
何か印象に残っている
漫画でも映画でも、読んだり見たりしたあとに「面白かった」と思ったら、その理由はなぜでしょうか?
また、しばらく時間が経った後でもそのストーリーを人に話して聞かせられるような漫画や映画には、どんな特徴がありましたか?
面白いという満足感を得られたり、記憶に残ったりするコンテンツは、少なからず何かユーザーの印象に残っているものです。大抵は名場面・名言・山場と言われるものです。
何か1つでも印象に残せられれば、コンテンツ全体が高く評価されます。
読み手の感情を動かしている
面白いコンテンツはモノの価値よりも、読み手の感情を動かせるかどうかが重要です。
特に「読んでいて楽しい」「あの人にも教えたい」という、興奮度高めの感情はお笑いにも繋がるものがあります。
他にも「気持ちがほっこりした」「切ないけど心が温まった」という、いわゆる“エモい”と言われる感情も面白いコンテンツとして拡散されやすいです。
面白い かつ 役に立っている
最後に、バズるような面白いコンテンツは面白いことに加えて「役に立っている」のも特徴です。
この「面白いだけではない」というのがポイント。
面白いだけでは、ちょっと笑って、拡散ボタンを押さずに終了です。
ただ面白い、笑ってしまうだけではなく、その中にきちんとメッセージが込められていて、人の役に立つ。
扱っているテーマが生き方や考え方といった重いものでも、面白い要素を加えることで軽く爽やかに伝えられるのです。
バズを狙える面白いコンテンツの作り方
では、バズを狙うためにはどうやってコンテンツを作っていけばいいのでしょうか?
ここでは面白いコンテンツの作り方を解説します。
面白いコンテンツは企画から生まれる
面白いコンテンツは、まず企画から生まれます。
言ってしまえば、企画の面白さがコンテンツの面白さを左右すると言っても過言ではありません。
では、どんな企画を考えればいいのか。
それはYouTuberを参考にしてみるといいでしょう。
今までの固定観念にとらわれない柔軟な発想により、数々の個性的な企画を生み出しています。
また、自分や自社が得意とすることをテーマにしたマインドマップを作成してみるのもおすすめです。
マインドマップはアイデア出しから脳の整理にまで役立つため、マインドマップを描いてるうちにアイデアが降りてくるかもしれません。
アイデアが見つかったら、独自性を加えてオリジナルの企画として肉付けします。
参考にするのはいいですが、誰かをそのまま真似しただけの企画はほとんどウケないことに注意しましょう。
行動力の高いコンテンツはウケる
最近「〇〇やってみた」系のコンテンツも人気です。
なぜかというと、頭の中では「〇〇やってみたら、実際どうなんだろう?」という疑問を持ちつつも、実行する人が少ないから。それを実行したコンテンツがあれば、疑問を持っていた人は答えを知りたくなるのです。
「〇〇やってみた」に限らず、行動力の高いコンテンツはウケる傾向にあります。
現地へ足を運んでみる、実際に使ってみる、話を伺ってみる。
こうした行動が必要なコンテンツを作るには時間もコストもかかりますが、それに見合った多くの反応を得られるでしょう。
共感を生み出すライティング
面白いコンテンツは、ユーザーの感情を動かしています。
では、ユーザーの感情を動かすにはどうすればいいのか?それは、共感を生み出すライティングにあります。
共感ライティングには高い文章力は必要ありません。
必要なのは、少しの“ユルさ”と共通の話題です。
ニュースのような真面目な記事よりも、砕けた口調やユルさのある記事の方が読みやすいですよね。
「ユルさ=親しみやすさ」なのです。
また共通の話題とは、例えば最近ブームのアニメやドラマのセリフを引用してみる、もしくは有名漫画の名言をここぞというときに使うなど、大多数が知っている話題のこと。共通の話題をコンテンツの中に盛り込むと笑いを取れます。
写真の力を活用する
読んでいて面白いコンテンツにはだいたい写真が使われています。
