【月1文房具連載】ぺたぺた貼って「草むら」を作ろう! クリエイティブユニット「yuruliku(ユルリク)」の見た目も楽しい付箋

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豊泉 陽子

出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターとして独立。以後、10〜20代の女性をターゲットにした雑誌を中心に経験を積む。 2022年1月にロースター に入社し、人生2度目の修行中。日々の小さな幸せは「カフェラテ」と「子供たちとの寝る前の時間(毎日寝落ちとの戦い)」。

買い物に出かければ用もないのにLOFTやPLAZAをうろうろ……

文具コーナーってなぜあんなにも時間を忘れてしまうのでしょう。

さかのぼれば、小学生頃の私の楽園は「サンリオ」。「推し」のキャラクターの鉛筆1本を選ぶ時間がたまらなく幸せでした。

それは今も変わらず、私にとって文具は「癒し」。見ているだけでも幸せになれる愛しい存在なんです。

そんな小さな幸せをみなさんにお裾分けすべく、私の独断で選んだ「癒しの文具」を少しずつご紹介できればと思っています。

目次

「草むら」ができる付箋「GreenMarker

今回ご紹介したいのはこちら。めずらしい草の形をした付箋です。

「GreenMarker」という名前がついたこの付箋は、本などに貼っていくと草が茂り、小さな「草むら」が発生します。

草は好奇心の証、好奇心の葉が芽生えた本はそのままオブジェになる───そんな発想がとても素敵な作品です。

調べていくうちに、この製品を作ったデザイナーさんと、製品化までのストーリーを知ることができました。

<特徴>

❶貼ったあとも見た目で楽しめる
❷折れ曲がってもさまになる
❸「mini」の方は再生紙を使用

通販URL:https://yuruliku.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=1184624

「草むら」に感じる“ワクワク感”と文具がリンク

デザインしたのは、クリエイティブユニットの「yuruliku(ユルリク)」さん。
この製品が誕生したきっかけを、以下のようにお話ししています。

「小さな頃から、草むらは、気になる存在でした。とても身近で、どこか安心させてくれる存在の草むら。そこには、いつも“何か”がありそうな気がするのです。

あるとき、ひとつのアイディアが浮かび『草むら』と『文具』が結びつきました。

私たちの中の好奇心と共に広がる『付箋の草むら』を楽しんでもらえるとうれしいです」

このお話を聞いて、子供の頃の記憶がよみがえりました。

夏休み前に学校の図書室から借りてきたいつもよりも分厚くて、文字がたくさん書かれた本。

絵があまり載っていないから、どんな物語なのか分からない。けれどとってもワクワクする!

「どこに連れて行ってくれるんだろう?」「どんな体験ができるんだろう?」未知なるものへの期待で胸をふくらませていた私。

そんな記憶と、「草むら」の“何か”がありそうなワクワク感が私の中でもリンクしました。

製品化までの道のり

yurulikuさんは、付箋が使用しているうちにクシャクシャになっていくことがずっと気になっていたそう。

マーキングして増えていく付箋と、自然に生い茂る草むらのイメージが重なったときに、ひとつのアイデアが浮かびました。

「草なら、折れたり曲がったりしても気にならないかも知れない……」

そこからどうやって製品の形にまでたどり着いたのでしょう?

まずは色紙を使って草の形を探るところから始まりました。

短い草から長い草、明るい色の草などいろいろ試作をして、実際に本に挟んで付箋として使ったときのイメージを確かめました。

製品化への第一歩って手作業で、とっても地道な作業!

そして、商品化を目指すデザイナーと企業のマッチングを促進するイベント「東京デザインマーケット」に申し込み、提案デザインを発表。たくさんの人と出会いがあり、製品化へ向けて動き出しました。

付箋の製作が可能なメーカーと直接交渉を重ね、最終的に付箋のパイオニアメーカーに協力してもらえることに!

そこからよりリアルな草のイメージに近づけるため、道端からいろいろな種類の草を採取して参考にしたそう。

実物の草は曲がっていませんが、デザインを洗練させるために細部を調整して、今の形にたどり着きました。

そうしてできたこちらの作品は、見事に2010年の「グッドデザイン賞」を受賞しています。

小さい付箋「GreenMarker mini」のほうは新芽をイメージしており、色もきれいな若草色。こちらは再生紙が使用されていて、海外の方から人気だそう。

今回、なぜこちらの商品が目についたかと言うと、弊社では「書籍事業部」を立ち上げたばかり。

そこで編集をしている私は、書籍を読む機会が多くなりました。

出版予定の著者さんの前作には気になる部分に付箋がびっしり! 正直、あまりきれいな見た目ではありません。

けれどこちらの付箋なら、見た目もおしゃれでそのまま置いていても絵になります。

あまりに草むらが成長し過ぎたら、「剪定」することだってできます(笑)

この商品に出会ったことで、子供の頃に感じていた「本を読む前のワクワクした気持ち」を思い出し、初心に帰るようでした。

ランダムに広がる「付箋の草むら」は好奇心や知識の広がりの証───これからもたくさんの本に「草むら」を生やしながら、素敵な本を世に送り出せるように精進していく所存です!

クリエイティブユニット「yuruliku」

「yuruliku(ユルリク)」は池上幸志さんとオオネダキヌエさんによるクリエイティブユニットです。

文具レーベル「yuruliku」を設立し、企画から製造・販売までを一貫して展開しています。

yurulikuのテーマは「小さなユーモア」。

「楽しさ」「分かりやすさ」そして「新しいおどろき」を大切にしながらコミュニケーションのきっかけになるような文具を生み出しています。

オンラインショップには個性豊かだけれど、懐かしさを感じるような文具がたくさん。

商品を手に取って見たい場合には、毎週金・土に御茶ノ水にあるアトリエがショップとしてオープンしています。

私も実際に訪れて、気に入った商品をお持ち帰りしてきましたが……そちらについては、また次回ご紹介させてください!

今回は、ちょっと変わったおしゃれな付箋を取り上げましたが、商品誕生までのストーリーを知ることでより愛着が湧いてきました。

普段何気なく選んでいる文具の中にも、きっとそれぞれのストーリーや、製作者の想いが込められているのでしょう。そんな素敵な文具をこれからもシェアしていきます!

撮影(TOP)/菅原 景子 編集・文/豊泉 陽子(Roaster) デザイン/大倉 詩穂(Roaster)


前回の記事はこちら▼

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