オウンドメディアの立ち上げで失敗!?成功するためのポイントとは

オウンドメディア運営は成功している数よりも失敗している数の方が多いのをご存知でしょうか?

オウンドメディアで失敗すると期待した効果は得られず、ただコストがかかっただけ…なんていうことに。

そこで今回は、オウンドメディアを立ち上げてからよくある失敗例と成功するためのポイントを解説します。

目次

オウンドメディアでの“失敗”とは?

オウンドメディアの“失敗”とは何を指すのでしょうか?

  • アクセスやPVが伸びない
  • お問い合わせや成約が増えない
  • オウンドメディアにかけたコストを回収できていない

といった状況を“失敗”とする人も多いでしょう。

しかし、それでもオウンドメディアを運営し続けていかなければいけません。

すると上のような状況は道半ばであり、まだ成功しているとも失敗しているとも言えません。

本当の意味での“失敗”とは、目的を果たせないまま運営をやめてしまう、契約しているサーバーを切ってしまう、閉鎖してしまうことだと考えられます。

軌道に乗るまでが「立ち上げ」である

オウンドメディアの立ち上げについては、どこからどこまでが「立ち上げ」なのか、その境界線は不明瞭です。

そこで、ひとつの基準としてオウンドメディアの運営が軌道に乗るまでが「立ち上げ」だと意識してみてください。

軌道に乗らないうちに“失敗した”と諦めてしまうのはもったいないことです。

ダラダラと運営しているのであれば今はまだ立ち上げ段階とし、軌道に乗るまで熱量を持って運営してみましょう。

オウンドメディア立ち上げの失敗例

オウンドメディアを立ち上げてからPVやUUが増えるまでは、半年〜1年かかると言われています。

その間に成果が出ず、運営を辞めてしまったオウンドメディアの失敗例を解説します。

運営体制が整っていない

失敗したオウンドメディアの大半は、途中で更新が止まっているという特徴があります。

ではなぜ更新が止まるのか?それはモチベーションのせいでも、他のビジネスが忙しいせいでもなく、運営体制が整っていないからです。

オウンドメディアは継続が必須。

オウンドメディアの運営に人員と費用を投入し、マニュアルを作り、しっかりと運営体制を整えて挑む必要があります

目的・ペルソナ・コンセプトが曖昧

オウンドメディアのブームに乗って勢いで立ち上げても、目的・ペルソナ・コンセプトの3つが曖昧なままだと失敗しやすいでしょう。

この3つが欠けたオウンドメディアはユーザーの心に残りにくいだけでなく、運営側の熱量を下げてしまいます。

熱量がないとオウンドメディア運営に張り合いも出ませんし、ライターや編集者とのやり取りも曖昧になって、良いコンテンツは生まれません。

コンテンツの数が不十分

オウンドメディアのコンテンツ数が100以下で更新が1週間以上止まっている場合は危機感を持ちましょう。

成功しているオウンドメディアのコンテンツ数は500以上あり、逆に失敗しやすいオウンドメディアのコンテンツ数は100以下という特徴があります。

コンテンツ数が足りないということは、オウンドメディアにユーザーが訪れたときに“おもてなし”ができないということです。

情報量の少ないオウンドメディアには二度目の訪問はないでしょう。

デザインにばかり凝っている

デザインに凝ることは決して悪いことではありませんが、コンテンツを作らずデザインにばかり凝っているのは問題です。

すなわち、外見だけ良くて中身が伴っていないという状態になります。

また見た目の良さにこだわっていると、ユーザーの利便性を損なうおそれがあります。

使いにくいオウンドメディアはユーザーにストレスを与えるため、見た目の装飾よりも「使いやすさ」を重視しましょう。

宣伝や広告が多くセールス色が強い

現代は宣伝や広告が飽和状態ですから、ユーザーは無意識に広告を“見ない”ようにします。

不必要な情報を取り入れたくないからです。

それに対して宣伝や広告が無理やり自分の意識の中に入ってくるとストレスを感じ安くなります。

ペタペタと広告を貼り、セールス色が強いオウンドメディアは、それだけユーザーにストレスを与えていることを忘れてはいけません。

外注費用が払えず頓挫

オウンドメディア制作を外注するとそれなりのコストがかかりますが、その分質の高いオウンドメディアやコンテンツが出来上がります。

しかし、外注を検討する段階でしっかりと予算を決められているでしょうか?

