Roasterの社長室 #02 なぜ編集プロダクションがカフェを始めたのか?

新入社員の大倉と、インターン生の安田がロースターの気になるアレコレを大崎社長に直接インタビューする新企画がスタート!!

第二回のテーマは「なぜ、編集プロダクションがカフェを始めたのか?」

世の中の変化を迎える風の時代ともいわれ、さらにはコロナ禍真っ只中。そんな中、ロースターは「夏目坂珈琲」をオープン。オープンに至った経緯や理由、夏目坂珈琲に馳せる大崎社長の想いを根掘り葉掘り聞いてみました。

安田

今回が初めてのインタビューです。よろしくお願い致します。

大崎

今後のために色々と学んでいってください。よろしくお願いします。

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01 様々な人が行き交うところでアートやクリエイティブは生まれる

安田

早速ですが編集プロダクションであるロースターがカフェ・夏目坂珈琲を始めた理由は?

大崎

飲食店をやりたかったというより、風通しの良い会社にしたかったのが理由です。僕が考えている「風通しの良さ」は、意思疎通や情報共有がしやすいという意味もあるんだけど、いろんな人や情報が行き来する場所にしたいと思っていて。

安田

なぜそのように思ったのですか?

大崎

昔所属していた雑誌の編集部がきっかけです。マガジンハウスの編集として一時期編集部にいた時のこと。その編集部に憧れもあったし、実際入ったら超イケてる編集部だった。

安田

その話、聞きたいです!どのような感じだったのでしょうか?

大崎

昔の編集部は、よくわからない人がたくさん出入りしていたんだよね(笑)例えば笹(ロースターの副社長)ともそこで出会いました。笹も初めて会った時は、腰くらいまでのロン毛でネイティブアメリカンのような格好をしていて、どうみても古着屋の店員にしか見えなかった。この人たちが原稿を書けるのか?って感じの。

安田

面白いお話ですね。私も昔の編集部を見てみたいです。

大崎

でも結局そういう人たちが沢山の面白い情報やアイデアを持ってきて、雑誌が出来上がって売れていたと思うんだよね。だから、もちろん昔のまんま再現することはできないけど、今の時代ならカフェスペースを作り、皆で話したりする中で新しいアイデアが生まれて良いものができれば良いなと思いました。

大崎

あともう一つは、ロースターという社名をつけてしまったことかな。おかげさまでこれまでにスターバックスやUCCなどコーヒー関係の仕事もさせていただいてますし。やらないの?とか聞かれることもあったね。

キャットストリートにオフィスがあった頃は、ロースターっていう看板を見てカフェだと思って入ってくる人もいたし。でも無理してやる必要はなくて、単純に今がタイミングだったのかなあって。

安田

私も、富ヶ谷オフィスのときからインターン生として出入りさせていただいておりましたが、そのときからキッチンスペースで社員の方々が楽しそうに話していて素敵だなと思いました。カフェは今回新たな挑戦ですね。さらに様々な人が行き交う場所として設計やデザインに落とし込んだところはありますか?

大崎

まず、アイランドキッチンですね。
見た目も開放的に見えるのでアイランドキッチンを選びました。壁に寄せればもっと席数取れるようになるし、効率は悪いので抵抗はありましたが、客数増やして売り上げだけを求めることがカフェを作った目的ではないので。

大崎

そしてなるべく多くの窓を取り付けたことも開放的に見える理由の一つです。入り口に縁側をつけみんなが親しみやすいカフェをイメージしてデザインしました。

アイランドキッチン:調理スペースやシンクなどが島(=アイランド)のように独立しているタイプのキッチンのこと。
入り口には日本の和風建築特有の縁側を設計。
安田

なかなかアイランドキッチンがあるカフェは珍しいのではないでしょうか。全てにルーツや背景、意味が込められているのですね!

