SEOの外部対策とは?内部対策との違いや基本的な進め方、注意点を解説

SEOの大きな柱のひとつである「外部対策」。重要性は何となく理解しつつも、具体的に何をどうすれば良いのかわからずに困っている方も少なくないのではないでしょうか。

本記事では、外部対策とは何かについて、内部対策との違いや背景などとあわせて解説。さらに、具体的な外部対策の進め方や注意点、おすすめのツールなどについてもご紹介します。

目次

SEOの外部対策とは?

SEOの外部対策とは、Webサイトの外部要因——おもに外部からの評価を高めるために行う対策です。

外部から高い評価を得ることで、それを検索結果順位の上昇につなげようというのがSEOの外部対策なのです。

内部対策と外部対策

SEO対策は「内部対策」と「外部対策」の2つに大別することができて、内部対策はさらに

  • コンテンツSEO:良質なコンテンツの作成と提供
  • テクニカルSEO:内部構造やHTMLタグ、内部リンクなどの内部要因の最適化
  • UX(ユーザー体験):検索体験やサイトの使い勝手への満足度向上

などに分類できます。

これらの内部対策は、いずれも名前どおり、自身が運営するWebサイト内の要素に対して行うもの。そのため、比較的コントロールしやすく、施策が結果にもつながりやすいSEO対策と言えます。

一方、外部対策は基本的には「外部からの評価」を軸とするものです。

この外部からの評価は、おもに外部サイトからの被リンクに基づいて行われます。そのため、自分自身ではコントロールしにくく、また何か対策をしたからといってすぐに結果につながるとも限りません。

Googleが被リンクを重視する理由

では、効果につながりにくいのに、なぜ外部対策が重要なのでしょうか。

それはひとえに、Googleが被リンクをきわめて重視しているからに他なりません。

Googleは、200以上あるとされるランキング要素のうち、もっとも重要なものは「コンテンツ」と「リンク」の2つであると公式に発言しています3

アルゴリズムによる評価は、いくら精度が上がってきているとは言え、やはり機械的なものであることは否めません。その点、被リンクという存在は「実際にページを閲覧したユーザー自身による評価の結果として張られるもの」として位置づけられます。

つまり、被リンクを得ているWebサイトは、それだけ「リンク元のユーザーにとって役に立つコンテンツだと判断され、そのユーザーに支持されている」ことの証明にもなります。Googleはこの点を高く評価しているわけです。

自然発生的かつ良質な被リンクを高評価

ただし、ただ被リンクを得ていれば、それだけで評価につながるわけではありません。

Googleが高く評価するのは、あくまで「自然発生的なリンク」に限られます。

自然発生的なリンクとは、「リンク元コンテンツとの内容において関連性が高い」リンクを指しています。

たとえば、

  • コンテンツの執筆に当たって参照した
  • 調査データを引用している
  • 参考になるコンテンツとして推奨している

ような場合には、自然発生的なリンクとして、その「リンクの質」が高く評価されるのです。基本的には、リンクの量よりも質が重視されると考えましょう。

また、リンクの質には「リンク元のサイトの質」も大きく影響してきます。

リンク元のサイトが、専門性の高い良質なコンテンツを提供するサイトであり、かつそのジャンルにおいて権威と認められるようなサイトである場合、そこから得た被リンクは非常に良質なものとして高く評価されます。

このようなE-A-Tの高いサイトから良質なリンクを獲得することは、自身のサイトの評価を上げるために非常に効果的だと言えるでしょう。

 

外部対策SEOに効果的な手法

内部対策に比べると、外部対策は具体的な方法がわかりにくいという面もあります。

では、実際にやるとしたら、どのような手法を採れば効果的なのでしょうか。

良質なコンテンツに注力し、結果としてのリンク獲得を目指す

結論から言えば、良質な被リンクをすぐに獲得できるような直接的な手法はありません。

リンクが外部のユーザーによる評価である以上、そのユーザーに満足してもらえるようなコンテンツを提供することこそが、実のところ一番の近道にして王道なのです。

とは言え、被リンクを得やすいコンテンツには、やはりある程度の傾向もあります。
コンテンツを作成する際には、次のようなポイントにも注目してみましょう。

  • 自身の専門性を活かせる得意ジャンルに注力する
  • トピックの網羅性を高め、関連した情報についてのページもたくさん提供する
  • 調査データ、取材などの一次情報を提供する
  • 二次情報の場合、独自考察を交えた上で参照した一次情報も提供する