オウンドメディアにはサイト制作など一時的に支払う費用と、記事作成など継続的に支払う費用があります

サイト制作はできたけど、記事作成に支払う予算が足りず、更新が止まる…という事態もあり得るのです。

外注する場合には、しっかりと相場を把握して必要な予算を用意する必要があるでしょう。

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SEOを意識していない

オウンドメディアはブログではありません。

好きなことを自由に書くのではなく、ユーザーが求める情報を届けるのがオウンドメディアです。

そのためには、SEOを意識してコンテンツ制作やサイト設計をしていく必要があります。

SEOを意識しなかったら、主要な集客チャネルである検索エンジンからの流入を落とすことになります。

オウンドメディアは検索エンジンからの流入で成り立っているようなものですから、SEOを意識することは必須事項なのです。

SNSでほとんどシェアされていない

オウンドメディアの運営を続けていると、訪れたユーザーが記事をSNSでシェアしてくれることがあります。

しかし半年以上運営してもSNSシェアがないということは、記事がユーザーの心に響いていない、シェアするほど有益なものではないということかもしれません。

SNSシェアがあれば被リンクが増えてアクセスが増加し、良いことづくめです。

SNSでシェアされるようなコンテンツ作りを心がけていきたいですね。

オウンドメディアの立ち上げで成功する運用ポイント

それではオウンドメディアを立ち上げて成功するにはどうすればいいのでしょうか?

オウンドメディアの運用で意識していきたいポイントを解説します。

正しい手順・順序で始める

「競合が始めたから」「時流で」と見切り発車でオウンドメディア運営を始めると失敗しやすいです。

正しい手順・順序で取り組み始めましょう。

  1. オウンドメディアの目的を決める
  2. オウンドメディアのペルソナ・コンセプトを決める
  3. 運用体制を整える(必要であれば外注する)
  4. 実際にオウンドメディアを開設する
  5. コンテンツを作っていく
  6. 集客チャネルを広げていく

1〜3を飛ばしたり、4と6を同時にやったりすると途中で生き詰まります。

焦らず1つひとつのステップをこなしながら立ち上げましょう。

目的・ペルソナ・コンセプトを明確にする

オウンドメディア運営を継続するうえで欠かせないのが、目的・ペルソナ・コンセプトの決定です。

目的は「集客」「ブランディング」「販促」「広報・採用」など、自社のビジネスでオウンドメディアをどう活用していきたいのかをもとに考えてみましょう。

ペルソナは自社の顧客となっている人物からヒントを得るといいですね。

ペルソナがわかれば、そのペルソナの属性にあうコンセプトも見えてきます。

先に目的・ペルソナ・コンセプトを明確にすることで、オウンドメディアの方向性が定まり、運営しやすくなるでしょう。

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定期的に更新する

オウンドメディアの失敗例で最も多いのが更新が止まっている状態です。

その失敗を避けるためには、定期的に更新することが大切になります。

ただし、コンテンツ1つひとつの質を最初から最大限まで高めようとしていると続きません。

100%を狙うのではなく80%や70%でもいいので、とにかく更新することを心がけましょう。

完成度が低くても後からいくらでもリライトができます。

まずはコンテンツを増やして運営してみないことにはどれだけ需要があるのか検証ができないため、うまく軌道に乗れるようにコンテンツを増やしていきましょう

SEO対策は丁寧に

SEO対策について「〇〇は効果がある」「いや〇〇に効果はない」など、さまざまな議論があります。

そのため、何をすればいいのかわからない人も多いでしょう。

オウンドメディアで成功したいなら、SEO対策は丁寧にやることがポイント。

確実に「効果がある」と言われているものを探してやるのではなく「効果がありそうなら、やる」くらいの気立てが必要です。

SEO対策はたった1つの施策から効果を得るものではなく、さまざまな施策を行った結果、相乗効果を得るもの

まずはできることからやってみましょう。

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集客チャネルを広げる

オウンドメディアの運営が軌道に乗り始めたら、集客チャネルを広げてみましょう。

メインは検索エンジンから流入する自然検索チャネルですが、そこにSNSや広告などを取り入れることで、一気に集客口を増やせます。

ただし、コンテンツ量などの準備が不十分な状態で集客チャネルを広げても、アクセスは増えますがリードや成約には結びつきません

集客チャネルを広げるときは、初見のユーザーでも「また来たい」と思えるオウンドメディアになっているか、客観的にチェックしてみてください。

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「正しく運営し続ける」ことがオウンドメディア立ち上げの成功の秘訣

オウンドメディアを立ち上げてから軌道に乗るまではどうしても時間がかかります。

途中で挫折して勢いを落とすと失敗に終わってしまいます。

そうならないために、オウンドメディアを立ち上げたら正しい方向性で、継続的に運営していきましょう。

「正しく運営し続ける」ことで、たとえ時間はかかっても、オウンドメディアは確実に成功に向かって進んでいくはずです。

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