大崎

そうですね。そしてもう一つ今回のコンセプトには、日本魅力と北欧の魅力をどちらも表現できたらいいなというのが大前提にあります。前回(#01)でも話したけど、僕は何かを作るときに映画のシーンや舞台からインスピレーションをもらうことが多いのですが、今回カフェを作るにあたって「かもめ食堂」という映画の舞台になっているカフェを現代風に表現したいっていう想いがありました。実は、北欧は日本の影響も受けていて。食器なんかがまさにそうです。だから夏目坂珈琲のマグカップや食器は日本と北欧のブランドのものを取り入れています。

02 ロースターが作る意味、僕が作る意味

 

安田

夏目坂珈琲のドリンクやフードに広島や瀬戸内のものを多く取り扱っていますよね。それにも理由があるのではないでしょうか?

大崎

はい。やっぱり自分がやると決めたら、ロースターがやる意味や自分がやる意味をちゃんと持ちたいと思っていて。僕が広島出身というのもありますが、ルーツである瀬戸内の海はレモンの生産が日本一で温暖な気候があって天気も良い。そういう穏やかさって今の時代にもあってるんじゃないかなと思って。なんか瀬戸内海は人を優しくしてくれるような要素があるといつも感じるんだよね。そういうところに紐付けられたらいいなあと思って宮島のコーヒーや瀬戸内ものを選びました。

安田

このようなご時世だからこそ、穏やかさや優しさが大切ですね。

安田

広島の珈琲店の中でも、伊都岐珈琲よりブレンド・焙煎していただき「夏目坂ブレンド』を提供しているとお聞きしています。それはなぜですか?

大崎

自分の信頼している人からの紹介で、ご縁があったからです。伊都岐珈琲は僕がお茶を習っている先生から「岩惣」という宮島の歴史ある宿のおかみさんを紹介していただいて。そのおかみさんから伊都岐珈琲の社長さんを紹介していただきました。

宮島に焙煎所を構える伊都岐珈琲より夏目坂珈琲のためにブレンド・焙煎した「夏目坂ブレンド」
安田

そうだったんですね...!

大崎

はい。もちろん自分でインターネットで美味しいのを調べたりとかして今の時代はできる。でも一方でご縁って大事だと思っていて。広島っていうのも自分のルーツだし、自分の大事にしている人や信頼している人のご縁って大事にしたいなぁって思うんだよね。特にコロナ禍でより強く感じています。

安田

コロナ禍でリモートワークも普及し、人と会う機会が減りましたね。今後仕事をしていく上で様々な人に出会うと思いますが、大崎さんのように自分に関わっていただいた方々に常に感謝の気持ちを持って働いていきたいです。

大崎

でもやっぱり会って話すことって大切で、贅沢な時間だなと思う。しかも、自分の信頼している人からの紹介とかってすごい特別に感じるし、自分が自信持って勧められるものそういうものがいいなと思う。ネットで調べて口コミだけで選ぶだけなら、僕がやる意味がない気がするんだよね。人の心に残るのはストーリーだと思っていて、それを説明出来ることが大切だと思っています。

安田

そのような意見にとても共感します。

大崎

聞かれたら自分が選んだ理由を答えれるべきだと思う。「見た目がオシャレ」「美味しい」も大事だと思うけど、作る側は説明できなければいけないと思うんだよね。それを伝えることが僕たち編集者の仕事でもあると思います。

安田

勉強になります!

安田

今回、広島銘菓もみじ饅頭を作り続けている老舗・藤い屋のお菓子を夏目坂珈琲に置いていることも、ご縁があったからですか?

大崎

そうです。調理しないで提供できる食べ物が夏目坂珈琲にあればいいなあともともと思って。藤い屋にご縁をいただいたきっかけは、仕事で広島に行った時に偶然出逢ったとても品の良い店員さん(藤い屋のおかみさん)が誰よりも熱心に商品の説明してくれて、その人に夏目坂珈琲の事情をその場で説明したら快く話聞いてくれたことです。その後、部長さんにまで話を聞いてもらえる機会ができて、藤い屋のお菓子を夏目坂珈琲に置くことが決まりました。直接話ができたからこそ温度感も伝わり易かったしスピード感を持って決まったと思う。

