男性へのプレゼントにもぴったり! 「ツバメノート」とコラボした活版印刷の一筆箋

買い物に出かければ用もないのにLOFTやPLAZAをうろうろ……

文具コーナーってなぜあんなにも時間を忘れてしまうのでしょう。

さかのぼれば、小学生頃の私の楽園は「サンリオ」。「推し」のキャラクターの鉛筆1本を選ぶ時間がたまらなく幸せでした。

それは今も変わらず、私にとって文具は「癒し」。見ているだけでも幸せになれる愛しい存在なんです。

そんな小さな幸せをみなさんにお裾分けすべく、私の独断で選んだ「癒しの文具」を少しずつご紹介できればと思っています。

目次

クリエイティブユニット「yuruliku」アトリエ訪問

前回の記事では草むらになる付箋「GreenMarker」を取り上げました。

こちらの商品を手掛けたクリエイティブユニット「yuruliku(ユルリク)」さんのオンラインショップでは、他にも気になる商品がたくさん。

調べていくと、御茶ノ水にあるアトリエが毎週金・土のみショップとしてオープンしているとのこと。今回は実際にショップにお邪魔して、デザイナーさんにお話を聞きながら私のイチオシ商品をお持ち帰りしてきました。

クリエイティブユニットyuruliku

デザイナーの池上幸志とオオネダキヌエによるクリエイティブユニット。
オリジナル文具レーベル「yuruliku」のプロデュース・運営に加え、企業のブランド構築やコンセプト立案、デザイン開発などに関わる。

yurulikuDESIGN

アトリエの場所はJR御茶ノ水駅から程近い、神田川沿いのビルの一室。

目じるしはこちらの看板です。後ろの階段を下っていくと、左手にアトリエのドアが見えます。隠れ家っぽい雰囲気にワクワク。

ショップは地下なので、こちらの看板を見逃さないように! 

