【質問例有】新入社員から社長へ逆質問!? 面接の「逆質問」で、社長はここを見ていた!

目次

【質問例有】新卒入社社員から社長への10の質問

Q1なぜ社長になろうと思ったんですか?

実は僕、社長になりたかったわけじゃないんだよね。そもそも興味すらなくて(笑)。

でも新しいチームを作りたかったから、結果として社長になった。

そう思ったのは2つ理由があって、1つは出版社で会社員として進むこれからの自分が想像できてしまったこと。

よくある雑誌編集長、他部署の役職者、編集局長、取締役、役員みたいな王道出世コースにめちゃめちゃ頑張ればのれるかもしれない。でもそれ以上の未来が見えなくて、単純にワクワクしなかった。

もう1つが、その頃から制作業界の既得権がだんだんと薄れ始めていたこと。

これからはテレビ局じゃないと映像を放送できない、出版社じゃないと本や雑誌を販売できない、みたいな既得権がなくなっていくだろうなと僕は思っていた。

現に今、一般の人がチャンネルを持ったり、好きなことを発信して有名になったりしているでしょ?

それなら自分でチームを作って、先の見えない中でもワクワクしながら新しいことにチャレンジしてみたかった。

小中高でサッカー部に所属していたのもあって、ひとりで何かを成し遂げるよりもみんなで苦労や喜びを分かち合いたかったんだよね。

サッカーの試合で、ひとりがシュートを決めたらみんなで「うおおおおーーー!」って駆け寄るシーンがあるでしょ。僕は自分がプレイしていたときも、あの瞬間に一番興奮してた(笑)。

Q2目標としている経営者・社長はいますか?

うーん、いないかなあ(笑)。

もともと社長に対しての憧れがなかったからなのかもしれないんだけど、書籍やセミナーで「今からこの人の考え方を学びます」って構えることにちょっと抵抗があって。

その人の仕事に対する情熱とか熱意って、やっぱりリアルに仕事をしている姿からしか感じられない気がする。

直接会って、聞いて、話したうえでマインドを尊敬してる人はたくさんいるよ。

それこそ、ロースターと一緒に仕事をしてくれている経営者たちは「すごいな」「かっこいいな」と日々感じている。

物怖じしない真っ直ぐさを持ってる人が多いから、羨ましくなるときもあるぐらい。

Q3仕事をするうえで大切にしていることはなんですか?

嘘をつかないこと。お客様に対しても、自分に対しても。

会社員だった頃の自分と、社長になった今の自分で考え方は少し変わってきているんだけど、基本的にクリエイティブな仕事ほど、仕事とプライベートの境界がないほうがいいと思っている。

プライベートで熱量持って「好きだ」「おすすめしたい」と思えることが仕事になったら、仕事にも夢中になれると思うから。

これまでは、嘘でも「おすすめです」って言って商品を販売する人もいたと思うし、それでも売れる時代だった気がする。

だけど今の時代は、体面を取り繕っただけのモノはすぐ人に見抜かれてしまう。

本当に自分が売りたいと思ったものを売らなきゃならないし、なかったら作るしかない。そういう意味で、仕事にしても心からやりたいと思った仕事に就くのが一番だね。

大変なことすらも楽しいと思えることを仕事にするべきだし、自分に嘘をつかないことが結果として、相手に対しても嘘をつかないことになると思っている。

Q4社員と接するときに大切にしていることはなんですか?

社員みんなとフランクに話したいから、本音を話すことを意識しているかな。

僕が構えたまま、「リラックスして喋ってくれ」って言っても相手は絶対リラックスなんかできないじゃない?(笑)

まずは自分から自分のことを話す、自己開示するようにしているかな。あとは、好意を持っていることを先に伝えるのが大事だと思ってて。

例えば、初めて会ったときに僕が「気に食わないな」「なんか合わなさそう」って思ったとする。もしもそれが相手に伝わったら、きっと相手も自然と「この人やりにくいな」ってなるはず。

だから、「この人のことを知りたい」「この人と働いてみたい」、そんな好意を先に出すように意識している。

もちろん毎回100点でできてるわけじゃないから、僕もまだまだ頑張らないとだけどね(笑)。

Q5ずばり、社員にどんな社長だと思われたいですか?

会社のため、社員のために行動してるって思われていたいなあ(笑)。

今は現場以上に、会社経営の仕事が多いから、「うちの社長、何してるか分からない」って思われることもあると思っていて。

そのために、きちんと普段から分かりやすく説明するべきだろうし、やっぱり行動だけでなく、結果で理解してもらう必要もあるよね。

実は僕、プライベートで会社に還元できないことをしている時間っていうのが、すごく苦痛で……。

学生時代の友達と飲み会で昔話で盛り上がるのって最高に楽しいけど、年に1回もあれば十分。毎週したいとは思わなくって(笑)。

それよりも、会社や事業にとって意味のある人たち、影響を与えてくれる人たちと過ごすほうが楽しいし、有意義だと思えるんだ。

Q6今まで会社を経営してきて、1番のピンチはありますか?