安田

すごいお話ですね...!
その話を聞いて改めて、ご縁をいただくことの有り難みや、会って話すことの大切さを感じます。

安田

私も、実は広島出身で、もみじ饅頭は小さい頃から馴染みがあります。
中でも藤い屋の商品は基本的に素材にこだわっている印象が強いですが、そのような点においても、なるべくヘルシーでサステナブルな商品を置きたいという大崎さんの想いに藤い屋は合っているのではないかと感じます。

大崎

そうだね。僕がもともと濃い味は好きじゃないし、穏やかな空間で癒しの時間を提供するのにコーヒーを邪魔する強い味のものは合わないのではないかと思います。だから、夏目坂珈琲にはなるべくヘルシーでサステナブルなものを置くように心がけています。例えば精製したお砂糖は置いていません。甜菜糖とココナッツシュガーとかだけ。フードも、全部をビーガンやグルテンフリーにするつもりはありませんが、なるべくその方が良いと思います。

安田

さすが、時代にも沿ったモノづくりをされているのですね。大崎さんがモノを選ぶときのに気をつけている点はズバリ?

大崎

やっぱり一番はさっき言った、きちんと理由の説明できるものを選ぶことかな。直感ではかっこいいから、オシャレだから、美味しいからとか色々あると思うけど、自分がこれがいいって思ったものにどれだけ説明できるかが大切だと思います。直感でいいと思ったものに対してどうやって論理構築していくかが楽しいしクリエイティブだと思う。

03 地域の方々に愛される空間作りを目指して

安田

今回、夏目坂珈琲をオープンするにあたって実際にお客様の反応はいかがですか?

大崎

とても好評でした。編集プロダクションが自社ビル持つことは、時代と真逆だけど、勇気をもらってくれる人もいました。当たり前のことだと思って頑張っていますが、みんなオシャレって言ってくれたり、コーヒーが美味しいという意見も嬉しいですね。

安田

嬉しいですね。今後はもっとインスタグラムやホームページに力を入れて魅力を説明できるよう頑張っていきたいです。

大崎

そうですね。発信に関しては、まだまだ不十分で課題点だと思っています。アウトプットするとすぐ結果が出るから、需要がわかるよね。それってSNS特有だと思うし、続けていきたいです。

また、特に地域との繋がりを重視したいと思っています。既に来てくださっている常連のお客様も大切にしていきたいです。オープン当初は近所にお菓子やドリンクチケットを持っていき、僕たちの感謝の気持ちを伝えました。そして、常に掃除をしっかりすることも心がけています。夏目坂珈琲として、来店してくださる近隣の方々に対してどうやって貢献していくかを考えています。

安田

地域に愛される空間作りは、カフェにとって大事なことなのですね。

04 「編集」とは何か

安田

今回は、お話を伺う中で大崎さんがカフェを始めた理由や想いがとても伝わってきました。

大崎

ありがとうございます。編集者とは何かってことをずっと考え続けているんだよね。時代が移り変わるに連れて今後の編集の未来を考えていて、それと同時に編集ってなんだろうってことも考えてきました。集めて編むということに関して言うと、共通する職種は沢山あると思います。カフェ作りとか会社のデザインも雑誌編集と同じ感覚で出来るのではないかなと思って。

大崎

そしてもう一つ、僕が49歳の誕生日の時に一つ決めたことがあって。僕は今まで結構色々なことをやってきていて。どれもいい経験だったけど、だからこそ今までやってきたことを意味のあるものにしていきたいと思う。だから今後の10年は今までやってきたことの伏線回収をしていこうと思っています。自社ビルを持つことやカフェをやることによって自分がやってきたことを意味のあるものにしたいなと思って、今回挑戦しました。今までしてきたことを、人脈も含めて活かしていきたいなと思っています。

安田

まさに、広義の編集ですね。

大崎

アートやクリエイティブが生まれるところっていわゆるサロンのようなところだと思う。そんな場所を作りたいと思ったのが僕がカフェを始めた理由です。

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