ドアを開けると部屋の中には大きな窓があり、線路を走る山手線や、神田川を見下ろせます。

yurulikuの名前の由来は「ゆるり」と「ゆっくり」。アトリエには、思わず「ゆるり」としたくなってしまう心地よい空気感が漂っています。

yurulikuレーベルの文具がシリーズごとに、手に取りやすく並べられています

yuruliku製品のテーマは「小さなユーモア」。

「楽しさ」「分かりやすさ」、そして何よりも「新しい驚き」を大切にしながら、コミュニケーションのきっかけになるような文具を製作しているそう。

また、性別や年齢に関係なく使えるデザイン、シンプルな中にもちょっとした遊び心やこだわりを感じられるデザインが特徴です。

男性にもオススメなシンプル&おしゃれな一筆箋

私がネットで見て気になっていたのがこちらの一筆箋。

「NOTEPAD」というシリーズ名がついています。

上:Plain(飾り罫・無地)、 左下:Ruled(横罫)、右下:Section(方眼)の3種類。

通販URL:https://yuruliku.shop-pro.jp/?pid=119343264

この製品のテーマは「ノートと持ち歩く一筆箋」。

「ノートのようにいつでも持ち歩けて気軽に使える一筆箋が欲しい」という思いからデザインされたそう。

「便箋ほどかしこまらず、でも思いついたときにすぐ使えるような、そんな気持ちを伝えるツールになれば」とyurulikuさんは語ります。

製造は老舗ノートメーカーの「ツバメノート」。

ツバメノートの代名詞である「大学ノート」。昭和22年から変わらないデザインで、いまだに愛され続けるロングセラー商品です。

こちらのノート、一度はみなさんも見たことがある、または使ったことがあるのではないでしょうか。

表紙は、この「ツバメノート」と同じ、グレーの毛入りの紙が使用されています。

3種類のデザインの中から私が持ち帰ったのは「Plain」。縦書きも横書きもできるところが決め手になりました。

実際に手にとった感想は、「しっくり感」。

その理由はやはり、長年身近にある「ツバメノート」のエッセンスがデザインに生かされているからだと思います。

一筆箋を持ち歩く習慣はありませんでしたが、このようにノートとセットでバッグに入れておきたくなるようなデザインです。

POINT1:性別や年齢を選ばないシンプルなデザイン

デザインの際に意識したことのひとつが「男性でも使いやすい」という点だそう。

言われてみれば、市販の一筆箋は草花など女性っぽいデザインのものが多いように思いました。

こちらの一筆箋は、イラストがなくシンプルなので性別・年齢問わず使えます。しかもただシンプルなだけではなく、さりげない「こだわり」を感じられるところがポイント。

POINT2:独特な味わいが魅力の「活版」で印刷

こだわりのポイントのひとつが「活版印刷」です。

NOTEPADシリーズは、罫(けい)線の部分が活版で印刷されています。

「活版印刷」とは

現在では「オフセット印刷」という平版印刷の方法が主流です。版に凹凸がなく、画像や細かい文字も鮮明に表現ができるのが特徴。一方「活版印刷」は凸の版を使って紙に圧をかけてインクを転写する昔ながらの印刷方法です。オフセット印刷のようにシャープな仕上がりではなく、わずかなインキの溜まりやかすれなどの独特の味わいが魅力です。

上品なブルーの罫線は、シーンを選ばず使えそう。

一見すべて同じに見える罫線も、よく見るとかすれたり、ムラになったりしていて、オフセット印刷にはないアナログな質感が味わいになっています。

ビジネスシーンでも使用する場合は、シンプルな中にもこういった「さりげないこだわり」や「大人の遊び心」が感じられるものが便利ですよね。

POINT3:書き心地のよい最高品質の「フールス紙」を使用

中紙には、筆記用として開発された最高品質の「フールス紙」が使われています。

「フールス紙」と言っても一般的にはあまり馴染みのない言葉ですよね。私も初めて耳にしたのですが───

「フールス紙」とは

印刷のためではなく、書くための紙として開発され、明治時代にイギリスから日本に輸入されました。その後国内でも製造されるようになり、ノートなどに使用されるように。この紙の最大の魅力はなんと言っても書き心地。ツルツルでもザラザラでもない適度な滑らかさで、インクの吸収がよく万年筆との相性抜群。光に透かすと、和紙のような「すの目模様」(紙をすくときにできる縞模様)が見えるのが特徴です。

実際に試してみると、万年筆でも水性ペンでもスムースな書き心地がやみつきになりそう!

日本で作られるフールス紙の元祖「OKフールス紙」の証である「OKマーク」の透かし入り。高級紙ならではの風格が感じられます。

シンプルな一筆箋にも、印刷方法や紙の種類まで、デザイナーさんのこだわりがたっぷりと詰まっていました。

みなさんは「一筆箋」を使う機会ってありますか? 

私の場合、母や義理の母に荷物を送る際などに使います。

ビジネスのシーンでも、例えば出来上がった本をお世話になった方に送るとき。普段はWordで打ち込んだ文章をプリントアウトして同封しますが、それがもし手書きの一筆箋だったら……より感謝の想いが伝わるかな? などと考えていました。

今回ご紹介した一筆箋以外にもyurulikuのアトリエショップには、シンプルでちょっとした遊び心のある文具がたくさん揃っています。

革や布を使ったペンケースやポーチなども豊富なので、男性へのプレゼント探しにもオススメですよ!

帰りがけにyuruliku特製「文具占い」を引かせてもらいました。こんなところにも小さなユーモアを感じてほっこり。

yurulikuアトリエショップ(ショールーム)

住所:東京都千代田区外神田2-1-3東進ビル新館B1  

TEL:03-6206-8681

営業:毎週金・土(12:00〜18:00)※不定休日あり

HP:http://www.yuruliku.com/index.html

撮影(TOP)/菅原 景子 編集・文/豊泉 陽子(Roaster) デザイン/大倉 詩穂(Roaster)


前回の記事はこちら▼

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