ピンチなんていくらでもあるけど、うーん……やっぱり雑誌の編集長を全部降りた時かな?

僕が会社を立ち上げたときから出版不況の兆しはあったけど、僕らがもともと雑誌の編集をやっていたから最初は紙の仕事がどんどん増えていった。

でも心のどっかで、このままだといけないって思いがあった。

今はいいけど、来月廃刊や休刊になったら?

売上的にも雑誌の仕事が半分以上の割合を占めていたから、もしそうなったらこのままじゃやばいって。

それに、新しいことをしたくてチームを作ったはずなのに、めちゃめちゃ紙媒体に縛られてんじゃん! ってね。

でも紙の仕事は、大変だけどめちゃくちゃ楽しいのよ。あの時代、ロースターにいてくれた社員はみんな雑誌の仕事が好きだったと思う。

だからなかなか踏ん切りがつかなくて……。

そんなとき、ちょうどオフィスを移転するタイミングがあって、思い切って雑誌の仕事を全部断った。

そのときは一時的に売上も落ち込んで、新しい事業を生み出せるまで時間がかかったから、今思うと1番のピンチだったなあ。

Q7社長が思う成功とはなんですか?

読者やお客さんの生活や心を豊かにすること。もっとシンプルに言うなら、喜ばせることができたかどうか。

そして、その喜びを社内やチームで分かち合えたかどうか、だね。

関わったスタッフのみんなが、「この仕事は代表作です」って言いたくなるような仕事ができたら成功!

僕だけが楽しくて、みんなは楽しくなかったりしたらそれは成功じゃないかな。

Q8社長から見たロースターの魅力はなんですか?

「風通しの良さ」かな。それは社内の人間関係もそうだし、社外に対してもそう。

2021年、オフィスの1階に夏目坂珈琲ってカフェをオープンしたけど、その理由の一つは、社内外のスタッフの交流の場を作りたかったから。

「ロースターに行けば、なんか面白いことがあるかも」、「会社にいくと、面白い人たちと出会えるかも」、そんなふうにコミュニケーションの流れを作っていきたいと思っている。

もう一つは、「いろんなかたちのクリエイティブを作れる」ところ。

うちは社内に多彩な編集者、ディレクター、デザイナー、イラストレーター、フォトグラファーがいるから、クライアントや案件に合わせて合わせた制作ができるのは魅力のひとつだね。

Q9会社として今、努力していることはなんですか?

新しい編集者のあり方として、「編集」のスキルをどんなことにでも応用できるようにしていきたい。

僕はこれまで雑誌やフリーペーパー、WEBやアプリ、様々なメディアの編集者をやってきたけど、今は会社の経営、飲食、EC事業なんかもしてる。

それぞれ全然違うことをしているように見えるけど、編集者として学んだことは、全てに役立っていて。

面白いもの、かっこいいもの、かわいいもの、それらを集めて編む。編んだものをどうやって伝えていくか考える。

これからの世の中、もっと多くのことに「編集」っていうスキルが役に立つと僕は思っている。

だから、どんなことにも「編集力」を発揮できる会社にしたいし、まずは僕自身そうなれるように、いろんなビジネスや事業に挑戦してる最中だね。

Q10これからロースターをどんな会社にしていきたいですか?

一人ひとりが自分たちで考えられるチームを作っていきたい。

すぐ僕に答えを求めるのではなくて、自分たちでその答えにたどり着いてほしい。そしてそれは、上司やクライアントに対しても同じ。

うんうん唸って、考えて、悩んだ末に出した答えは、納得感もきっと違ってくるだろうし、その答えに向かう行動も主体的に考えられる。

一人ひとりが自分の頭で考えて、答えを出して、そのために行動できるようになってほしいし、そういう人材が育つ環境の会社にしていきたいと思ってる。

逆質問の対策は、「あなた」の対策でもある!

いかがだったでしょうか。

面接で設けられる逆質問は、気になることを聞ける時間でもありますが、同時に最後のアピールの場なのかもしれません。

就職活動は、自分と向き合う大切な時間。

気になることは調べて、聞いて、自分がどんなことを大切にしたいのかを話せるようになるとよいでしょう。

社長や役員を前にすると緊張してしまうかもしれませんが、いつものあなたらしく、堂々と質問を投げかけてみてください。

あなたのその興味、姿勢はきっと相手に伝わるはずです。

自分自身と向き合う就職活動だからこそ、逆質問の対策をするのではなく「あなた」を中心に考えてみてください。

 

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