写真は文章よりも読者に伝えられる情報量が多く、言語がなくても理解されやすいためです。
逆にいえば写真には文章では伝えられない(伝えにくい)雰囲気や空気を伝えられるというメリットがあります。
写真がアイキャッチになり、読者も楽しめます。
フリー素材よりも自分で撮った写真の方が空気感が伝わるため、できれば自分で撮影できるといいですね。
写真の力を活用しましょう。
サイト全体で楽しませる
読者がコンテンツの一文字目を読む前に、必ずサイト全体のデザインが目に入ります。
サイトを開いて、パッと見で「堅そう」「柔らかそう」、「難しそう」「簡単そう」、「好き」「苦手」と、一瞬のうちに判断しているのです。
面白いコンテンツを作るとき、コンテンツ自体の面白さ(質)と同様に、サイト全体の面白さも追求してみましょう。
しかし、ここで注意したいのがデザインがコンテンツの邪魔にならないようにすることです。
あくまでもメインはコンテンツ。
それを後ろから支える脇役として、コンテンツを輝かせるものとして、デザインに工夫を凝らしてみてください。
面白い仕掛けがあるネタサイト5選
それでは、実際に面白い仕掛けがあるサイトを5つご紹介します。前項でも触れた「面白いコンテンツ」や「コンテンツを引き立たせる面白いデザイン」などの参考にしてみてください。
面白法人カヤック
面白法人カヤックでは、面白いコンテンツを提供することで誰かの人生を面白くすることを理念に掲げています。
その名前と理念の通り、Webサイトには面白いコンテンツが盛りだくさん!
「印象に残る」「感情を動かす」「役に立つ」という3つの面白いコンテンツの特徴を網羅していて、コンテンツ作りのヒントになるでしょう。
オモコロ
オモコロはギャグ漫画を彷彿とさせる、ちょっとユルめのコンテンツを更新しています。
サイト全体のデザインも凝っていて、イラストや写真も、そしてコンテンツの中身も本当にユルいのが特徴。
オモコロの強みは何と言っても企画力と、どんなにくだらない(ように見える)企画でも実行する行動力の高さ。
「面白いコンテンツとは何なのか」を考える際に、ぜひ参考にしてほしいサイトです。
a-works株式会社の新卒採用サイト
面白い仕掛けがあるサイトとして、a-works株式会社の2019年度新卒採用サイトをご紹介します。
サイトにアクセスすると、既視感のある「金の斧・銀の斧」の文字が。
- 金の斧:大企業
- 銀の斧:ベンチャー
- その他:第3の会社(a-works株式会社)
どれを選ぶかによって閲覧できるコンテンツが変わります。
それぞれのメリット・デメリットを紹介しつつ、最後にはa-works株式会社の魅力を伝えているのです。
コンテンツの面白さとブランディングをどう共存させるかの参考になるでしょう。
虚構新聞
虚構新聞は、ありそうでありえない、誰もが一瞬信じてしまいそうになる「嘘」ニュースを日々掲載しているwebサイトです。
しかしそんな突飛な記事たちの裏には、
現実のニュースをパロディにした諷刺・皮肉が開設の目的であり、この記事を通じて元ネタである世の諸事象に関心を抱いていただきたい
というポリシーがあります。
確固とした目的意識の上で作られるユニークなコンテンツ制作として、参考になるでしょう。
ボケて
写真に一言でボケる、というコンテンツを大量に掲載しているサイトです。
ひとつのコンテンツが数秒で魅力を伝えられるものなので、Twitterをはじめとする各SNSに拡散されやすいコンテンツ制作の例として参考になるのではないでしょうか。
面白いホームページ・メディアはコンテンツの作り方にあり!
「このコンテンツ面白いな」と思うことって、実は「このサイト面白いな」と思うことに直結しています。
コンテンツによって、サイト全体のユーザーの評価が高まるのです。
コンテンツ単体だけでなく「面白いコンテンツを扱ってるサイト」として認知が広まれば、次に作るコンテンツもシェアされやすく、バズりやすくなります。
面白いホームページ・メディアにしたいなら、まずは面白いコンテンツから作っていきましょう!