こうして「ユーザーにとって役に立つコンテンツ」を提供することが、結果として良質なリンクの自然獲得につながってくるのです。

 

サテライトサイトは使い方次第

外部対策の手法のひとつとして「サテライトサイト」の作成が挙げられることもあります。メインサイトとは別のサイトを立ち上げ、そこからリンクを設定するというわけです。

ですが、この方法は一歩間違えると、ブラックハットSEOに分類される自演リンクになってしまい、効果があるどころか逆にペナルティの対象になってしまいます。

リンク自体を目的としたサテライトサイトはおすすめできませんが、すでにサテライトサイトがあるならば、リンクを張ってみるのも手です。

ただし、その場合も無闇なリンクは厳禁です。あくまで関連性の高いページ同士の間で、情報の補完などを目的としたリンクにするなどの工夫をしましょう。

SNSも積極的に活用

TwitterやFacebookなどのSNSでは、投稿内のリンクにはnofollowが設定されているため、ここからの被リンクは評価に影響しません。

ではSNSの活用はSEOの外部対策に意味がないのかというと、けっしてそんなことはありません。

SNSでシェアされて広まれば、それをきっかけに目にする人も増えるし、そこからWebサイトやブログ等で取り上げてくれる可能性も増えるでしょう。

また、リンクの張られていないメンションやサイテーション(言及の意)であっても、MEO(地図エンジン最適化、ローカルSEO)の評価には大きな影響があります。

SNSでシェアしやすいような話題やタイトルを心がけたり、自社アカウントと連携して情報発信するなど、SNSも積極的に活用していきましょう。

 

外部対策で絶対にやってはいけないこと

不自然なリンクはペナルティ対象

ここまで説明してきたとおり、Googleが高く評価するのはあくまで自然なリンクに限られます。

逆に「人為的で不自然なリンク」はペナルティの対象になるので、

  • 有料リンクの購入
  • リンクファームへの参加

などは絶対にしないようにしましょう。

一見すると効果がありそうに思えるだけに注意が必要です。

 

意図せずにペナルティを得ることもあるので注意

また、自分自身が自演リンクなどの不正な手段を採らなくても、意図せずにペナルティを得てしまうこともあり得ます。

たとえば、

  • 社長ブログや社員のブログからコーポレートサイトへのリンクが不自然なリンクと判断されてしまう
  • コメント欄や掲示板に書き込まれたスパム投稿が不自然なリンクと判断されてしまう

といったことが考えられます。

もしもペナルティを受けてしまった場合は、不要なリンクや投稿を削除して対応しましょう。また、コメント欄や掲示板がある場合は、あらかじめnofollowを設定しておくのも手です。

外部対策に便利なおすすめツール

SEOの外部対策においては、被リンクの質と数を調査できるツールを活用するのがおすすめです。

Google Search Console

「Google Search Console」はGoogleが提供する無料ツールであり、SEO対策の基本ツールとも言えます。

外部リンクについても詳しく調べることができる他、手動ペナルティを受けた場合はメッセージの確認や対応もできます。

 

Ahrefs

Ahrefs」は、エイチレフス社が提供する有料ツールです。

SEO対策全般に役立つ総合ツールですが、とくに被リンクの調査に優れていると人気があります。

Ahrefsには、独自のサイト評価指標となるDR(Domain Rating)があり、Googleのページランクに替わる存在として評価されています。

Majestic SEO

Majestic SEO」は、Majestic社が提供する有料ツールです。被リンクの数に加えて、質を知るためにリンク元の情報についても確認できます。

  1. Googleサーチクオリティ・シニアストラテジスト、アンドレ・リパッセ氏の発言
  2. Googleサーチクオリティ・シニアストラテジスト、アンドレ・リパッセ氏の発言
  3. Googleサーチクオリティ・シニアストラテジスト、アンドレ・リパッセ氏の発言

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